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切腹は腹を切らなくていい?

歴史に詳しい友人に聞いた話なのですが、江戸時代の切腹は形式的なものであり、切腹用の刀に手をかけた瞬間に介錯により首を落とし、実際は腹を切らなくていいと聞きました。また、刀の代わりに扇子が置かれていたこともあると聞いたことがあります。これは本当なのでしょうか。もし本当であれば、斬首と切腹はどのように意味合いが異なっているのでしょうか?どうか回答よろしくお願いします。

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回答No.11

確かに江戸時代に切腹が形骸化したことがあります. 江戸時代以降,形式化したとなると語弊ありかな,と思います. 人は平和を謳歌すると物騒なことは忘れてしまうものなのでしょう. 江戸時代でも特に平和で町民文化が花開いたと言われる1700年前後, 元禄文化と言われていますが,この元禄時代に有名な忠臣蔵の事件が起こる んですね.赤穂浪士は討ち入りを成功させた後,揃って切腹になりますが, この時,扇子を代わりに使ったと言われています. ちなみに,江戸末期(1860年前後)になると,逆に形式ではない切腹が数多く 行われるようになります.特に士道に厳しかった新撰組の局中法度と呼ばれる 掟は壮絶なものがあります.また戊辰戦争時には,官軍と戦った会津藩の少年 隊士たち(白虎隊)の話は有名な悲劇です. このような壮絶な切腹劇は明治序盤の維新政府が落ち着くまで続きます. 熊本で起こった神風連(じんぷうれん)の乱や西南戦争とかですね. 戦国時代や幕末,明治維新など時代の節目,歴史が激動する折に,切腹の 文化は噴き上がるようです. 古来より,日本では「心」は腹に宿ると考えられてきました. その片鱗は今でも,私たちの言葉からもうかがうことが出来ます. ・アイツは腹黒いヤツだ. ・腹を割って話をしよう ・断腸の思いで別れる 切腹とは,自分の潔白,あるいは,主君の潔白を証明するために,自分の 腹(=心)を開き,黒くはないことを見せるための行為です.ですので 罪を犯して,首をはねられる(斬首)とは同じ死ぬにしても,意味合いが 全く違います. 武士道と云うは死ぬことと見つけたり 葉隠(はがくれ)と言う本にある有名なフレーズですが武士は,死ぬこと に対する美学を持っていたわけです.死ぬことに美学を持っているからこそ 生きることに美学を持てるわけで,彼らはいつどこで死んでも良いように 毎日ひげをそり,身だしなみを整え,死ぬ覚悟で生きていたと言われています. 混乱期である戦国期や幕末期にこそ,切腹が増えたと言うのも頷けます. 切腹は極端にしても,武士の生き方には武士道と言う一本の筋が通って いるわけで,このような文化を持った日本を誇りにして良いと思います. 新渡戸稲造(この前まで五千円札だった人)が著した「武士道」と言う 名著がありますので,是非読んでみてはいかがでしょうか. (参考URL)

参考URL:
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4003311817/qid=1111654544/sr=8-1/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/249-2605076-9657909

その他の回答 (11)

  • toro321
  • ベストアンサー率29% (1222/4138)
回答No.1

切腹は、自殺ですから、名誉があります。 斬首は、罪人として扱われているんですよね。 その差は大きいです。 武家の場合、家名が残る可能性もあります。 尚、切腹では、死ねません。 終戦時、阿南陸相が「一死を謝罪する」と切腹しましたが、2時間経っても死ねず、「なかなか死ねないぞ」と言って、副官がピストルで介錯しました。

hagfish
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 切腹には名誉があるんですか。まさに武士道って感じですね。

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