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他者の助命や緊張の緩和、平和のための切腹の事例は?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%87%E8%85%B9 このページからの抜粋です。 ――切腹の動機としては、主君に殉ずる追腹(おいばら)、職務上の責任や義理を通すための詰腹(つめばら)、無念のあまり行う無念腹、また、敗軍の将が敵方の捕虜となる恥辱を避けるためや、籠城軍の将が城兵や家族の助命と引き換えに行うなどがある。―― さて、質問です。 処刑や詰腹の色彩が薄く、任意の色彩が濃い切腹例を探しています。 戦国時代、江戸時代には、「お家の安泰」や「主君の助命」、「政治的・軍事的緊張の緩和」、あるいは「講和」のためなど、実質は詰腹であっても表面的には己がいない方が良かろうとの自発的配慮に近い切腹があったのではないかと推測します。このケースに該当する、よく知られた事例はありませんか。 史実であれば一番よいですが、なければ伝説や芝居でも結構です。 よろしくお願いします。
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戦国の歴史では、助命を求める取引の切腹は多いようです。 http://www.bitchu.jp/ もっとも有名なのが、清水宗治公の高松城始末で、これは史実と言われます。 ほかにも事例は山ほどありますが、史実性について疑問が残るものが多いので配慮の余地があると思います。
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- bismarks05
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少し補足事項を出す必要性があったので、指摘しておきます。 実は切腹に関しては、その作法に関して時代によって変わりますが、 切腹見届け人の申告の信用性が取り沙汰されるケースがあります。 実は、江戸時代後期になると切腹できずに介錯後に、名誉のために介添え人が腹を切ることがあったようなのです。 つまり、切腹偽装です。 記録には残されないように配慮されていても、偽装切腹には物的に不可能と思われる傷痕などがあり、武断な藩では糾弾したことがあるようです。 したがって、切腹に関しては、介添え人・介錯人の切腹の保障が尊重されるべきなのですが、どうも江戸時代になってからそのような気風が消えたのも、どうやら、偽装切腹と関係があるとも言われています。 もっとも、陰謀論といわれる部分もありますが、介錯人がさっさと首を落としてしまう間違いは普通にありえる話ですから、名誉体裁を重んじる朱子学武士道では、偽装が必然でしょう。 さて、切腹で腸を取り出すという壮絶な方法がありますが、やはり、中国の古典から切腹は広まった可能性は高いでしょう。 もっとも世界的には自決手段として首・頸動脈を自傷させるのが一般的ですから、特殊な自殺法とは言えると思います。 鉄心石腸(てっしんせきちょう) という故事成語がありますが、 鉄のように堅い心と、石のように堅いはらわた。非常に堅固な精神、強い意志のたとえ。であり、腸に「意志」が宿るという意味なのでしょう・・・・
お礼
江戸時代になると切腹の作法に精通している人がいなくなって、いざというときに困るほどだったという話を読んだことがあります。それにしても、「介錯後に、名誉のために介添え人が腹を切ることがあった」とは、全く形骸化していたものです。 何かというと深く切ることがよいことのように描写されますが、これも間違いだと読んだことがあります。切腹する本人の意識がはっきりしていて介錯人が仕事をし易いような姿勢をとるなど、協力しないとうまくいかないのだそうです。傷が深すぎると精神力が強靭であるなしに関わらず、肉体の受けるショックから生理作用として昏倒してしまうそうです。そうなってしまうと、頸を落とすには正視に耐えない修羅場が現出するそうです。腹の傷は適度に浅いのが正しいと書いてありました。 生臭い話で失礼しました。再度のご投稿、有り難うございました。
- m-jiro
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熊田恰(玉島騒動) http://sky.geocities.jp/sk291006/rekisi/rsanpo1/dai8wa/index.htm 滝善三郎(神戸事件) http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E4%BA%8B%E4%BB%B6 熊田は部下の命と玉島の町を灰にしないために自刃。藩命ではなく自ら切腹を申し出たとも言われます。 どちらもwebにはたくさんの記事がありますので探してください。
お礼
二つのページは取り急ぎ拝見しておきました。 神戸事件の方は、第一感では「詰め腹」の匂いがしますが、各説あるということですので研究の深さによって見解も異なるのだろうと思います。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。
講談社文庫 「新装版 列藩騒動録〈上〉」 海音寺 潮五郎【著】 講談社 (2007/05/15 出版) 521p / 15cm / A6判 ISBN: 9784062757294 NDC分類: 913.6 価格: ¥800 同 「列藩騒動録〈下〉」 海音寺 潮五郎【著】 講談社 (2007/05/15 出版) 455p / 15cm / A6判 ISBN: 9784062757300 NDC分類: 913.6 価格: ¥749 これらに山程「史実」が収載されています。
お礼
分かりました。目を通しておきます。あれこれ言わなくても、「あぁ、あの事件ね」と、誰もが共通したイメージをもてる事例が含まれているといいな、と期待しています。 早々のご回答を、有り難うございました。
- sosdada
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平手政秀織田信長の奇行を諌めるために切腹した、とか。ちょっとちがうか。
お礼
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%89%8B%E6%94%BF%E7%A7%80 を読んでおきました。 違ってはいませんが、可能であれば民衆を救うことに主眼がある事例だと、なお有り難いです。このことは質問文に、はっきり打ち出されていませんでしたので贅沢はいえません。 早々のご回答を、有り難うございました。
お礼
これは、あれこれと前置きをしなくても話が通じそうでありがたいです。 有り難うございました。またの機会にもよろしくお願いします。