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学習(?)
「小さな学習を積み重ねることによってより複雑な行動の学習を目指す手続き」のことを何というか教えてください。 調べてみたけど似たようなものがありどれに該当するのかがわかりません(TT) これを応用した治療法にはどういうものがあるのでしょうか?
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ヒントがちょっと少なすぎるのですが、 「シェイピング(行動形成)」ではないでしょうか? シェイピングは行動主義者であったスキナーの提唱によるもので、 オペラント条件付けの応用技です。 たとえば犬に新聞紙を持ってこさせることを学習させるとしましょう。 オペラント条件付けの手続きを踏むならば、 犬が目標とする行動をとったときに強化子(餌など)をあげればよいのです。 しかし、 放っておいても、 犬は自分から新聞紙を持ってきたりはしないので、 餌を与えることができません。 これでは、学習のさせようがありません。 そこで最初は、 犬が新聞紙のある場所に近づいたら餌をあげることを繰り返します。 すると、その場所に犬が近づく頻度が高まります。 次に、 犬が新聞紙に触れたら餌をあげることを繰り返します。 すると、犬が新聞に触れる頻度が高まります。 次に、 犬が新聞紙をくわえたら餌をあげることを繰り返します。 すると、犬が新聞紙をくわえる頻度が高まります。 そして最後に、 犬が新聞紙を運んだら餌をあげることを繰り返します。 すると、犬が新聞紙を運ぶ頻度が高まります。 これで、最初に目標としていた、 「犬に新聞紙を持ってこさせる」 という行動の学習が出来上がったことになります。 お分かりと思いますが、上記のプロセスは、 オペラント条件付けの繰り返しになります。 つまり、「小さな学習の積み重ね」です。 なぜこのような繰り返しが必要なのかと言うと、 「犬に新聞紙を持ってこさせる」というのは、 いきなり学習させるには複雑すぎるからです。 そこで、最初は犬でも簡単にできることから学習させ、 少しずつ餌をあげる条件を難しくしてゆき、 最終的に複雑な行動を習得させるのです。 このように、 目標までの学習内容を小さく分け、 段階を踏ませる考えを「スモールステップ」と呼び、 スモールステップを組み合わせることによって 複雑な行動を学習させる技法のことを 「シェイピング(行動形成)」と呼ぶのです。 質問者さんもお書きの通り、 シェイピングは臨床心理学にも取り入れられており、 そのまま「シェイピング法」もしくは「行動形成法」などと呼ばれています。 行動療法の一種ですね。
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- Diogenesis
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チェイニング(chaining;行動連鎖化)のことでしょうか。 目標となる複雑な行動をスモールステップの多段階に分割し, 一段階ずつクリアして積み上げていくというものです。 一連の動作を最初の方から順番どおりに学習していくフォワード・チェイニング(順行連鎖化)と 最後の動作から逆順に学習していくバックワード・チェイニング(逆行連鎖化)があります。 これはオペラント条件づけの原理に基づいた応用行動分析(ABA)の技法で, 広く言えば行動療法に含まれるものです。 障碍児の療育プログラムや飼育動物の行動訓練に用いられて効果をあげていますが, 紐結びだとか楽器演奏だとかいった技能の習得の際にも一種の経験則として使われていますね。
お礼
ご回答ありがとうございます。 すごく勉強になりました! 参考もつけていただき 本当に大感謝です(><) 早速見てみますね。
- kanpyou
- ベストアンサー率25% (662/2590)
『知識の有機的結合』とか、 「スパイラル学習」(登録商標かな?)というのを見たことがあります。
お礼
ご回答ありがとうございます(^^) まだ勉強しはじめたばかりなのでつまづきが 多いのですが、頑張ります。
お礼
ご返答、ありがとうございます。療法にも取り入れられているのですね。 例も分かりやすく説明してくださり、とても勉強になりました(^▽^)