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仮定法における倒置表現(とこれによるifの省略)
仮定法にはifを省略して倒置された表現が用いられるそうですが,なぜこのようにifを省略した表現があるのでしょうか? たとえば, If I were you = Were I you If+主語+should+動詞(原型) = Should+主語+動詞(原型) などのような表現を念頭においています。ちなみに,この質問は,No.464767の延長線上にあります。ただし,No.464767の質問者は私ではありません。
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(※あらかじめ、現代ドイツ語か古英語の文法を知っておられることが望ましいです。) 直説法で表現される平叙文は、何の変哲もない事実をしか伝えません。しかし、ひとたび「疑問」や「仮定・想定」等を伝える段になれば、これを何らかの文体上の手段に訴えようとするのでしょう。手っ取り早いのが、動詞(finite verbs)をトップに持ってくることです。少なくとも(特に初期の)ゲルマン語系言語は、このどちらも充足、すなわち疑問でも仮定でも動詞第一位です。 これはあくまで私の仮説であり、実証するには、仮定・接続法の発達と、if等に相当する接続詞の発達の関係を調べなければなりません。もしifが先であれば、単なる言い換えで事は済みそうですが、逆であれば後代に何らかの調整が行なわれた可能性があります。つまり、語順で動詞第一位というものが「異端児」扱いされ、何とか標準的な語順にするためにifを引っ張ってきたとも考えられるのです。 declarative: S - V (- ) interrogative1: V - S (- ) ? interrogative2: do S - V (- ) ? [for English cases only] subjunctive1: V - S (- ) (!!) subjunctive2: if S - V (- ) (!!)
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- Ganbatteruyo
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Gです. BCKTさん、こんにちは! >なぜこのようにifを省略した表現があるのでしょうか? 確かに興味がある事だと思います。 しかしよく考えると、たとえある学者が「こうこうこう言う理由でこうなったのだ」といっても、また、インターネットを調べて理由が書かれていても、結局は「雑学」の域をでていないのではないでしょうか。 なぜかというと、理由が何であろうと、そう言う言い方をするようになった、そう言う言い方が広まった、と言うことになってしまうからです。 「~じゃん」の言い方を例とっても(最近の事なので分かり易いと思うので)、全くの私の作り話ですけど、大阪のある有名なバンドのメンバーが言い始めたから、という説があっても、言い始めた、までは良いとして、それが理由とはならないわけですね。 他に理由があったからこそ広まったわけです。 そしてそれは今では普通の言い方にもなってきてますね。 また逆にこのShould+主語+動詞(原型)の言い方が廃れてきている事も確かです。 なお、こうも考えられると思います。 If+主語+should+動詞(原型) = Should+主語+動詞(原型)は単なる結果論的方程式であり、私たちはそう感じません。 もしも~としたら=~としたら もしも~としたた=~と仮定したら もしも~としたら=~としたとすると これらの方程式は正しいといえるでしょう。 しかし、右の部分を使う人にとっては左の部分を考えながら右の分を言っているわけではないですね。 人の好みによって、また、その表現の持つ一般的な情況解釈によって、選ぶだけの事ですね。 これらの表現を生まれてきてから体で覚えてきたわけです。 聞いたことも無く読んだことも無い人は使わないわけです。 ですから、このShould you have any qeustions, please feel free to contact us.というようは表現のことは知らない人もいても理解できるわけで、知っていても硬い用法として或いはビジネスで使う慣用的表現だと知っていれば日常会話では殆ど使わない選択をするするわけです。 ですから私はその事実を知ってIf+主語+should+動詞(原型) = Should+主語+動詞(原型)ではなく、どちらかというと、Should+主語+動詞(原型)= If+主語+should+動詞(原型)に近いと理解し、違う用法があり、必要とあればこの廃れてきている表現をすることもある、という現実的な理解のほうが結局英語を使いこなす為に有意義な事なのではないだろうかと思うわけです。 だからといっても、「なぜだろう」という疑問には「その理由を知ることで英語をもっと理解できるようになる」疑問もあるわけですから、今回のご質問が悪いとは私は決して思いません。 この疑問によってより習う事があると思い私は書かせてもらったわけですし。 これでいかがでしょうか。 分かりにくい点がありましたら、補足質問してください。
お礼
いつもお世話になっております。<(_ _)> 御説ご尤もでございます。 どうもありがとうございました。
- kokutetsu
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平常語順が主節、倒置語順が従属節という形で区別できることに加え、仮定法であることは助動詞の使い方でもわかるからでしょう。たとえば、As it is cool, I want to go out. を Is it cool, I want to go out. とできるとすると、元に戻すとき、Though it is cool, I want to go out. としてしまうかもしれません。仮定法ではこういう混乱がおこりにくいので、 使用単語を節約したいと文を書く人が思ったとき、 倒置法でifを省略すると思われます。
お礼
なるほど・・・・。 そういう考え方があるのですね。 素人の私は目からうろこが・・・。 どうもありがとうございました。
英文法的には、強調のため等色々説明がつくでしょうし、専門家の方の書き込みもあるかも、知れませんが、日本語を考えれば、 「もし、私があなたなら、その大学を受けるでしょう」と言う場合もあれば、「私なら、以下同文」と「もし」を省略もでき、さらには、「仮に私があなたとしたら、以下同文」と仮定を強くすることもできますよね。 同様に、後段を「受けることにするでしょう」「受けます」とすることもできます。あくまで、私はあなたではないことを前提にしている限り、意味は、大まかには違いません。(厳密に言うと違うのですが) その点文脈の中で、使用法を習熟していくことが大切と思います。 もっと、言えば、英語の文法は、英語という言語を他国の人にわかってもらえるよう整理した基本中の基本ですので、実際の会話や文学には、バリエーションは無限にあり得るのです。(日本語やフランス語に比べればその幅は狭いですが) 只、母国語を英語としない私達は、基本を理解した上で、実例に多くあたり、肌感覚を磨いていくことが重要と思います。 中・高等学校レベルでは、まず、質問者様のように「何故」を大切になさられつつも、一定「そのようになっているのだ」と割り切り、どんどん英語に触れて、一種の慣れを涵養頂たいと存じます。誰でも、日本語を読み書きするにあたり、文法を意識するというより、覚えたフレーズとニュアンスを使っていますものね。因みにNo.464767の質問は閲覧しておりません。 回答になっていないかも知れませんが、申し上げたかったのは、「そのように、使うことになっている」という英語学習の姿勢についてです。失礼いたしました。
お礼
御説ご尤もでございます。 どうもありがとうございました。
お礼
素晴らしい!!! 期待以上のご説明で,満足しております。 ただし,私のドイツ語はしっちゃかめっちゃか。 それでもおおいに刺激的でした。 どうもありがとうございました。