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If it were not for~のitは何か
「~がなければ」のIf it were not for~のitはいったい何を指しているのでしょうか。 また,なぜ,このフレーズが「~がなければ」という意味になるのでしょうか。 同様に,But forもなぜ「~がなければ」という意味になるのか知りたく思います。お願いいたします。
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この構文のしくみを考える際には,itの意味を考えるより先に forの意味を考えた方が,答えを得るのは早いかと思います. (1) If it were not for the tall building, I could see the Mt. Fuji. (もしその高いビルがなければ,富士山が見えるのに) において,事実はとしては (2)その高いビルがあるので,見えない. です. 実はforが表しているのは,この「ので」にあたる「理由」です. さて,(2)の反実仮想は (3)高いビルがないので,見える. です. すなわち,「高いビルがある」という理由を否定しているのです. 本当は「高いビルがないので」と「高いビルがあるという理由がないので」とは違う意味かもしれませんが, こと否定に関しては時折論理的でない場合が言語においてはよく現れます. (フランス語の虚辞の否定とか.) というわけで,理由を否定する語句として, it is notあるいはbutが前に付くわけです. 当然,実現の可能性は低い(というかゼロ)な訳ですから, 「高いビルがないので」という部分は仮定法となります. あとはそれを条件にすれば良しです. というわけでit were not forのitはforを否定するために置かれた中身のないitです. 英語では主語や目的語が考えられない場合には itを置いて誤魔化さなければならない言語ですから. 一般的なitに一番近いのは, #4さんの「状況のit」です. 本来は動詞だけで表せる(rain「雨が降る」とか) 場合に主語がなければ文として成立しないために 適当に置かれるitです(it rains). なお,形式主語だと下の方々がおっしゃっていますが, 英語学では状況のitとは別に分類されています. なにしろ「置き換え」であり,中身があるわけですから. 補足説明が必要でしたらまた.
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- gegugegu
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♯5です. ♯6さんに補足を. おっしゃる通りでございます. 英語のforは比較言語学という手法を使えば, *perと再建されるもので, 各インド・ヨーロッパ諸語に受け継がれています. 英語などのゲルマン語では「グリムの法則」を受けて,p→fに, さらに母音交替を経てforとなっております. 意味はご指摘の通り「前」でございます. さて,当然ながら「前」というには「空間的前」と「時間的前」があるわけですが, 「時間的前」といった意味だと様々な意味を派生させます. その代表が「理由」です. 「雨が降った」→「地が固まった」 は時間的前後関係を表しながら,理由ともなるわけです.
たまたま別件で(for one thing = この場合のforは「~として」cf. for example)手元の辞書でforを引いているときに、関連の説明に遭遇しましたので…。 岩波英和辞典に拠ります。 for は、afor, before, forward などの for(e)で、「前に立つ」「眼前に見渡す」「前方に向かう」などの意味だそうです。そこからさまざまな意味が派生しているわけですが、《前にありながら意味を成さぬ》の意味で「~にもかかわらず」の意味を成すことがあります。例文として、 The owl, for all his feathers, was acold. (ふくろうはあれほど羽毛があるにもかかわらず寒がった。《Keats》) この項の中の用例として、if it were not for ~, were it not for ~, but for ~ 「~がなかったら」が収録されています。 ですから、あとは私の解釈の仕方になるのですが、 上の例文で言えば、for all his feather (あんなにたくさんの羽毛を持っていて。あんなにたくさんの羽毛を持っているという事実を前にしていても。あんなにあるのにもかかわらず。)に対し、not for all his feather は「そのたくさんの羽毛が逆に無かったのならば。たくさんの羽毛を当たり前の事実として前にしていなければ。」なのだと思います。「~を前にして」がやはり基本で、not for ~は「~を前にしていなければ」→「~が無ければ」なのではないでしょうか。but for についても、but = not です。 itは私も皆さんのご説明のように、漠然とした「状況」とでも言ったものを指す役割をしているように思います。英語は主語を形式としては必ず欲する言語だと思いますので、名前を付けていられないようなその場の総体に対して、it とかthings とか言うことって結構あるように思うんです。as it stands now (目下のところ)とか、among other things (何よりも)のような表現です。もちろん、それぞれのit やthingsが具体的に指示できることである場合もあるのですが、漠としたその場のシチュエーションを指していることも多いわけです。 ご質問の文は、ですから、敢えて言葉を補うとこんな感じではないかと思いました。 If it were not for ~ If it were the situation not for ~ If it were the situation without ~ before us(or, it, them, him, etc.) 「~が(事実とは違い)我々の前に無いという状況なら」 itは万能の代役者と言った存在でしょうか。 もちろん、「状況」に具体的な内容が与えられれば、それぞれの文も具体的な内容に言い換えられると思います。 If it were not for all the feather of the owl, →If the owl had no feather, If it were not for the building, →If there were not the building, →If we didn't have the building before us, などと言うようにです。このように言い換えられれば、そこまででitのお役目は十分に果たされたと言えると思います。意味の「橋渡し」という意味で。後半は私の捉え方ということになってしまいましたが、ご参考になれば幸いです。
- nyanski
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私は単なる学徒に過ぎませんが、今まで苦労して勉強した結果から僕の意見を述べたいと思います。 itは形式主語というのでいいと思いますが、何を指しているかというと、「このあたり」とか「この場所」とか「今」とか、もっと一般的な状況、状態を指していると考えるほうがよいと思います。だから、日本語に訳すときに「ある」とするのでしょう。 そして、forは主語を示すためのforと考えるのだと思います。 but forも、butは副詞で、forは上述と同じだと思っていました。 みんなぶち当たる壁ですね。 重要なことは、itという見た目が同じということで、指示代名詞と形式主語を同じと勘違いしていることだと思います。 本題はここまでです。 ちょっと話はずれますが、 it is important for you. を訳すときに、「それは、あなたにとって、重要だ。」と訳しますが、 it is important for you to do so. なら、「そうすることは、あなたにとって、重要だ。」と訳しがちなのだけど、本当は、 「あなたが(主語)そうすることは、重要だ」 とすべきということで、itが形式主語ということ、 forが主語を示す前置詞でもあるということだと思います。 ちなみに、If it were not for --の it と、It is important---- のit は、どちらも形式主語ですが、正確には、違ったタイプの形式主語だと思います。前者はgeneralな正確が強いので、何にも置き換えることができませんが、後者は、to不定詞以下の文章と置換が可能ですね。
- nimini
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If it were not for water,なら、 itは形式主語で、waterを差しています。 おそらく、If there were notとか、そういう所から来ているのだと思うのですが。。forは意味づけが難しいです。wereはIf only I were a singerなどと言う時のwereというのは分かりますよね。 But for~は、Butがthat...notとかunless...とか、without doingとか、否定、除外の意味を含んでいるので、そういったところから言いまわすようになったのだと思います。 教授ではないのでこの程度しかわかりません。詳しいことは大学図書館等で英文法の書籍を読めばわかりますよ。
- yuri-ja-ph
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If it were not for ~ のitは形式主語のitだと思います。 It is important to help old people. のようなIt~to.構文でも itをそれと訳さずにto以下が実際の主語となりますよね。 それと同じではないでしょうか。 But for ~ の方はわかりませんが、そんなことを言い出したら 普通には理解できないような言い回しってたくさんあると思います。 あまり気になさらないように・・・
- g0o0o0o0o0o0o0o0
- ベストアンサー率31% (16/51)
このような慣用句は「なぜ」と考えるだけ無駄だとおもいます。きりがないですし。文法学者になるわけでもないのですから。素朴な疑問でしょうか。