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行動主義の応用
行動主義の歴史を調べていて、ワトソン、スキナー、ハルなど代表的な人物については調べて結構知識も増したと思うんですが、新行動主義へと移り変わり、行動分析学などより詳しく専門的になった行動主義は、(心理療法分野や教育分野での応用と言う漠然とした事は一応調べていて分かったのですが)具体的に現在どのような場所で、どのような風に応用されているのでしょうか?
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行動主義自体はひとつの理論的立場であって 応用どうこうというようなものではありませんが, 行動主義心理学の遺産である学習理論(行動理論とも)は多方面に応用されています。 教育的応用としてのプログラム学習, 臨床的応用としての行動療法はその代表です。 より具体的な例としては ・印刷物や電子媒体による自学自習教材(狭義のプログラム学習) ・技能訓練とその指導法(スポーツ,楽器演奏,自動車運転など) ・飼育動物の行動訓練(ペットのしつけからサーカス芸まで) ・発達障害児の療育プログラム(ABA=応用行動分析など) ・精神障害者の社会復帰プログラム(SST=社会的技能訓練など) ・嗜癖矯正やダイエットのためのプログラム(嫌悪療法など) ・パニック障害,強迫性障害,恐怖症などの治療(薬物療法との併用) ・マーケティング技法(広告,キャンペーン,ポイント制など) などなど。 これらの中には 心理学による理論化以前から経験則として利用されてきたものもありますし, 心理学との関連に気づかれぬままに使われているものも多いのですが。 なお学習理論という言葉は 現在では情報論的,計算論的な意味あいを伴って 認知科学や工学の領域で広く使われるようになっていますが, これらはハル学派による学習の数理モデルや ヘッブによる学習の生理モデルの発展形と言っていいでしょう。
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返事が遅くなってすいません。 ありがとうございました。