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心理学の歴史
『心理学の三大源流』とは、どれにあたるのでしょうか? 私は、 (1)構成主義・精神分析・行動主義 (2)ゲシュタルト心理学・精神分析・行動主義 (3)行動主義・精神分析・認知心理学 こういったいくつかのパターンが浮かんだんですが、わかりません。どうかお答えの方を宜しくお願い致します。
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「現代心理学の」三大源流ということなら 精神分析,ゲシュタルト心理学,行動主義を挙げるのが妥当でしょう。 #1さんが解説してくださっているとおり, 精神分析は心理学アカデミズムの外側で生まれ育ったものであり, これを心理学に含めることに異論があることは事実です。 しかしながら 精神分析をいち早く評価したのは20世紀初頭の米国の心理学者たちであったこと, また精神分析の知見を取り込もうとする努力が心理学発展のひとつの原動力であったことも事実です。 良くも悪くも精神分析をぬきにして20世紀心理学の歴史を語ることは困難でしょう。 ゲシュタルト心理学は20世紀後半の社会心理学や認知心理学に大きな影響を与えつつ すでに歴史的使命を終えたというのが一般的な見方ですが, その理念はギブソンやナイサーらの生態学的視点に受け継がれています。 ワトソンが旗揚げした狭義の行動主義はセンセーショナルなわりに短命でしたが, これを受け継いだ新行動主義が20世紀中葉の支配的パラダイムであったことは誰もが認めると思います。 20世紀最後の四半世紀は認知心理学が一躍主役の座に躍り出ました。 一部に誤解があるようですが, 認知心理学は新行動主義を否定してそれに取って代わったわけではなく, 実際には新行動主義から多くのものを受け継いでいます。 認知心理学は情報科学の発展を背景として ゲシュタルト心理学,新行動主義, そしてピアジェやバートレットのようなインディーズ系!の流れが合流して生まれたものと見るべきでしょう。 人間性心理学はもともと学派としての体を成しておらず, 一部は70年代以降,ニューエイジ・ムーヴメントと結びついてトランスパーソナル心理学へと発展しますが, 心理学界内部における影響力は限定的です。
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- rankle
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心理学の2大勢力は行動主義心理学、精神分析学といわれています。マズローは人間性心理学を上の2つに次ぐ第3勢力であると主張しています。 まあ、一般的には行動主義心理学>精神分析学>人間性心理学といった感じでしょう。
- jupiter5
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難しい問題ですね。興味があったので自分なりにまとめて見ましたが、以下の考えは、あくまでも私見です。 「源流」という言葉を「歴史的に古い」という意味で解釈するなら、「構成主義(要素主義)心理学、行動主義心理学、ゲシュタルト心理学」ではないかと思います。これらはどれも“心理学”という枠組みの中で理解されており、現代の「科学」としての心理学の源流と考えられるからです。その点、精神分析は実証科学としての体をなすことを目指しておらず、前記の三者とは異質なものです。 しかし、歴史的に古いだけでなく、現在の心理学に対する貢献、という点から考えると「行動主義心理学、ゲシュタルト心理学、精神分析学」を選びます。精神分析は発祥は心理学とは別の枠組みでしたが、自己心理学や人格心理学への影響を考えると、心理学の源流の一つと考えていいだろうと思うからです。また、構成主義(要素主義)は今では方法論として用いられておりませんので、はずしても構わないと判断出来るでしょう。 他にも分け方は色々ありますね。 例えばマズローは「人間性心理学」を「行動主義・精神分析に次ぐ第3の勢力」と言っていますので、彼は心理学のメインストリームとして「行動主義・精神分析・人間性心理学」を考えていたのでしょう。 また、お書きのとおり、認知心理学の流れも見逃せません。人間の情報処理機構としての機能を明らかにしようとした発想は従来の心理学にはなかったものですし、現在の心理学で最ももてはやされているのが「認知」の枠組みだと考えられるからです。 さらに、社会心理学や発達心理学、性格研究や知能研究なども、その源はまったく独自のものです。これらも心理学の「源流」に加えてしまうと、「3大」に入れてしかるべきものの種類が膨大になり、その組み合わせも膨大になってしまいます。 というわけで、色々意見はあると思うのですが、「どのような視点から分類するか」というパースペクティブを固定しないと、答えは無限に出てきてしまいそうです。 もし、このご質問が、大学などでの課題の回答を求めるものでしたら、無難なのはsnoopinistさんがお書きの(2)ではないでしょうか?もしくは、「構成主義・行動主義・ゲシュタルト」だと思います。(もちろん、どのような授業だったか、ということにもよるとは思いますけどね…。) ま、正直言うと、「3大源流」を絞り込むことに意味を感じないのですが。ほかにもまだまだ「源流」と呼ぶに値するものは沢山ありますので…。