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日本語の動詞はどうして「ウ」段で終わる?

タイトルどおりです。素朴な質問ですが、どうしてなのでしょう? また、このように語尾が一定の品詞を持つ言葉はあるのでしょうか?

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  • shangyan
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回答No.2

「(r)u」(一段動詞は「る」、五段動詞は「-u」)という語が、動詞の基本形や、連体修飾形の現在・未来、常体の現在・未来の終止形などを表すからです。 日本語と同じ膠着語である韓国語では動詞・形容詞の基本形がすべて「タ」で終わります。「タ」という語尾に基本形を作る機能があるからです。 語尾を他の語に付けることによって文法的意味を表す膠着語系統の言葉はこのようになっています。 英語でも形容詞にしか付かない語尾、動詞にしか付かない語尾がありますよね。でも、すべてにつける語尾があるというわけではなく、形を全く変えず動詞になったり名詞になったりするものもあります。語順で文法的意味が決まるからです。

parsley_s_r_t
質問者

お礼

回答、ありがとうございます。 ふつう文法規則というものは、例外がつきものです。英語の場合だって、例外のない文法規則は1つも思いつきません。 しかし、日本語の動詞の終止形が u で終わるというのは、例外がないように思えます。文法規則にしてはあmりにも整いすぎていて不思議に思っていたのです。これは膠着語の特徴といえるのか、それとも、ウラル・アルタイ語族の言語の特徴といえるのか、その辺も知りたいと思います。

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回答No.4

 日本語の動詞のなかにはイ段音で終るものがあります。アリ、ヲリ、ハベリ、イマソガリ、という文語のラ行変格活用の四動詞です。  日本語の動詞は鎌倉期から室町期に大変動が起り、全体的傾向として連体形が終止形にとってかわる形で活用が変化してしまいました。それが各種の変化をへて現在の口語(文法)につながってゆきます。  文語のラ行変格活用はラ/リ/リ/ル/レ/レで、連体形はルです。つまり中世期にこのルが勢力を得て本来の終止形リを駆逐してしまったために「日本語の動詞はすべてウ段音で終る」という状況が出現したわけです。  ちなみにこの終止・連体形交代現象は、文語文では終止形よりも連体形がよく使われるために徐々に連体形の勢力が伸びていったのではないか、といわれています。  しかしながら、なぜ文語動詞でたった四種類だけ終止形がイ段音である動詞が存在しているのかについてはその理由がまだ完全に解明できていません。文法学はさまざまな実際の用例から法則を導く学問であり、本来例外皆無の法則がもっとも理想的なものであるのですが、口語文法はともかく、文語文法ではこのラ変動詞という例外がうまく処理できずに困っているのが現状といえます。つまり終止形の最終音に関して口語文法は理想的な状態なのに、文語文法はそうではない。  むしろ、なぜ昔の日本語にはイ段音で終る終止形の動詞があったのか、というほうが疑問であるといえます。

parsley_s_r_t
質問者

お礼

お答えいただきありがとうございました。 たしかに、言われてみれば、文語文法のことはその通りですね。いいヒントを与えていただきました。

  • shangyan
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回答No.3

#2です。英語の助動詞+動詞と考えたら、わかりやすいのではないでしょうか。動詞も意味に応じてさまざまな種類があり、助動詞も文法的意味によりいろいろなものがあります(「助動詞がない」ことも文法的意味を表します)。 日本語では、動詞と助動詞が一体化して一語のように感じられます。そこで、英語の動詞の部分を語幹、助動詞の部分を活用語尾と呼んでいますが、一つの語のなかに実際は二つの語があるということです。 例えば「読む」であれば、「yom」という語幹と「u」という語尾の二つあります。もし「本を読む」を英語の語順にすれば、「u yom o hon」となります。文の意味を変えたければ、語幹を替えてればいいし(置くu ok、貸すu kas、破るu yabu、…)、文法的意味を変えたければ語尾を替えればいいのです(読みますimas yom、読んだta yom、読んでいるteiru yom、…)。「-u」で終わるものばかりではありません。 辞書に載せるような動詞の基本形を「u」をつけた形にしようというのは単なる取り決めにすぎません。 韓国語の辞書を見ると、動詞の基本形を作る語尾「タ」を付けた辞書と、語幹のみ記載した辞書の二通りがあります。 また基本形も、「タ」を付けて作りますが、現在形の常体を表すには「ンダ」、現在の連体修飾形を表すには「ヌン」と違う語尾を使います。基本形は動詞のモデルを表すためだけに使われているのです。 日本人は子音で終わる発音が苦手ですし、仮名では子音だけを書き表せません。ですから、語幹だけを提示するわけにはいかないので、「u」を付けて基本形を表すようになったということであり、たまたま終止形や連体形と同じになっているということです。 実際、文の終結で、「u」で終わらない動詞がいくつかあります。例えば「似る」や「優れる」といった動詞は、文の終わりでは必ず「ている」をとり、「似ている」「優れている」という形になります。 また、「座る」「割れる」といった変化を表す動詞は、文の終わりでは過去形やテイル形になることが圧倒的に多いはずです。 しかし、私たちはこれらの語の「基本形」は語幹に「-u」を付けたものだと思っているわけです。

  • elmclose
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回答No.1

正確に言うと、日本語の動詞の終止形がウ段で終わるということです。理由は、そういう活用をする文法になっているから、というのではだめですか? 言語は、元来、ある程度規則的なもので、だから文法というものが成り立ちますが、例えば、英語では、  規則動詞の過去/過去分詞 ・・・ edで終わる  動詞の現在分詞 ・・・ ingで終わる など語尾が一定です。