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若草物語・ペトリアの鼻とは?

オルコットの名作「若草物語」の中に、 四女のエイミーが鼻の形が悪いと悩んでいる、というくだりがあります。 ここで、「ペトリア(もしくはペトレア)の鼻ほど大きくも赤くもない」という描写が出てくるのですが (原書ではPetrea's) このペトリアというのが何者なのか、全くわかりません。 原書でも何の説明もなくいきなりPetreaと出てくるだけです。 Googleなどで検索しても、若草物語からの引用くらいしか出てきません。 想像するには、当時はやった歌とかお芝居とか、そういうものにPetreaという人物が出てくるのかな、という程度です。 だから同時代の人なら、「ああ、あれか」とわかるけれど、後世に残るほど有名ではなかったので今検索しても出てこない、ということだとは思うのです。 当時の風俗など研究しておられる方で、何かペトリアについてご存知の方いらっしゃいませんでしょうか。

みんなの回答

noname#11434
noname#11434
回答No.3

はじめまして。 akemidken さんの出されたこちらの質問、ずっと気になっておりました。少し切羽詰ったご様子が感じられたので、出来ればお力になりたいと考えていました。「もしかしたら」という内容ですが、ご参考までに報告させていただきます。 検索では、仰るとおり新しい情報は得られませんでしたので、時間のある時に図書館に行って現行の翻訳本での訳を調べて見ようと思っていたのですが、昨日書店に寄った際、翻訳本二冊に就いて訳を確かめることが出来ました。 一冊は、新潮文庫の若草物語で松本恵子さんによる翻訳です。あとがきから昭和二十六年に翻訳されたものと推測されますが、問題の箇所はこのように訳されていました。「それは哀れなピートリアの鼻のようにひどく大きかったり、赤かったりする訳ではない。」ですが、「ピートリア」も検索ではヒットしませんでした。 もう一冊は、本年六月発行の福音館文庫版で矢川澄子さんの訳になるものです(元訳は1985年のようです)が、興味深い訳で「別にあの哀れな『ペトリの鼻』みたいに大きくもなければ赤鼻でもありませんけれど、」とありました。 Petrea を「ペトリア」でなく「ペトリ」と訳されているのには理由があるのだと思います。「ペトリ」で検索しましたところ、次のような記載を見つけました。 http://216.239.57.104/search?ie=EUC-JP&lr=lang_ja&hl=ja&q=cache%3ApVhLAUHmOyIJ%3Ahttp%3A//www5d.biglobe.ne.jp/~mochiko/kaede.html+%A5%DA%A5%C8%A5%EA+%C9%A1+ これはもちろん現代の話なのですが、「カリフォルニア産のシェリー酒の中で一番値段の安いもの」に「ペトリ」と呼ばれるお酒があるということです。で、ここからは推測になりますが、130年前当時のアメリカでも「ペトリ」と呼ばれる安酒(シェリー酒?)があり、そういう安酒の「ペトリ」を年中嗜まれているお方の(少し身につまされますが)慢性アルコールで赤くなった鼻のことを当時は"Petrea's nose"(ペトリの鼻)と呼んでいたのではないでしょうか?  日本語でも「酒精鼻」といったような語をどこかで見た記憶があります(今辞書で見付けらないのでこれに似た違う言葉だったのかもしれませんが・・)。 お酒とお鼻は昔から切っても切れない関係にあるので、このような表現があったのではないかと想像するわけです。要するに、Petrea は「人の名前」ではなく、「お酒の名前」だったのではないでしょうか? ですが、そう考えると「ペトリ」という現在の安酒の綴りも果たして"Petrea"なのかという疑問がまず出て来ます。そこで「sherry petrea california wine 」という形で再検索を掛けてみたのですが、 結論から言うと、Petrea Blanco 2001というスペインの銘柄を発見しました(スペインはシェリー酒の本家です)。アメリカのものは残念ながら未発見です。ただ、シェリー酒の本家でPetreaの名前が見付かったことは、「ペトリというシェリー酒」=Petreaの可能性を高めたように思います。 またPetreaという名前の由来ですが(このあたり、拾い読みでサイトの内容を読み違えているかもしれませんが)、Quercus petrea という名の oak があるようなのです。で、oak とお酒がまた切っても切れない関係にあります。ワイン(ちなみにシェリー酒は白ワインのアルコール度を強化したもの)を熟成させるための樽(barrel)は oak で作られ、その成文がワインに微妙な風味を与えるそうです。また、瓶詰めの際のコルク(cork)も oak から取られていたようです。そういうわけでお酒のPetreaが、Quercus petrea という oak に由来するということも十分考えられると思いました。 petrea という言葉そのものの意味も気になるところですが、サイトのマルチリンガル辞書が私には使いこなせず分かりませんでした(Quercus がOaksであることは確認できたのですが、それも何語か分からない始末です)。 ヨーロッパのワインやシェリー酒、それと切っても切れない関係の oak がどのようにアメリカに移入されて行ったかと言う、壮大な「ヨーロッパおよびアメリカ酒史」を調べてみなければ正確なことは述べられません。ただ、見付けたサイトをじっくり読んでいては、いつになったら投稿できるのかも分かりませんでしたので、未整理ですが「一つの説」として材料ともどもご提示させて頂くことにしました。一つの可能性として参考にしてみて下さい。 また、図書館で現行の翻訳本を一通りチェックされると、参考になる「訳」や「註」が更に見付かるかも知れないと思うのですが、如何でしょうか? とうにチェック済みでしたらご容赦ください。 最後に、当たって見たサイトを一通りご紹介させて頂きます。それと、ご存知かもしれませんが、「英語カテ」のほうで同様の質問をされている方がいらっしゃるので、そちらの方にも一応こちらの書き込みを見て下さるように投稿させていただきます。ご了承ください。 長々とたいへん失礼いたしました。 以上の論拠に、poor Petrea's ではなく、poor "Petrea's" であることも付け加えさせて下さい。 http://www.liberty-feel.co.jp/baru/sherry.htm http://66.102.7.104/search?q=cache:5sUxSxYLe9oJ:encyclopedia.thefreedictionary.com/Quercus+sherry+petrea+California+wine&hl=en http://66.102.7.104/search?q=cache:SfdsR3xFNmsJ:www.grapeandwine.com.au/july01/010705.htm+sherry+petrea+California+wine&hl=en http://cache.yahoofs.jp/search/cache?u=www.software-e-commerce.com/vino/vino-etichette-/index.asp%3Fcerca%3DMas+D%27En+Gil&w=sherry+petrea+california+wine&d=04B1E77B2F&ou=%2fbin%2fquery%3fp%3dsherry%2bpetrea%2bCalifornia%2bwine%26hc%3d0%26hs%3d0 http://www.bonlloc.rgsth.com/viner_vita.htm

akemidken
質問者

お礼

ありがとうございます!! 私もいろいろ検索したり訳本を参照したりしましたが、ここまでの深い情報は全く得られませんでした。 (まだまだ未熟者でお恥ずかしいです) 他人の疑問にここまでしっかり調べてお答えくださって、本当に感謝しております。 ご紹介くださいましたサイトは、これからじっくり当たっていきたいと思います。 本当にありがとうございました!

noname#13323
noname#13323
回答No.2

素人のくせに調べ始めたら面白くなってしまって・・・。 検索で同様の表現が見つかりました。 Hannah M. Wolffさんの著書「Madame Blavatsky」のなかで「Her nose was a catastrophe, like Petrea's, an appendage for use and not for ornament, and her mouth lacked power and was animalistic.」というくだりがあるのです。(ひどい書き方ですね!)   この表現ですと、明らかに「花」ではないので、さらに「ペトレア」で検索したところ、意外なものが出てきました。 アラビア半島北部のことをローマ人は「アラビア・ペトレア」すなわち「石のアラビア」と呼んでいたそうなんです。 「石」だとすると、つじつまが合うような気もします。ごつごつと大きな感じがしますから。 でも、大文字で書いてあるということは、やっぱり人名とか、どこかのお店の名前とかなのでしょうか・・・。 確信がないのに二度も書いてしまってすみません。 これで終わりにいたします。 どなたかお詳しい方がいらっしゃるとよいですね。  

akemidken
質問者

お礼

いろいろ調べてくださって、ありがとうございます! 「Madame Blavatsky」については知りませんでした。 探し方が不十分だったようです。 ほとんど同じ表現が存在するということは、やはり、「ペトリアの鼻」といえば読んだ人が「ああ、あれか」と思い浮かべるものがある、当時の社会での常識とか流行とかに関連するものなのでしょうね。 もし「石のアラビア」になぞらえているんだったら、like Petreaとなるはずで、Petrea'sという所有格であることを考えると、「Petreaという人(か動物)の鼻」なのだと思いますが、検索もいろいろしていると意外な知識が身につくものですね。

noname#13323
noname#13323
回答No.1

まったく自信がありませんが、ペトレアという植物から来ているのではないでしょうか? ヤフーなどで検索するといくつも出てきます。

akemidken
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます。 早速見てみました。 ただ、この花、紫色なんですね。 また、日本語の小説なら「花」と「鼻」のしゃれの可能性もあるのですが、原書でnoseつまり明らかに「鼻」のことを言ってますので、「花」とは関係ないのでは、と思うのですが・・・

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