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分詞構文の訳出について
ある参考書にて、 The train left Tokyo station, arriving at Kyoto at 10:00a.m. は、 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着いた。 のように、arriving が、現在完了形、もしくは、過去形のように、~た。 と訳されていますが、 The train leaves Tokyo station, arriving in Kyoto at 10:00a.m. だと、 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着く。 となり、 arriving が現在形のように、~する。と訳されるのですが、 ここで二つ質問があります。 ①【現在分詞の訳は他の動詞の時制、もしくは文脈などに影響されるのでしょうか?】 とあるサイトで、現在分詞の意味は ・「~する」というような能動(何かに働きかける、受動と反対の概念)の意味 ・「~している」というような進行中の動作の意味 とありましたが、 The left Tokyo station,arriving at Kyoto at 10:00a.m. 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着いた。 では、むしろ、 過去分詞の ・「~された、されている」というような受動の意味 ・「~てしまった」というような完了の意味 の方が適している気がします。 ただ、日本語訳を考えると、過去分詞の方が適している気がしますが、このように質問すると、おそらく、 電車が到着された、だと、電車が受け身になり、不適切。 電車が到着する、のように、能動的に訳すには現在分詞が適切です、と解説されるかと思います。 なので、 ②【現在分詞は能動的、過去分詞は受け身的、だと解釈して、 日本語の訳自体は、文脈から自然な感じであれば、 「~た、だと、過去形っぽいな」とか気にしなくても良いのでしょうか。】 ※ただ、文脈に頼りっきりになってしまうと、英語の意味自体は理解できても、その理解が曖昧になってしまい、正確に日本語に訳出できるか分からないので、できれば、文法的で正確な解説をいただきたいです。 回答よろしくお願いします。 ※ちなみに、 The train left Tokyo station,arriving at Kyoto at 10:00a.m. は 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着く。 でも良いでしょうか? それとも、着く、という今まさに起きている事象なので、着いた、の方が適切で、着くとした場合は、 The train left Tokyo station, and it will arrive at Kyoto at 10:00a.m. のようにすると正しいですか?
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- Nakay702
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>分詞構文の訳出について ある参考書にて、 The train left Tokyo station, arriving at Kyoto at 10:00a.m. は、 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着いた。 のように、arriving が、現在完了形、もしくは、過去形のように、~た。 と訳されていますが、 The train leaves Tokyo station, arriving in Kyoto at 10:00a.m. だと、 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着く。 となり、arriving が現在形のように、~する。と訳されるのですが、ここで二つ質問があります。 ⇒以下のとおりお答えします。 >①【現在分詞の訳は他の動詞の時制、もしくは文脈などに影響されるのでしょうか?】 とあるサイトで、現在分詞の意味は・「~する」というような能動(何かに働きかける、受動と反対の概念)の意味 ・「~している」というような進行中の動作の意味 とありましたが、The left Tokyo station,arriving at Kyoto at 10:00a.m. 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着いた。では、むしろ、 過去分詞の ・「~された、されている」というような受動の意味 ・「~てしまった」というような完了の意味 の方が適している気がします。ただ、日本語訳を考えると、過去分詞の方が適している気がしますが、このように質問すると、おそらく、電車が到着された、だと、電車が受け身になり、不適切。 電車が到着する、のように、能動的に訳すには現在分詞が適切です、と解説されるかと思います。 ⇒The train left Tokyo station, arriving at Kyoto at 10:00 a.m. のarriving は、「そして~する」という意味(結果)を表す分詞構文*です。時制は主動詞の時に一致します**ので、「そして、到着した」となります。(続けて、*印について説明します。「とあるサイト」関連のことも、順次解明されると思います。) *分詞構文の用法 現在分詞に導かれた句が、副詞節と同じ意味を表す場合、これを分詞構文といいます。主節との接続の仕方によって、次のような多様な意味を表します。 (1)「~なので」という「理由」を表す:Because/Since/As ...などで節に書換えられる。 Having no money, I had to come back home on foot. = As I had no money... 「お金がなかったので、歩いて帰宅しなければならなかった」。 (2)「~するならば」という「条件」を表す:If ...などで節に書き換えられる。 Going straight on this street, you will find the station. = If you go straight on this street... 「この通りをまっすぐ行けば、駅が見えてくるでしょう」。 (3)「~しても」という「譲歩」を表す:Even if/Though ...などで節に書き換えられる。 Respecting him very much, I cannot love him. = Though I respect him very much ... 「彼をとても尊敬しますが、愛することはできません」。 (4)「~しながら、~して、~する時」という「付帯状況」や「時」を表す:When/While ...などで節に書き換えられる。 They marched on, singing merrily. = ..., while they were singing merrily. 「彼らは、楽しく歌いながら、行進していった」。 (5)「そして~する」という「結果」を表す:and ...などで節に書き換えられる。 We started at seven, arriving there at noon. = ..., they arrived there at noon. 「我々は7時に出発して、正午にそこへ着いた」。 →ということで、お尋ねの文のarrivingもこの最後の(5)と同じ用法です。 **準動詞(Verbal)の解釈(訳出)方法について 一般に準動詞(Verbal) と言われる「不定詞・現在分詞・過去分詞」は、独自の法・時・態などを持ちませんので、すべて《主文の法・時・態などに従う》のが原則になっています。 つまり、お尋ねのThe train left Tokyo station, arriving at Kyoto at 10:00 a.m. のarriving を解釈する際、時制は主動詞leftと一致すると見なします。ということで、上記2つの説明から、この文は、The train left Tokyo station, and arrived at Kyoto at 10:00 a.m. と同じ意味と考えることができます。 >②【現在分詞は能動的、過去分詞は受け身的、だと解釈して、 日本語の訳自体は、文脈から自然な感じであれば、「~た、だと、過去形っぽいな」とか気にしなくても良いのでしょうか。】 ※ただ、文脈に頼りっきりになってしまうと、英語の意味自体は理解できても、その理解が曖昧になってしまい、正確に日本語に訳出できるか分からないので、できれば、文法的で正確な解説をいただきたいです。 ⇒知覚動詞の用法***に関連づけて考えると分かりやすいでしょう。 (*印については、次の項のあとに説明します。) >※The train left Tokyo station, arriving at Kyoto at 10:00 a.m.は 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着く。でも良いでしょうか? それとも、着く、という今まさに起きている事象なので、着いた、の方が適切で、着くとした場合は、The train left Tokyo station, and it will arrive at Kyoto at 10:00a.m. のようにすると正しいですか? ⇒文脈状況によっては不可能ではありませんが、通常の文脈では「着いた」と解釈されるのが普通です。 ***「知覚動詞」は、しばしばSVC文型を構成します。そして、その場合のC(目的格補語)として、よく動詞の3分詞が用いられます。 ・Cが不定詞の場合:We saw something move. 「我々は何かが動くのを見た」(類別・限定)。 ・Cが現在分詞の場合:We saw something moving. 「動いているのを見た」(継続・進行)。 ・Cが過去分詞の場合:We saw something (being) moved. 「動いたのを見た」(完了・結果、受身)。なお、beingは通常省略される。 (補足)ご存知と思いますが、「分詞」とは、「機能を“分”かち持つ“詞(ことば)”」という意味ですね。 ・不定詞:動詞と名詞の機能を分かち持つ。 ・現在分詞:動詞と形容詞と副詞の機能を分かち持つ。 ・過去分詞:動詞と形容詞の機能を分かち持つ。 ということで、「不定詞も分詞の1つ」とみなすことができます。(ですから、場合によっては、あるいは言語によっては、これを「不定分詞」と呼ぶことがあります。)
- looparound
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①【現在分詞の訳は他の動詞の時制、もしくは文脈などに影響されるのでしょうか?】 についてですが、 まず時制については、分詞構文の中の分詞を使った句は、主文の(動詞の)時制の影響を受けます。これは、時制の一致というルールが働くもので、分詞構文の中の分詞を使った句が現在分詞であれば、その時制は主文の(動詞の)時制と同じである、ということになります。 The train left Tokyo Station, arriving at Kyoto at 10:00 a.m. という文を分詞構文を解いて接続詞を含む従属節に戻してみると、 The train left Tokyo Station, then the train arrived at Kyoto at 10:00 a.m. などのようになります。 そして訳が主文の文脈に影響を受けるか、についてですが、これも受けることになります。 分詞構文とは、元々は主文に接続詞でつなぐ従属節の部分を、その動詞を分詞にして句にすることで、主文を引き立たせるために使う構文です。その効果は主に4つの場面で使うことができ、 1)主文が表すことの結果を示す従属節の内容を分詞構文で句にする(結果) 2)主文が表すことの理由を示す従属節の内容を分詞構文で句にする(理由) 3)主文が表すことと同時に起こることを示す従属節の内容を分詞構文で句にする(同時、時) 4)主文が表すことに付帯する状況を示す従属節の内容を分詞構文で句にする(付帯状況) 他にも、条件や譲歩といった場面での使用が想定されます。 分詞構文で句になった部分がどのような場面を表しているのかについては、その文の文脈に頼って解釈することになります。 つまり、 1)列車が東京駅を出発した結果、その列車が京都駅に10時に到着したのか 2)列車が東京駅を出発したことが理由で、その列車が京都駅に10時に到着したのか 3)列車が東京駅を出発した時に、その列車が京都駅に10時に到着したのか 4)列車が東京駅を出発しつつ、その列車が京都駅に10時に到着したのか などを見て、文脈に合うもので解釈することになります。 この場合は、結果を表していると解釈するのが自然だ、ということになり、 列車が東京駅を出発した結果、その列車が京都駅に10時に到着した。 つまり、 列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着いた。 という訳が自然であるということになります。 ここで注意が必要なのは、分詞構文の句が現在分詞を用いているからといって、主文で現在分詞が用いられる際の解釈が当てはまるということではない、ということです。分詞構文の現在分詞は、文法上節を句にするために形状を変えて現在分詞になっているということです。 ですので、 ②【現在分詞は能動的、過去分詞は受け身的、だと解釈して、 日本語の訳自体は、文脈から自然な感じであれば、 「~た、だと、過去形っぽいな」とか気にしなくても良いのでしょうか。】 という問いについては、「~た、だと、過去形っぽいな」と気にする、というよりは、これが時制の一致によってそういう解釈になるということを理解することで解決します。 ※ちなみに、 The train left Tokyo Station, arriving at Kyoto at 10:00 a.m. を、 The train left Tokyo Station, and it will arrive at Kyoto at 10:00 a.m. 「列車が東京駅を出発し、京都に午前10時に着く。」 でも良いか? という問いですが、その列車が東京駅を出発して、現在京都駅に向かっている、という事実がわかるのであれば、この解釈も可能です。
お礼
回答ありがとうございます! 今回の英文を訳出するにあたって、分詞構文の役割、効果を当てはめていただき、それぞれの英文の文脈をみて、自然になるように訳出する、という方法を順番にとても丁寧に解説していただき、とても分かりやすかったです。 また、分詞構文とは、元々は主文に接続詞でつなぐ従属節の部分を、その動詞を分詞にして句にすることで、主文を引き立たせるために使う構文 ということは初めて知ったので、より分詞構文について深い理解ができたと思います。 そして、訳出の疑問点も時制の一致で解決でき、疑問が払拭できました。 ありがとうございました!
お礼
回答ありがとうございます! 分詞構文の用法を一つ一つ、各項目に分けて、それぞれに英文の例文を添えていただいたおかげで深い理解ができました。 また、節への書き換え方まで示していただきありがたい限りです。助かります。 そして、今回躓いていた準動詞の訳出方法も、主文の法・時・態などに従う、ということで、時制を一致させれば良いということが分かり、疑問がスッキリと 晴れました。 また、補足まで丁寧に添えていただきありがとうございます。より分詞について理解が深まりました。 ありがとうございました!