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てふ

古典では、蝶のことを”てふ”と表記しますよね。昔の人は”てふ”と読んでいたのでしょうか、それとも”ちょう”と読んでいたのでしょうか。 また、”ちょう”と読んでいたのだとしたら、なぜ、”ちょう”と書かないのでしょうか? ご存知の方がいらっしゃいましたら、教えてください。 お願いします。

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  • shangyan
  • ベストアンサー率41% (117/284)
回答No.4

おもしろいことを考えますね。 昔の音というのは、あくまで推定の音です。当時、録音機があったわけではないので、仮説なんです。ほとんどそうだろうということはできても、絶対そうだとは言えません。タ行だって「タ、ティ、トゥ、テ、ト」、ワ行も「ワ、ウィ、ウ、ウェ、ウォ」だったとされますし、今の日本語にまったくない音があったかもしれません。 それに当時のかなづかいも完璧なものではなく、清音・濁音の区別、拗音、促音を書きませんでした。ですから、いま清音で読んでいても当時は濁音で読んでいたかもしれません。また、朱雀を「すざく」と変わった読みますが、本当は「シュジャク」と読んでいて拗音を書かなかっただけかもしれない。日本を「にほん」と書いていたけれども、本当は促音があって「ニッポン」と読んでいたかもしれない。疑えばきりがありません。 それに、たとえ、きちんと復元できてもそれは外国語ですよ。以前、テレビ番組で古典を平安時代の復元音で読むのを見ましたが、当時の日本語はこうだったのかなと楽しむことはできても、書かれている内容を理解することはできません。古典の勉強は、理解を重視しますから、わざわざ古代音でしないのだと思います。 仏教の僧はお経を読みますね。でも、私たちは一体何を言っているのか、さっぱり分かりません。お経は漢文、つまり古代中国語で書かれています。それを「音読」しているのです。それより、同じ漢文でも学校の古典で習う漢文「訓読」の方が、日本人としてはるかに理解できます。もし漢文の授業が音読になったら、それは外国語の授業になってしまいます。 こういったわけで授業では当時の音では読まないのだと思います。 それから、歴史的仮名遣いは、古典を読むためのものでもありますが、戦前まで書く言葉で使われていたものです。つい60年前までは、話し言葉で「キョウ」と言っていても、書くときは「けふ」と書いていました。昭和初期の小説を平安時代の読み方で読むわけにはいかないですよね。

momo_usa
質問者

お礼

大変納得がいきました。 2度までもすばらしいご回答をいただき、感激です。 本当にありがとうございました。

その他の回答 (3)

  • shangyan
  • ベストアンサー率41% (117/284)
回答No.3

(表記はひらがなで、発音はカタカナで書きますね。) 古代中国語には英語のように子音で終わる単語がたくさんありました。 特に-k、-t、-pで終わる音節を「入声(にっしょう)」と呼び、今でも広東語などの方言、韓国語の漢字音に残っています。 日本語の漢字音では第二音目が「ふ、く、つ、ち、き」で終わるもので、strikeがストライクになるように、子音のあとに母音を挿入しました。数字で言えば、一(イチ、イツ)、六(ロク)、十(ジフ)などの言葉がありますね。 さて「蝶」は「てふ」ですから、日本に入ってきたときは「tep」といった感じで、そのうち母音を入れて「テプ」と発音していたのでしょう。 日本語の「は、ひ、ふ、へ、ほ」は古代では「パ、ピ、プ、ペ、ポ」だったと言われています。ですから、「てふ」と書きました。しかし、そのうち、「は、ひ、ふ、へ、ほ」は「ファ、フィ、フ、フェ、フォ」という発音に変わり、さらに語中・語尾の「は、ひ、ふ、へ、ほ」は「ワ、ヰ、ウ、ヱ、ヲ」に変わりました。ここで「テフ」は「テウ」になり、拗音化して「チョウ」になりました。このように日本語の発音は変化しましたが、歴史的かなづかいでは、平安時代の表記で書くことになっていますから、「てふ」とずっと書いてきたのです。

momo_usa
質問者

補足

分かりやすくて丁寧なご回答ありがとうございました。 追加の質問なんですが、お答えいただければ幸いです。 例えば、百人一首の伊勢大輔の歌に ”いにしへの 奈良の都の 八重桜      けふ九重に 匂ひぬるかな” というのがありますよね。 当時の発音だと、下の句の”けふ”は「ケフ」と発音していたということですよね。 ですが、古典の授業などでは「キョウ」と発音します。 せっかく歴史的かなづかいで表記されているのに、どうして当時のままの発音で授業をしないのか不思議でなりません。当時の発音のほうが、典雅でいい感じだと私は思うのですが? もし、よろしかったら追加のご回答お願いします。

noname#8980
noname#8980
回答No.2

「てふ」と読まれていたらしいです。 時代が移り変わるにつれて「ちやう」、「てう」、「ちよう」などの発音が似かよってきて、やがて同一化し、現代仮名遣いに変わったときに「ちょう」に統一されたということみたいです。

momo_usa
質問者

お礼

早々としたご回答、ありがとうございました。 発音に変化がおきたんですね。 良く分かりました。 ありがとうございました。

  • NIWAKA_0
  • ベストアンサー率28% (508/1790)
回答No.1

「てふ」と読んでいたと聞きました。 蝶の翅が、空気を打つ音の擬音だと。 んで、現代仮名遣いに切り替えるときに (間違って?)巻き添えくった、と。

momo_usa
質問者

お礼

早々とご回答ありがとうございました。 「てふ」と読んでいたんですね。 一つおりこうになりました。 ありがとうございました。

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