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「~的」という表現方法について

「科学的」とか「抽象的」など「的」という漢字を使った「~的」という表現は、中国でも日本でも山のように溢れていて そこら中で見かけますが、この「~的」という言い回しは日本生まれの いわゆる和製漢語だと聞いたことがあります。 それって本当ですか? 本当だとしたら 日本人の誰が考え付いたのですか? 日本生まれの言い回しなのに どういう経緯で 中国で溢れかえる事になったのですか?

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  • kine-ore
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回答No.2

>本当だとしたら 日本人の誰が考え付いたのですか?  : ものの本によれば、幕末の洋学者にして新聞界の先駆者としても著名な柳川春三の洒落ぎみの訳語用法に因むようです。 引用:荒川惣兵衛「角川外来語辞典」 「明治の初め、柳川春三がはじめて-ticに的の字をあてた。(科学的、社会的、心理的、目的的など) …「的の字を用いるようになったのは、ーーticと的が似ているからという事で洒落に用いた丈の事」(大槻文彦『復軒雑簒』)」 確かに幕末明治初期の訳語は「romantic→ロマンティック→浪漫的」など類似の漢語に当て替えしていた流れから「ーーtic」→「ーー的」などは実に好便だったと思えます。

Heaven0
質問者

お礼

おおおおお!!!! 見事な当て字センス!!!! 正に天才的!!!! いやはや、幕末~明治にかけては、現代日本文化の礎を作ったような偉大な人が多いですね。 しかも特上の洒落が効いてるなんてカッコ良すぎる(笑) 「~的」にこんなストーリーがあったとは! 感動しました。 回答ありがとうございました。

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  • g27anato
  • ベストアンサー率29% (1166/3945)
回答No.1

日本語の「的」は、 漢字が日本語に導入されてから意味合いが変化した「外来語」の一つで、 日本の「的」と中国の「的」を同じ意味で捉えると誤解を生じます。 中国では三千年以上の昔から漢字が有り、それが日本に伝わったのは二千年近く前です。 中国語の「的」は属性や種別、範囲や範疇を「~の」とか「~な」と断定する使い方なので様々な表現場面に出て来ます。 日本に伝わった「的」は様々な表現に使えることから曖昧な場面でも使うように変化して、 本来の意味が示す断定表現「~の」や「~な」から、 「~のような」という近似も含めて広い範囲で示す曖昧な表現に意味合いが変わりました。 「和製漢語」というより「解釈の違いによる誤用が日本で定着した」と考えるのが妥当だろうと思います。 二千年近く昔の事なので「誰が」という記録は無く、当時の識者が文字として漢字を使う時の解釈が曖昧だったと捉えるのが妥当でしょう。 本来の中国語「的」は物事を特定して断定する言い回しが、今さらの事ではなく昔から様々な場面で使われてきてます。 「溢れかえる」というのが頻繁に日本語の意味合いで使われてるという事であれば、 日本での仕事や留学など人的交流が広がった事で、日本語の「的」が示す曖昧な意味を便利な解釈と捉えて持ち帰り、中国本土に逆輸入されてるのかもしれませんね。

Heaven0
質問者

お礼

漢文の「的」が表すドンピシャ直結感は、訓読みの「まと」が表す「標的」の意味と親和性がありますね。 でも、物事をあまりハッキリ言いたくない日本人としては「的」は使いにくかったのかもですね(笑) だから「~的(テキ)」と音読みするときには、「~ぽい」のような曖昧に濁すような意味として使う方が都合が良かったのかも知れませんね。 中国人の友人に言われた「女優の○○さんの売り出し方ってさぁ、なんかアイドル的よねぇ」が気になって、「アイドル的って日本式「的」の使い方だけど違和感ない?」と質問したところ逆に、「日本式「的」って何の事?」と質問し返されてしまいました(笑) 彼女が言うには、上海料理の店は「上海酒家」、上海料理をベースにした新感覚料理の店は「上海的酒家」みたいに「的」を使ってるらしいのです。 「え?本当?中国でも「的」の使い方が日本式なの?いつから?」と疑問になり質問した次第です。 回答ありがとうございました。

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