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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:江戸時代の「ず」の用法)

江戸時代の「ず」の用法

このQ&Aのポイント
  • 江戸時代の「ず」の用法について調べています。広辞苑によると、「ず」は意志または推量を表す助動詞とされています。例文を見ると、場面によって「しようず」「やろうず」という使い方があるようです。
  • 一方、東海道中膝栗毛という文学作品には、「勝負をしましょう」という頭注が付けられており、「勝負を決せず」という表現については少し疑問が残るとのことです。
  • また、駿河方言として「ず」が使用されている例もあるようです。しかし、具体的な使用例については特定できていないため、方言なのか階層によって異なる表現なのかはわかっていません。

質問者が選んだベストアンサー

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  • kimosabe
  • ベストアンサー率59% (137/230)
回答No.1

とりあえず下記URLをご紹介します。 http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%81%9A&dtype=0&dname=0ss&stype=0&pagenum=11&index=110172300000 日本国語大辞典にはもう少し詳しい説明があります。 さらに、 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%81%AE%E6%96%B9%E8%A8%80 には、「意志を表す『未然形+ず・す』が長野県・山梨県・静岡県・愛知県三河にある」という記述があります。

moto_koukousei
質問者

お礼

ありがとうございました。 教えていただいたwebに次のようなのがあり、(2)(3)(4)(5)は江戸の初めから関東でこのようになったのかと、初めて知りました。 日本大文典1604年)では関東方言について、次の8点を挙げている。 (2)打ち消しの「ぬ」の代わりに「ない」を用いる。例えば「上げない」「読まない」など。 (3)形容詞で、「良う」「甘う」の形の代わりに「良く」「甘く」の形を用いる。 (4)動詞で、「払うて」「習うて」の形の代わりに「払って」「習って」の形を用いる。 (5)「張って」「借って」の形の代わりに「張りて」「借りて」の形を用いる。 (6)移動の「へ」の代わりに「さ」を用いる。例えば「都さ上る」。 (8)尾張から関東にかけては、「上げんず」「聞かんず」のように未来形「~んず」を盛んに用いる。   「ず」の使用法だけでなく、とても勉強になりました。ありがとうございました。

moto_koukousei
質問者

補足

講談社の日本語大辞典では、詳しい説明が見つかりませんでした。

その他の回答 (1)

  • kine-ore
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回答No.2

「大野晋の日本語相談」(朝日文庫)の「負ケズギライの「ズ」」の項が、すばりこのことを解説しています。 1.変遷 ムトス ↓(院政時代) ムズ ↓(室町期) ウズ ↓(江戸期) ズ…中部地方や諺「負ケズギライ」に残っている。 2.「ズ」の否定以外の用法 1)意志 ・寝ズ=寝よう:静岡県 ・花ア見ズ=花を見よう:山梨県 ・草ヲ刈ッテコズト思ウ=刈ってこようと思う:長野県 2)推量・推量の反語 ・来ズ=来るだろう:静岡県 ・明日ハ雨ガ降ラアズ=降るだろう:愛知県 ・寒カラズ=寒いだろう:岐阜県 ナニン出来ズ=何でできようか:静岡県 誰ンヤラズ=誰がやるものか:静岡県 3.「東海道中膝栗毛」正・続での用例 ・すいた男に添わせズとおもひきはめ=添わせようと思い ・セズことがないに=しようがないから ・九百五十にまからいでヤラズカ=やりましょうか 4.類似 セ(動詞) =負ケ(動詞) ズ(意志) =ズ(意志) コト(名詞)=ギライ(名詞)

moto_koukousei
質問者

お礼

詳しくありがとうございます。   なお「九百五十にまからいでヤラズカ」を調べたら、 http://www.komazawa-u.ac.jp/~hagi/koma_kokugo2006.html 東海道中膝栗毛のP94~95に、「ドレむかひにいかずにト(女は立って行。すべてこのあたりより、*するがゑんしうかけ川あたり迄は、行ふといふ事をゆかずといゝ女くはふといふ事をくはずといふ。やがてかの女、ふすまのかげにのぞいてたつているをひつぱりでる)」とあり、「*するがゑんしう」の頭注に、「遠州(遠江)掛川(静岡県掛川市)『物類称呼』に「尾張にて、ゆかずといふは行んずる也。馬をやらず、駕籠をやらず、など道中にていふ事也。」とありました。 東海道中膝栗毛のP221に、「何なとまけてあげませずに、おめしくだされませ」とあり、「あげませずに」の頭注に、「あげましょう。この亭主には、名古屋方言を使用させてあるが、例によって、皆が皆、より所をもって使用したものではない」とありました。P220には同じ亭主が「これじゃと、いつそくで七文にしてあげましょうわいな」とあるから、言葉の使用に関して一九は適当だったのかもしれないし、あるいは現実に当時の人々も、一連の発言の中で、あるときは「往かず」あるときは「往く」とも云い、会話の流れ・文脈などから同じI'll goの意味だと理解できるのかもしれません。   「エエ憂いことでや、せずことがないに、九百五十にまからかいでやらずか」は、結果的に「950文にまけちゃうことにします」という意味なのでしょうが、最後に「か」があるので、「いい加減にしないか」「勝たずにおくものか」と同じで、「ず」は否定なのかもしれないと思います。(「このママにしておくか」の「か」も反語です)   愛知、長野、静岡、山梨が範囲なのか、そうした地方の人が道中往来や商売、江戸に出るなどで広域関東にも広がって、「ず」が意志、推量、勧誘などの意味でも使われるということはないのでしょうか。 「歩かない」は、don't walk let's walkのようになるので、勉強しない、飲まない、寝ないのような使い方をします。同意を求めるときや推奨、確認をするときに、甘くない、遭わない、休まない、書かない、暗くない、うるさくない、面白くないと云います。(否定の意に同意を求めているというよりも、肯定に同意を求めている・勧めている感じがします。単純な否定で使う場合も多いですが、文脈で区別がつきます) 「ず」と「ない」は似ているとすると、「ず」にも似た色々な使い方があったのでしょうか。   土佐日記の正月七日は、【「この歌ぬしなむまたまからずといひてたちぬ」=この歌の主が「また来ます」と云って席をたった。子童は「また」をカットして理解したため「まからずとて立ちぬる人を待ちてよまむ」=罷らない・辞去しないと立ち上がった人が席に戻ってから詠みましょう。】と云っている。「まかる」や「まからず」の解釈のくい違いを表現しているのでしょうか。 広辞苑では「夜更けぬ。この歌主~~」のまかるは来るの謙譲語、「ず」は「むず」が転じたもので、室町時代に「んず」「うず」の形で盛んに用いられたとあります。   「負けず嫌い」は「食わず嫌い」と同類なのか、別なのか、気になるところです。 負けず嫌いは混同だという説明もあります。 http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/207744/m0u/ http://homepage2.nifty.com/osiete/seito216.htm   「ない」「ず」「罷る」なども、言葉の意味、起源、言葉の使い方は、色々あって、一通りの解釈が正しいとはいえず、混乱や誤解、使い分けの妙までを、同じ場面で混在させているのが楽しい、その場面を解釈者によって様々に理解することが出来るのが楽しいのでしょうか。   とても詳しい説明をいただいて、ありがとうございました。 「大野晋の日本語相談」(朝日文庫)読んでみようと思います。

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