- ベストアンサー
知覚動詞の受身について。
とある英文法問題集の誤文訂正問題で、 The girl was heard sing by him. というのがあり、私はsing→singing と書いて答え合わせをしたところ、 sing→to singという答えしかありませんでした。 原文が、He heard the girl singing. という形だった場合、つまり歌っている短い瞬間だけ聴いたという意味合いの場合もあるので、別解としてsingingも正解なのでは?と思ったのですが、この場合singingはおかしいのでしょうか?
- みんなの回答 (2)
- 専門家の回答
質問者が選んだベストアンサー
前便で一部間違いがありましたので、訂正の上再送いたします。 (再送分) >とある英文法問題集の誤文訂正問題で、 The girl was heard sing by him. というのがあり、私はsing→singing と書いて答え合わせをしたところ、 sing→to singという答えしかありませんでした。 原文が、He heard the girl singing. という形だった場合、つまり歌っている短い瞬間だけ聴いたという意味合いの場合もあるので、別解としてsingingも正解なのでは?と思ったのですが、この場合singingはおかしいのでしょうか? ⇒知覚動詞の文での目的格補語は、能動態では原形不定詞を用いますが、受動態ではto不定詞を用いることになっています。 例:I saw him enter your room.(主節動詞の部分が能動態) 「私は彼が君の部屋に入るのを見た。」 He was seen to enter your room by me.(主節動詞の部分が受動態) 「彼が君の部屋に入るのを私に見られた。」 ですから、He heard the girl sing.「彼はその少女が歌うのを聞いた。」を受動態にすると、 The girl was heard to sing by him.「その少女は歌うのを彼に聞かれた。」となります。 なお、ついでに補足しますが、「歌うのを」の部分を「歌っているのを」と進行形にすると、それぞれ、 He heard the girl singing.(主節動詞が能動態で、目的格補語の部分が進行形) 「彼はその少女が歌っているのを聞いた。」 The girl was heard to be singing by him.(主節動詞が受動態で、目的格補語の部分が進行形)「その少女は歌っているのを彼に聞かれた」。となります。 以上から、The girl was heard sing by him. をsing→singing と訂正するのは誤りで、sing→to sing と訂正しなければならないことがお分かりいただけたと思います。 ということで、この問題を通して次のことをしっかり記憶しおきましょう。 《知覚動詞文における目的格補語(=不定詞の意味上の主語)は、「能動態では原形不定詞を、受動態ではto不定詞」を用いる。》 ついでの蛇足ですが、singの語尾の-ingと、現在分詞の語尾の-ingとがたまたま同じ形ですので、見間違えたり混同を起こしたりしないように気をつけましょう。
その他の回答 (1)
- Nakay702
- ベストアンサー率79% (10004/12512)
以下のとおりお答えします。 >とある英文法問題集の誤文訂正問題で、 The girl was heard sing by him. というのがあり、私はsing→singing と書いて答え合わせをしたところ、 sing→to singという答えしかありませんでした。 原文が、He heard the girl singing. という形だった場合、つまり歌っている短い瞬間だけ聴いたという意味合いの場合もあるので、別解としてsingingも正解なのでは?と思ったのですが、この場合singingはおかしいのでしょうか? ⇒知覚動詞の文での目的格補語は、能動態では原形不定詞を用いますが、受動態ではto不定詞を用いることになっています。 例:I saw him enter your room.(主節動詞の部分が能動態) 「私は彼が君の部屋に入るのを見た。」 He was seen to enter your room by me.(主節動詞の部分が受動態) 「彼が君の部屋に入るのを私に見られた。」 ですから、 He heard the girl sing.「彼はその少女が歌うのを聞いた。」を受動態にすると、 The girl was heard to sing by him.「その少女は歌うのを彼に聞かれた。」 となります。 なお、ついでに補足しますが、「歌うのを」の部分を「歌っているのを」と進行形にすると、それぞれ、 He heard the girl singing.(目的格補語の部分が能動態) 「彼はその少女が歌っているのを聞いた。」 The girl was heard to be singing by him.(目的格補語の部分が受動態) 「その少女は歌っているのを彼に聞かれた」。 となります。 ということで、この問題を通して次のことをしっかり記憶しおきましょう。 《知覚動詞文における目的格補語(=不定詞の意味上の主語)は、「能動態では原形不定詞を、受動態ではto不定詞」を用いる。》 ついでの蛇足ですが、singの語尾の-ingと、現在分詞の語尾の-ingとがたまたま同じ形ですので、見間違えたり混同を起こしたりしないように気をつけましょう。
お礼
詳しい解説ありがとうございます。 どちらにせよtoが必要となるということですね。英文法は奥が深くて面白いです。 私はやり直し英語中の社会人なのですが、学生のとき以上に英語が楽しいですね。