y=kx,y=mx,y=ℓx
がx軸の正の向きとなす角をそれぞれα,β,γとすると
tanα=k,tanβ=m,tanγ=ℓ
である。そしてy=kx,y=ℓxの為す角がθであるから
θ=α-γ
tanθ=tan(α-γ)
=(tanα-tanγ)/(1+tanαtanγ)
=(k-ℓ)/(1+kℓ) ……(ア)
「角を2等分する直線」については「点と直線の距離」で「等距離」と考えます。このことは設問の中に考え方が述べてありますね。
点Pは直線y=mx上の点であるからP(t,mt)とおくことができる。
点Pから2直線kx-y=0,ℓx-y=0への距離が等しいから
|kt-mt|/√(k^2+1)=|ℓt-mt|/√(ℓ^2+1)
|t||k-m|/√(k^2+1)=|t||ℓ-m|/√(ℓ^2+1)
|k-m|/√(k^2+1)=|ℓ-m|/√(ℓ^2+1)
|k-m|/√(1+k^2)=|ℓ-m|/√(1+ℓ^2) ……(イ,ウ)
この等式を平方して
(k-m)^2/(1+k^2)=(ℓ-m)^2/(1+ℓ^2)
分母を払って展開して整理すると次の等式を得ます。
(k+ℓ)m^2-2(kℓ-1)m-(k+ℓ)=0
m^2-(2(kℓ-1)/(k+ℓ))m-1=0 ……(エ)
m=1のとき(エ)より
1-(2(kℓ-1)/(k+ℓ))-1=0
2(kℓ-1)/(k+ℓ)=0
kℓ-1=0
kℓ=1 ……(オ)
tanθ=3/4のとき(ア)より
(k-ℓ)/(1+kℓ)=3/4
(k-ℓ)/2=3/4 (∵kℓ=1)
k-ℓ=3/2
kℓ=1,k-ℓ=3/2を同時満たすk,ℓの値は,連立方程式を解いて
k=2,ℓ=1/2 ……(カ,キ)
となります。