以下のとおりお答えします。
>句会に入ってます。 以下のことについて教えて頂けたらと思います。質問しましたがうやむやになってしまいました。 「…どこかで人は寂しかりけり」 末尾の...かりけり」はこれでいいでしょうか? 教えていただけたらと思います。
⇒小学生の頃ですので、うろ覚えですが、こんな詩があったように思います。
「カラマツの林を出でて カラマツの林に入りぬ
カラマツは淋しかりけり 旅ゆくは淋しかりけり」
島崎藤村か誰かの詩の一部だったでしょうか。
とにかく、ここに「かりけり」が出てきます。
「カラマツは淋しいなあ/淋しかったなあ 旅ゆくは淋しいなあ/淋しかったなあ」といった意味合いでしょうね。つまり、この「けり」を付加する意味は、ただ「淋しい」というのでなく、「淋しいなあ」というような詠嘆の効果を添えるためだろうと思います。
この伝で、お題の「…どこかで人は寂しかりけり」を解釈すると、「…どこかで人は寂しがっているのだなあ」となって、一見よさそうにも感じますが、「どこかで」の不確定性と「かりけり」の断定感とがしっくりなじまない感じがなくもありませんね。
しかし、「どこかで人は」が実は、例えば、「宮中でわたしの恋するあの方が」とか、「ここでわたしは」などを暗に指しているとすれば、別段何らの不和感もなくなるように思います。あるいは、「…」の部分が、例えば、「秋の夜半(やわ)どこかで人は寂しかりけり」のようになっているとすれば、これまた、「どこかで」を「どこにいても」というように読み替えることができそうにも思えてきます。「秋の夜半どきというものは、どこにいても人は寂しいものだなあ」といった解釈ができるのではないか、と考える次第です。
すみません。以上、私の推測です。
主観的な「妄想」を駆使して、個人的な考えを述べさせていただきました。
お礼
よくわかりました。普段耳慣れた使い方でないと、へんに思えてしまうので、ちゃんと文法も勉強しないと、と思います。 分りやすい文法の本(実作に役立つ本などご存知でしたらおしえていただけませんか?)
補足
リンクを貼って もらったのに本を紹介してください‥などと言ったのは間違いでした。 とても参考になりました。有難うございました。