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発掘された土器・須恵器などの復元について

博物館や郷土資料館などで、発掘された土器の復元されたものが展示されていますが、完全体のものはなく、その大半が破片をつなぎ合わせ、たりないところに何か樹脂?のようなもので補ってありますよね? なかには一部分だけが欠け、補われているものもありました。 ここからが質問なのですが、その部分はなぜオリジナルではなく、補うという選択がなされているのでしょうか。 同じ場所で発掘されたとはいえ、復元できないほどに粉々になっていたりするということなのでしょうか。 例えば、↓のように1ヶ所だけ欠けている場合の理由も気になります。 http://www17.plala.or.jp/zyao_maibun/center/index/hatukutuseika.files/M_H20_HT_index.files/H20ht01_yuge8.htm どうぞよろしくお願いいたします。

みんなの回答

  • oska2
  • ベストアンサー率44% (2301/5116)
回答No.2

>たりないところに何か樹脂?のようなもので補ってありますよね? 壺・皿などは、不足した部分は石膏などで補強していますね。 石膏だと、新たに欠けた部分が見つかれば交換できます。 >その部分はなぜオリジナルではなく、補うという選択がなされているのでしょうか。 欠片(かけら)だと、見学者などは「何の部品・欠片か理解できない」からです。 同時に、壺・皿などの100%そろってオリジナルが出土する事は非常に稀な事なのです。 土器ですから、数千年も経つと(素焼きでも)土に還ります。 考古学を少しでもかじった事があれば、欠片を見ただけで色々と想像する事が出来ますがね。 >↓のように1ヶ所だけ欠けている場合の理由も気になります。 土器に限らず、祭事様に?意図的に一部を破壊する事がある様です。 銅鐸でも、粉々にして埋めた史跡もありますしね。 質問者さまが例にしているのは、たぶん偶然の産物です。

sas22065
質問者

お礼

ご回答いただき、本当にありがとうございました。 なるほど。石膏を使っているのですね。 言われてみればそのような色合いかもしれません。 おかげさまで新しいことを学ぶことができました。 ありがとうございます。

  • fujic-1990
  • ベストアンサー率55% (4505/8062)
回答No.1

 学芸員に聞いたことがあるわけではありませんが、元の土器などの形を見せないと、まずは、素人である客が興味を示さないから、でしょうね。  客は入場料を払ったり、納税したりしてくれるわけで、「下らない」「見るべきものがなかった」とか評価されると博物館などは閉鎖に至る危険があります。  客に「へー」「なるほど」と思わせるには、元の形を復元する必要があるでしょう。バラバラのままじゃ、面白くありません。  また研究という点でも、ジグソーパズルを組み合わせるように部品を組み合わせて見ると、例えば、煤がついた部分が土器の底に当たる部分だったことが分かったりします。→煮炊きに使っていたと、用途が判明する。  更に、逆円錐形のように、とんがっていて座りが悪い(転倒する)形の土器の底(底だけに煤)だということが分かると、「縄文時代から、すでにカマドを使って効率的に煮炊きしていたのに違いない」というふうに、生活ぶりや文化レベルが分かる仕組みです。  逆円錐形の土器を、燃える木々の間に「安定するまで」深く突っ込もうとすると、底だけに煤が付くということはありません。底だけに煤が付くようにするには竈を作り、竈の穴に土器を差し込むしかなかろう、と。  時々TV番組で、石を3個くらい置いてその上に鍋を置いて、その下でどんどん木の枝などを燃やして調理している人たち(現代人)を見ます。  燃やした熱の大半は空気中に逃げていって、木の枝はどんどん燃えるのに、鍋の水はなかなか沸かない。竈を知らないのです。  彼らに日本の縄文レベルの知恵があれば、二酸化炭素の排出量は大いに削減できるのに、と思いながらTV番組を見ていたりします。  部品をバラバラに見ていただけでは、専門家でもなかなかそこまでは研究が進みません。

sas22065
質問者

お礼

ご回答いただき、本当にありがとうございました。 竈の件、とても興味深かったです。 縄文の知恵に学ぶ所はまだまだあるということですね。 ありがとうございました。

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