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意思未来の表現の違いについて
- plan to do とbe doing で表現するのと、この2つの意味合いの違いがよくわからないです。
- mean, propose, intend で表現する未来意思はbe going to do で置き換え可能と理解して良いのか分からないです。
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以下のとおりお答えします。 >意思未来を表すのに be going to doとbe doing とwill があって、 一般動詞を使っても同じような表現ができると思うのですが、 違いや関連性がよくわからないです。 ⇒必要あって外縁から始めますが、元来英語には未来形がありませんでした。「中英語」(12~16世紀ごろ)の時代になって初めて迂言法(うげんほう:助動詞+本動詞の組合せ)によって未来形が生まれました。一方、willは、当初単に「~せんと欲する」といった意味の一動詞に過ぎませんでしたが、その意味の「不定未来性」のゆえに、これが未来を表す助動詞として流用され始めました。そして、これが元になって迂言形式「助動詞will+本動詞」による未来形という、いわば「文法ジャンル」が生まれました。ところで、このように用いられることで、(一介の)語が文法ジャンルの一翼を担うに至ったものを「機能語化」とか「文法化」と言いますが、その意味では、似たような意味のplan やintendが文法化しても不思議はなかったはずです(が、この問題はまた後で触れます)。ということで、このことがお尋ねの問題全般と関わりますので、今はこのまま意識に留めておいてください。 >1. →plan to do とbe doing で表現するのと、 この2つの意味合いの違いがよくわからないです。 ⇒以上の現象と前後して、「助動詞be+現在分詞」によって進行を表す迂言法も生まれました。進行形は、一般には「行為・動作の継続」を表しますが、startやgoなどによる進行形の意味は注意を要します。つまり、この種の動詞は、一度行為が行われれば、それ自体は完了するので、「同じ行為・動作は続けられません」ね。ということで、このような動詞(=瞬時動詞)による進行形は、起動、つまり、その「行為の始まりへ向かっての進行」を意味することになるわけです。通常、「~しようとしている、~しかかっている、~し始めつつある」などと訳されます。このことが、いわゆる「近未来」を表す迂言法be doingの誕生につながりました。こうしてまた、一つの文法ジャンルが生まれましたが、意志未来的な意味合いが強いwillに対し、単純未来でかつ近接未来の意味合いを担うbe doingとは、ある意味、相補いあって未来という文法ジャンルを形成することになりました(これを「相補分布」と言います)。 なお、瞬時動詞の場合には「起動への進行という未来」(を表し、継続動詞の場合には進行)を表すbe doingに対し、plan toは「いかなる動詞と組んでも未来を表す」ことができます。ただし、無色透明な形で近未来を表すbe doingに対し、plan toは(暗に)「計画・予定などのニュアンス」が含まれます。例えば、こんな感じです。 A1. We will travel around the world. 私たちは世界中を旅するつもりです。 A2. We are leaving for Paris tomorrow. 私たちは明日パリへ向って発つところです。 A3. We plan to travel around the world. 私たちは世界中を旅する予定です。 A4. We plan to leave for Paris tomorrow. 私たちは明日パリへ向って発つ予定です。 (We are traveling around the world. 私たちは世界中を旅しています。) *最後のカッコ内は、「非瞬時動詞(継続動詞)の進行形は、未来でなく単に継続・進行を表す」ことの例になります。 >2. →mean, propose, intend で表現する未来意思はbe going to do で置き換え可能と理解して良いのか分からないです。 ⇒上述したような仕儀で発生したbe doingのうち、往来を表す動詞の代表goとの組合せであるbe going toは(より一層具体的に未来指向が示されるので)、この迂言形が直近の確定的な未来を表す表現の代表として定着しました。つまり、この迂言法が文法化し、文法ジャンルの一翼を担うに至ったわけですが、その意味では、(上で類似のケースを見たように)似たような意味のstart やleaveが文法化しても不思議はなかったはずです。(一般に、機能語化する語句は、「短い語形で、なじみがあって、頻用される語が選ばれるようで、このことは、言ってみれば物事の道理とも言えることでしょうね。) なお、これまた同じようなことを上でも述べましたが、mean, propose, intend でも未来を表すことができます。つまり、置き換え可能です。ただし、無色透明な形で確定的な近接未来を表すbe going toに対し、mean, propose, intend などには(暗に)「心づもり・提案・意図」などのニュアンスが含まれます。例えば、こんな感じです。 B1. I'm going to invite all of you. みなさんをご招待します。 B2. I mean to invite all of you. みなさんを招待する心づもりです。 B3. I propose inviting all of you. みなさんのご招待を提案します。 B4. I intend to invite all of you. みなさんを招待するつもりです。 *訳文がやや不自然ですが、あえて違いを訳に乗せました。通常は、いずれの例も「みなさんをご招待します/するつもりです」でいいと思います。 以上、不十分ながらご回答まで。
お礼
たいへん分かりやすく、順序立てて 解説してくださりありがとうございました。 そのため、それぞれの語の関係性がスッと頭に入ってきました。 しっかり理解することができました。 講義を受けているような解説してくださりありがとうございました。読んでいて楽しかったです。 私のためにお時間割いてくださりありがとうございました。 → 以上、不十分ながらご回答まで。 ⇒全く不十分でありませんでした。