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中2理科
CuOやMgOは酸化物であると習いましたが、そのついでに分子を作らない物質とならいました。どういうことですか。
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- tacky-express
- ベストアンサー率31% (15/47)
前の方々も説明されてますが、分子の定義について考えましょう。岩波書店『広辞苑第五版』によりますと、 「原子の結合体で、物質がその化学的性質を保って存在しうる最小の構成単位と見なされるもの。……(以下略)」 とあります。このことを簡単にたとえてみましょう。 分子を作るものとして、水を考えます。ここで、 ●:酸素原子 ○:水素原子 とします。 水…「分子式」H2Oは、 ○●○ のように3つの原子が組んでいて初めて水になるのです。そして、この組で自由に動き回れるのです。 これら3つの組を原子の記号を組み合わせて、「分子式」を書くことが出来ます。水なら、ご存知の通り、H2Oですね。 では、分子を作らない物質について考えましょう。 ◎:銅原子 ●:酸素原子 とします。 酸化銅…「組成式」CuOは、 ◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎ ●◎●◎●◎●◎●◎●◎● ◎●◎●◎●◎●◎●◎●◎ ●◎●◎●◎●◎●◎●◎● と、特定の組を作らずに、隣どうし、隣どうし……とひたすらつながっています。 このような物質の場合、水のような「分子式」は書けないのですが、◎と●との存在比率を最も簡単な整数比で書き表して、それを「組成式」を書くことが出来ます。 少し難しいですが、酸素は手を2本、水素は手を1本、マグネシウムは2本、炭素は4本…という感じで『手』を持っています。その『手』をつなぐ相手がグループの中だけなのか、それとも隣どうし無限に『手』をつないでいるのか……という違いをイメージしていただければいいと思います。 中学校では、「化学式」として「分子式」も「組成式」も混ぜて教えていますが、また、『手』についても高校範囲ですが、こういう概念があることを知っておけば何かと便利では…と思います。
- minochan
- ベストアンサー率43% (44/101)
分子というのは,単独で動き回れる粒子です。例えば,No.1さんの例にある二酸化炭素CO2は,酸素原子-炭素原子-酸素原子という順序に3つの原子が並んで手をつなぎ,常にその3つの原子がくっついて動いているのです。言うなれば,3人の仲良しグループができているようなものです。 これに対して,CuOならば銅原子-酸素原子という2人の仲良しグループではなくて,大勢の銅と酸素が銅原子-酸素原子-銅原子-酸素原子-銅原子-・・・と際限なく(実際には端っこはありますが,はてしなくたくさんの原子が順繰りに)手をつないでいる状態です。 あくまでもイメージしやすくした説明ですが。
- mogula
- ベストアンサー率60% (93/153)
CuOやMgOという単位の粒子で存在するわけではないということです。 例えば、CO2は炭素原子1個と酸素原子2個から成る計3個の原始からなる分子という粒子で存在しています。 これに対して、CuOは銅原子1個と酸素原子1個の計2個の原子からなる粒子で存在しているのではなく、実際には(CuO)nという塊で存在しているのです。模式的に書くと、 ・・・Cu-O-Cu-O-Cu-O・・・ 見たいなもんです。(実際にはもうちょっと複雑ですが) で、毎回(CuO)nと書くのは面倒なので、化学式の内、構成される原子の比で表す組成式を使ってCuOと書いているのです。 ちなみに、先の説明に使ったCO2は分子式であり組成式でもあります。