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反応 2A→B における反応速度式について
以下はWikipediaの「反応速度」のページに掲載されていた式なのですが、反応 2A→B における反応速度式は v=k[A]^2 ではなく v=k[A] ですよね? 高校化学でも、例えば、反応 2H2O2→2H2O+O2 における反応速度式は v=k[H2O2] と学びました。 それとも私が何か誤解しているのでしょうか…? https://ja.m.wikipedia.org/wiki/反応速度
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速度式は化学反応式からは決まりません。反応メカニズムによりきまります。だから反応条件により変化します。 2A→Bという反応がそのまま素過程なら、つまりA同士が衝突してBになるのなら、分子同士が出会う確率はAの濃度の2乗に比例しますから v= -d[A]/dt=k[A]^2...(i) となります。即ち[A]の濃度について2次です。 この反応がたとえばAの励起状態A*の濃度に比例して反応が進むとすると、この時反応速度は v=k1[A*]...(ii) です。そしてA*がA同士の衝突で生成し、A*とAの衝突およびA*のBへの転化により消滅するなら d[A*]/dt=k2[A]^2-k3[A*][A]-k1[A*]...(iii) となります。定常状態では[A*]の量は変化しない、つまりd[A*]/dt=0と考えて k2[A]^2=k3[A*][A]+k1[A*] [A*]=k2[A]^2/{k3[A]+k1}...(iv) を得ます。この時(ii)より v=k1k2[A]^2/{k3[A]+k1}...(v) となります。そして(v)の右辺分母においてk1がk3[A]に比べて十分小さい場合、(v)は v=(k1k2/k3)[A]...(vi) となります。これは一次反応です。 H2O2の分解反応においても事情は同じです。メカニズムにより速度式は変わり得ます。たとえば二酸化マンガンの触媒作用で水と酸素に分解するとき、(本当のメカニズムは知りませんが)二酸化マンガンの表面に吸着している過酸化水素[H2O2]adの量に速度が比例するとし、二酸化マンガン上へのH2O2がラングミュア型吸着するとします。その吸着量は液相の[H2O2]濃度に対して [H2O2]ad=K[H2O2]/{1+K[H2O2]}...(vii) の依存をしますから、H2O2の分解速度は v=kK[H2O2]/{1+K[H2O2]}...(viii) となります。もし右辺の分母におい1にくらべK[H2O2]が無視できるくらい小さいなら v=kK[H2O2]...(ix) で一時反応となります。逆に(viii)の右辺分母で1が無視できる状況なら v=kK[H2O2]/K[H2O2]=k...(x) でゼロ次反応となり速度はH2O2濃度に依存しません。
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- nananotanu
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いえ、あくまでも実験により何次反応かを求めないと、式は出せません。
- hiro_1116
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こちらのQ&Aがご参考になるかもしれません。 https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10194165400
お礼
知恵袋に同じ質問があったのですか…。私の情報収集不足ですね。ありがとうございます。
お礼
非常に分かりやすい回答ありがとうございます!数式で論理的に説明されていて理解しやすかったです。