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龍と狐

カテ違いでしたらすみません。 日本神道の眷属としての龍と狐について…、どこかのブログでお狐様と巳様を同時に祀ってはいけないなど書かれた記事を読んだことがあります(特に気にしてなかったのでブクマすることもなく、どこの記事だったか忘れてしまいたどれません)。 このように、眷属同士で同時に一緒に祀ってはいけない禁忌とかってあるのでしょうか。 龍神様と稲荷神様は同時にお祀りして大丈夫ですか?

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  • eroero4649
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回答No.3

日本で一番多いのが稲荷神社ですが、そこで祀られているお稲荷様の正体というのは全く分かっていません。 その名の通り「稲」があるので豊作を願うために祀られたものだというのはなんとなく分かっているのですが、そもそもそれぞれのお稲荷様で祀られているお稲荷様が同じ神様を指しているかどうかさえも怪しいのです。 「豊作を願うために作った神社だから、稲荷神社にしておけ」とまあ、だいたいがそんな感じです。 そもそも日本の神道には系統だったものはなにもないのです。それぞれにそれぞれの神様(精霊)をお祀りしているだけです。神仏習合してるので、仏教と神道との間も曖昧です。だから「凸凹七福神」などというともうお寺あり、神社ありですし、それに加えてその七福神もそもそも日本の神様なのか中国の神様なのかインドの神様なのかも分かりません。お寺で七福神のひとつが祀られてるからといって「恵比須様と仏教の関係ってなによ?」って考えても答えはありません。後付けでなんとでもできますけどね。 系統なんてほとんどなかったところを、明治時代になって「キリスト教がビシッとしている欧米先進国に比べると、なんかグダグダでみっともない」と思ったから天皇家を中心に国家神道というものが作られたわけですが、元々は神道てのは「それぞれの地域で勝手にやっていたもの」に過ぎません。 ただそれぞれの神社で独自のローカルルールがある場合がありますから、そこの神社に由来するなら、そのローカルルールに従う必要はあると思いますけどね。 昨今の「パワースポット」というものもそうですね。パワースポットに特に基準はなくて、誰かが「ここはパワースポット」といってみんながなんとなく納得すればそこがパワースポットになるのです。パワースポットは江原啓之さんが流行らせた言葉で、彼以前にはそんな言葉はごく一部のオカルティストが使っていただけで一般的ではありませんでした。 日本人の宗教観というのは、そんなもんなんですよ・笑。

fs64vvz
質問者

お礼

eroeroさん、こんにちは。 見落としておりお礼が遅くなりすみませんでした。 なるほど、確かにそうではありますね。 でも土着信仰が何百年も続くうちに神様の方がその気になってしまって「そういう祀られ方をされるもんだ」と思ってしまってるんじゃないかなってちょっと思ったのです(^^;) 気にしないで、稲荷の神棚に龍の置物も置いて、一緒にお祀りしようと思えました。 今回も素晴らしいご回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

回答No.2

御狐様と言えば御稲荷様ですよね。 でも御稲荷様って元来は御狐様ではなく大蛇様だったんです。 御稲荷様の稲荷はその文字の通り米作の神様の事で、中国の漢の時代に日本に亡命してきた秦氏が平安時代に山城国の賀茂県主と関係が深くなり、賀茂神社の祭祀を継いだ頃には五穀豊穣を司る宇迦之御魂神が秦氏の氏神になっています。 しかし秦氏は元々鋳造 (鋳鉄) 技術を日本にもたらした氏族であり、鉄鉱石を川水で選別して川を緋色に染める緋川 (出雲の斐伊川) や紅く溶けた鉄を鋳岩に幾又に分かれた溝に流して鋳鉄を造る事から八岐大蛇や八幡 (八秦または八旗) の名で知られる蛇信仰を古代日本に定着させた氏族とも言えます。 その秦氏が賀茂氏と融合して五穀豊穣の宇迦之御魂神を奉じるようになったからと言って祟りがあるわけではないのですが、御稲荷様と御狐様を結び付けるようになった謂われに正当性が存在するようには見受けられず、秦氏の御巳様としては納得し難いのではないかと思います(^^;)。 古代日本に於いて狐は元々、田圃の脇等にある小塚に営巣して人に狩られる立場であった事から人々は狩って殺した狐を祀る狐塚を造っていたのですが、これが「田圃を守って貰う田神様」として「御狐様」を祀るようになりました。……江戸時代まで縄文文化みたいだったアイヌでは狐の事をチロンヌプ (ciron-nup:獲物、野の) と言うように仏教の戒めがない時代の日本では単なる獲物でしたし……。 それが「(生命を) いただきます」の獲物として供養される田横の小塚だったものを「田圃を守ってくれるよう五穀豊穣の神様に仕えさせよう」と考え始めるのは自然の成り行きで、いつしか狐塚には御稲荷様を祀るようになってしまいました。 狐塚に御稲荷様が来るぐらいならば御稲荷様の神社に御狐様が鎮座するわけではないので問題ないのですが、江戸時代になると御稲荷様にお供えする米俵を模した俵寿司 (現在の稲荷寿司) が飯を油揚げで包むものである事から「狐の大好物」という迷信と結び付き、狐が狛犬に変わって稲荷神社に居座る事になってしまいました。 狐は肉食ですので油揚げなんか食べません。 狐は鼠が好物なのですが、狐塚に御稲荷様が祀られるようになった頃には鼠を油で揚げたものが御供えされていたそうです。 それが「殺生は良くない」という仏教の教えから「鼠の油揚げではなく豆腐の油揚げにする」ようになり「狐は豆腐の油揚げが大好物」という迷信が生まれてしまった訳です。 ……で、俵寿司である稲荷寿司が飯を豆腐の油揚げで包んでいる事から勝手に「これは御狐様の大好物なので御狐様に御供えしているのだ」と勘違いされ、中には稲荷寿司ではなく豆腐の油揚げだけを御供えする素っ頓狂な頓珍漢も出てきたわけですね(^^;)。 ……で、狐風情が大きな顔して狛犬の席に鎮座するようになってしまっては「オメェー何様だよっ! 御稲荷様 (宇迦之御魂神) とは関係ねぇだろっ!田圃の脇の小塚で温和しくしてろよっ! 狛犬の座を奪ってんじゃねぇよっ!」と文句を言い出す御巳様もいるかも知れません(^^;)。 まぁ日本の神様は八百万の神々で千差万別の神様達が同席しているのですから互いに忌避する禁忌というものはないでしょうが、龍神様 (大蛇) と稲荷神様 (宇迦之御魂神) を同時に御祀りするのならば兎も角も、御巳様と御狐様 (御稲荷様ではない) を同時に御祀りするのは「何か変(^^;)」という気がします。

fs64vvz
質問者

お礼

詳しい説を書いていただきありがとうございます。 私の知っている稲荷の歴史と違っているので、こういう説もあるのか・・・と、楽しく読ませていただきました。 ご回答ありがとうございました。

  • fujic-1990
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回答No.1

 蛇と狐は、餌(ネズミ)を廻って争うライバルですから、一緒に祀ってはダメという考えもあり得るだろうな、とは思います。  が、龍神さまは水田に雨を降らしたり調節して米造りを助ける神様で、稲荷さまはネズミなどを狩って米を守る神様ですから、一緒に祀ってもいいんじゃないでしょうか。

fs64vvz
質問者

お礼

なるほど! そう考えたら大丈夫ですね。 ご回答ありがとうございました。

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