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下級財・上級財について

経済学の勉強をしているのですが、 問題集の解説に納得できません。 所得の増加に伴い消費が増える財を上級財、消費が減る財を下級材と呼ぶ。 とあります。 上級財については納得できるのですが、下級財が所得の増加に伴い消費が減るということが納得できません。下級財の消費量は特段変わらないのではないかと思いました。 そういうものだと覚えるしかないのでしょうか。

質問者が選んだベストアンサー

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  • QCD2001
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回答No.2

勘違いがあるようです。 下級財と呼ばれる財があり、その下級財の性質として所得の増加に伴い消費が減少する性質がある。 というのは間違いです。 ある財が、所得の増加に伴い消費が減少する、という性質を持っているときに、「その財を下級財と呼ぶ」のです。 所得の増加に伴い、消費が減少しない財は下級財ではないのです。 質問者さんが思い浮かべている財が、所得の増加に伴って消費が減少しないのであるなら、その財は下級財ではないのです。 誰だったか忘れましたが、ある経済学者が、いろいろな財の消費動向を調べているとき、アフリカ(メキシコだったかもしれません。うろ覚えです)のある地方で生産されている芋の一種が、周辺の地域住民の中で所得が増えると消費量が減る、という消費動向を示していました。 住民の所得と、その芋の消費量を実地調査を行ったところ、所得が増えると消費量が減少していたのです。 そこで、そのような財がほかにもあるかもしれないと考え、そのような性質を持つ財を下級財と呼ぶことにしたのです。 これは定義です。定義というのは、「これこれの性質を持つモノをこれこれという名前で呼ぶことにする。」という約束です。約束ですから、そう覚えるしかありません。 なお、なぜ消費量が減るのかを調べたところ、その芋は価格が安い代わりに食べてもあまりおいしくなく、所得が増えた住民はその芋を食べるのをやめて、価格が高いけれどももっとおいしいトウモロコシを食べる、という行動をとっていることが実地調査によりわかりました。 質問者さんが、消費量が減らないと「思って」いる財も、実際に消費量を調べてみると、もしかすると減るかもしれませんよ。実際に調べて所得の増加に伴って減らないのなら、それは下級財ではないのです。実際に調べて減っていたら、それは下級財です。 私が子供のころ、昭和30年代ですが、親戚に電気屋さんがいたので、私の家は隣近所で一番先にテレビを買いました。近所の人たちが、私の家へテレビを見に来ました。3丁目の夕日の世界でした。当時はまだ白黒テレビです。カラーテレビはまだ開発されていませんでした。所得が増えると白黒テレビを買いました。 そして何年かしてカラーテレビが発売されました。しかしカラーテレビは高すぎて庶民には高根の花でした。所得が増えると白黒テレビを買いました。白黒テレビは上級財でした。 1964年の東京オリンピックを契機にカラーテレビが普及するようになりました。そして1970年代後半にはカラーテレビが普通になってきました。所得が少ない人は白黒テレビを買いましたが、所得が増えると、白黒テレビをやめてカラーテレビを買いました。所得の増加に伴い、白黒テレビの消費が減少するようになりました。 白黒テレビは下級財になったのです。 そして液晶テレビが発売されるようになりました。初期の液晶テレビは1.5から2インチ程度の大きさの白黒でした。しかし技術の進歩とともにカラーの液晶が開発され、サイズも大きくなり60インチ、70インチといったブラウン管では実現が困難な大きさの、液晶テレビが発売されました。 所得が増えると、カラーテレビを買うのをやめて、大きなサイズの液晶テレビを買うようになりました。 ブラウン管のカラーテレビは下級財になったのです。 このように、上級財や下級財は社会環境とともに変化します。「下級財というものがあって」というのがそもそも勘違いです。

その他の回答 (2)

  • gold19
  • ベストアンサー率52% (11/21)
回答No.3

大学生でしょうか、質問者様が質問した内容は、国家試験の「中小企業診断士」でも学習します。大学の難しいテキストを読むよりも、中小企業診断士のテキスト、過去問題集の解説を読んだ方が理解出来ると思います。 解説URLを添付します。 https://www.management-consultant.info/?p=4473

回答No.1

納得できるかは分かりませんが、マーガリンとバターの関係が例としてよく言われます。価格はマーガリンの方が安いのですが、所得増加に伴ってバターの消費が増え、マーガリンの消費が減るということです。 日常生活の中で、良く見られる現象ですので、よく観察してみてください。