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日本語教育文法について
日本語教育文法では国文法の「助動詞」を「活用語尾」などとしているそうですが、国文法における活用語尾(例えば、「(読)ま(ない)」、「(読)み(ます)」などの「ま」や「み」)と助動詞の「ない」や「ます」をどう区別するのでしょうか。両方とも活用語尾と呼ぶのはおかしいのではないでしょうか。また、「た」や「ようだ」などの助動詞を動詞や形容詞の一部として活用語尾とするのは無理ではないでしょうか。 「活用する後置詞」とするのはどうでしょうか。
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- SPS700
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#1です。補足です。 イギリスは、今の首相が学校で日本語を教えることにした、という話を聞いて思い出しました。これはケンブリッジ大学で、日本語を教えていたダグラス・ミルズさんから聞いたことです。 教科書は、Teach Yourself Books というシリーズのJapanese で、著者はC.J. Dunn と S. Yanada、 310ページの本でした。全部ローマ字で、1から30課(pp1−194)までありました、 第1課は、ペンがあります、ここにあります。の二つ、語彙の表に、ペンにような名詞、ここ、そこ、あそこ、のような代名詞、「が」と「に」のような助詞が並んでいます。 こんな調子でした。今は違うかも知れません。
- SPS700
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1。日本語教育文法では国文法の「助動詞」を「活用語尾」などとしているそうですが、国文法における活用語尾(例えば、「(読)ま(ない)」、「(読)み(ます)」などの「ま」や「み」)と助動詞の「ない」や「ます」をどう区別するのでしょうか。 僕がいる英語圏での教え方は、子音で終わる動詞 consonant-ending stem(=五段)と母音で終わる動詞 vowel-ending stem(=一段)とわけ、語尾(suffix)は前者には-anai 、後者には-nai をつける、という方法が多かったようです。 これは、第二次大戦中動員された言語学者のバーナード、ブロック(Bernard Bloch)の分析を踏襲したもので、ハワイでも清瀬羲三郎教授が使っていました。 ですから、在来の『ことばの八衢』を基にした、何段活用という日本語教育文法は、外国人のための日本国内の文法の「一形式」に過ぎないと思います。 2。両方とも活用語尾と呼ぶのはおかしいのではないでしょうか。 学生の一部には、わかりにくい可能性もあると思います。 3。また、「た」や「ようだ」などの助動詞を動詞や形容詞の一部として活用語尾とするのは無理ではないでしょうか。 「た」は完了の後接辞(perfective suffix)、「よう」は様相を表す形式名詞(formative noun)、「だ」断定の接辞(declarative particle)、という見方もあると思います。 4.「活用する後置詞」とするのはどうでしょうか。 学生の母語に合わせた文法なら、いろいろ可能だと思います。