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魚毒植物
魚毒植物を使って捕った魚を食べれば、どの程度の影響が人体にあるのでしょうか? ぜひとも、お教え下さい。
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一般に誤解されているようですが、植物毒を使った魚毒漁法と言うのは、魚を殺すわけではなく 麻痺させているだけです。ですからしばらくすると漁で取り残された魚はまた 息を吹き返すわけで、またそうでなければ魚毒漁法は農薬と同様に川を汚染してしまいます。 魚毒植物としてはエゴノキ、オニドコロ、サキシマスオウなどが有名です。 これらはいずれもサポニンを含んでおり、魚に対しては強い麻痺作用を持ちますが、 人にはほとんど害のないものです。(といってもこれらの植物を直接人が食べても 大丈夫と言うわけではありませんが) その上、魚毒漁法と言うのは麻痺した魚を毒の中に漬けておくわけではなく、魚が浮いて きたところをさっさと拾い集めてしまうものですから、魚の体内にもほとんど毒成分は 残っていないと考えて良いでしょう。つまり実質的に人体に影響はありません。 植物毒による中毒よりむしろ寄生虫の方を気にするべきでしょう。 なお言うまでもないことですが現在日本では漁毒漁法は禁止されています。 魚毒に限らず毒の作用と言うのは動物によって大いに違うものです。例えば昆虫には猛毒であるものでも 哺乳類には無毒だったり、または逆のものもたくさんあります。 ちなみについでの話をすれば、アイヌの人は昔トリカブトの毒で熊狩りをしました。トリカブトは 人間に対しても猛毒ですが、その主要な毒成分は動物の体に入ると酵素などと反応して急速に 分解されるため、毒で倒した熊の肉を食べても問題はなかったようです。
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- kawakawa
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サポニンを大量に含む植物が漁に用いられることが多いようですネ。 サポニンというのは界面活性剤で、水と油を混和する(乳液とする)性質を持つ物質ですから、いわば石鹸を漁に使うという感じと思ってもよいでしょうか。 実はサポニンは多くの植物に含まれているもので、日常生活でも気付かないうちに食べているものなのですヨ。 魚毒で浮かんできた魚を人が食べても問題はありません。 高濃度のサポニンが付着したままの魚を食べると、若干の苦味が強くなる可能性はありますが、普通は洗って調理してたべるものですから、そういう心配もないでしょう。 以上kawakawaでした
お礼
ありがとうございます。
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ありがとうございます。大変参考になりました。