もちろん明治時代が「明治維新」という極めて大きな変革が起きた時代であったことが、「明治百年」が盛り上がった最大の理由でしょう。単なる「お祭り騒ぎ」にとどまらず、「日本の近代」をもう一度振り返ってみようというさまざまな動きがありましたから。
当時中学生だった回答者は学校の体育祭で、明治百年を記念して地元で新たに作られた「鎮台さん」という曲にあわせて、生徒が手製の紙のかぶりもの(鎮台の兵隊のものを模した)を付けて踊った記憶があります。
大正時代には「大正デモクラシー」はあるにせよ、大日本帝国憲法の大枠の中の変化であり「社会の大変革」とまでは言えないでしょう。
今になって思えば、明治時代が長く続いたため明治百年当時(1968年)、佐藤栄作総理大臣が明治34年生まれだったのをはじめ、「明治生まれが社会の指導的な立場にいた」ということも背景にあったと思います。明治百年には明治生まれの最年少はまだ50代でした。
大正時代は短かったため影が薄いだけでなく、大正百年当時(2012年)、最も若い大正生まれも80代後半になっていて社会の指導的立場からはほとんど退いていました。
こうしたことを考えると、昭和には第2次世界大戦や戦後改革など社会の大変革があり、また2026年の昭和百年には昭和生れの最年少はまだ30代ですから相当程度盛り上がるのではないかと想像します。
お礼
当時はまだ3歳でしたから記憶に無いですが、私が子供の頃には「明治生まれの老人」という言葉もありました。今や「戦争を知らない子供たち」ですら70代もいるくらいですからね。