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ネルーダのスペ語詩の英訳を類語を使っての別解英訳!
Sucede que me canso de ser hombre. It so happens I am sick of being a man. Sucede que entro en las sastrerías y en los cines And it happens that I walk into tailorshops and movie houses. marchito, impenetrable, como un cisne de fieltro dried up, waterproof, like a swan made of felt. navegando en un agua de origen y ceniza. steering my way in a water of wombs and ashes. (パブロ・ネルーダの詩Waking Aroundより。 スペイン語はhttps://www.neruda.uchile.cl/obra/obraresidencia2c.htmlで全文が読めます。英語はRobert Bly訳を引用しましたhttps://poets.org/poem/walking-aroundで全文が読めます。。) 今まで英語と欧州の言葉は言語的に近いから、日本語で読むよりも英語で欧州の文学作品が読むと原語に近い感じがしていいなあと思っていたのですが(英語以外の外国語で読書できないので想像ですが)、たまたまそう簡単なものでもないのかと思う事がありました。 パブロ・ネルーダの詩集のまえがきを読んでいて英訳者同士がお互いの翻訳にイチャモンをつけて舌戦が繰り広げらていた事を知ったからです。 語順も似ているし単語を入れ替えるだけだと思っていた私にはちょっとびっくりだったので、実際に単語を入れ替えるだけの作業がどれほど大変なのかためしてみました。 拙訳(?): It so happens I am tired of being a man. It so happens I enter tailorshops and cinemas Withered, and unmingled like a felt swan Sailing in water of origin and ashes. た、確かに、、、たかだか単語を入れ替えるだけでも言葉選びのセンスがないと、、、難しいと気が付きました。(泣) そこで、皆様ならばどのように単語を入れ替えて英語訳をするのか気になりました。英訳例を教えていただけないでしょうか? 宜しくお願い致します。 (また、すいませんが私にようなものにお作品の優劣をつけることはできませんのでBAは選びません。)
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- Nakay702
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今しがた、添付してくださったスペイン語版を拝見しました。 例の4行は、WALKING AROUNDの冒頭部分だったんですね。 画面の右上に、「このページを翻訳してもよろしいですか」という文言が ありましたのでクリックしてみました。すると…、 「S私はあることの疲れていることUcedé男。 たまたま仕立て屋に入ると、映画館は、 原始の水と灰の中を走っているフェルトの白鳥のように、 枯れ、進入できません。」 →機械翻訳は進歩したと見るべきか、ウヘとばかりに唾棄すべきか…。 ところで、その後、添付訳とお訳を参照させていただきながら私も英訳してみました。 ほとんど、{(添付訳+お訳)÷2}の贋作です。 私訳(英語版): It so happens I am tired of being a man. So it happens I enter tailor's and movie houses. Withered, and water-repellent like a felt swan sailing into maternal water of origin and ashes. *偶然ですし、取り上げるほどのことではありあせんが、2, 4行目の脚韻がhousesとashesだと、1, 3行目の場合同様音節ごとではありませんが、どちらも〔-iz〕となって(cinemasの場合より)ピッタリ揃いますね。 私訳(日本語版第2弾): 《ふと、人間稼業に飽きがきたよ。 それでふと、仕立屋とか映画館をのぞいたのさ。 で私は、ぬいぐるみの白鳥みたいにカサカサのヒョロヒョロ、 ツヤツヤの生き返りを求めて、大海原へと漕ぎ出してみたとこさ。》 またまた楽しませていただき、感謝します。 どうもありがとうございました。
- Nakay702
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いつも面白いご質問、というより、話題のご提供をありがとうございます。 今日の私のPCはいささかごきげん斜めなので、添付してくださったサイトにアクセスしないまま「第1弾」をお答えします。後日、アクセスしてみて、変更がありましたら「第2弾」をお送りする所存です。 (それにしても、拝啓MS社様:古い機種をサポートしないのはよしとしましょう。しかし、妨害するのはやめてくれませんか。「風邪を引かせて薬を売るつける」みたいじゃあ~りませんか!…。おっと、関係ない向きに対するぼやきを、失礼しました。) Sucede que me canso de ser hombre. 「ふと、人間やっているのにうんざりします」といった感じでしょうか。 添付訳のbe sickも、お訳のbe tiredも「うんざりする」の意味合いがありますね。微妙な違いですが、前者はどちらかと言えば「身体的」な、後者は「気持ち的」なうんざりの度合いが51%対49%くらいでしょうかね?! ということで、私は(「0捨1入」して)6-4でbe tiredの方が好きです。 Sucede que entro en las sastrerías y en los cines 「ふと、仕立屋と映画館に入ります」といった感じでしょうか。 walk intoは「足を踏み入れる」ですか。それにしても、何で仕立屋と映画館なんでしょうかね? (ネルーダ:「だから、“ふと”なのだ」。― 私:「どうも、失礼しました。」) marchito, impenetrable, como un cisne de fieltro 「干からびて、水気のない、フェルトの白鳥みたいになって」と訳してみました。 dried upよりWitheredの方が「萎えた」感じが込められて、いいですね。ただ、お訳のunmingledは、意味がよく分かりませんでした(「まじりっけなしの」?)。かといって、waterproof「防水(性)の」も、いまいち合わないように思います。というのも、原作のimpenetrableは「水気のない、瑞々しさ・生気を失って」といったニュアンスだと思いますので…。何かいい語はないでしょうか。 navegando en un agua de origen y ceniza. 「命の泉と蘇生の灰を求めて海原に漕ぎ出した」と訳してみました。 navegandoは、navegar「航海に出る」の現在分詞(結果を表す分詞構文)と見られますので、「そして、航海に出た」といった感じでしょう。steering my way in ~は「~に舵を切る」でしょうから、ここはSailingの方が原作に近いように思います。なお、origenは「命の源、 母なる始原」、cenizaは「不死鳥フェニックスを焼いた生き返りの灰」のことを意味する、と読みました。 以上より、私訳(第1弾): 《ふと、人間やっているのにうんざりした。 それでふと、仕立屋に入り、映画館に入った。 かくして私は、干からびて、生気のないフェルトの白鳥の体で、 母なる命の蘇生を求めて、大海原へと漕ぎ出した。》 ☆英文でなくてすみません。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >古い機種をサポートしないのはよしとしましょう。 >しかし、妨害するのはやめてくれませんか。 お気持ち、大変よく分かります。 私はブラウザに***を使っていたのですが、なぜか不具合で更新ができません。「まあ、いいか。」と放っておいたら、、、5分に1回は2,3分フリーズするようになりました。PCの問題かと思っていたのですが、、我慢の限界を超え、、他のブラウザをインストールしたら、、、嘘のようにスムーズに、、、。 >添付訳のbe sickも、お訳のbe tiredも「うんざりする」の意味合いがありますね。 そうですね、、ここまでは正直ほとんどどっちでも同じなような気がします。しかし、、、その後が、、、 >dried upよりWitheredの方が「萎えた」感じが込められて、いいですね。 >ただ、お訳のunmingledは、意味がよく分かりませんでした(「まじりっけなしの」?) 仕立屋も映画館もなんか気に入らない。続きで床屋に行っても泣きたくなる。そんな気持ちを「水と混ざる事が出来ないフェルトの白鳥のようだ」表しているのかなと私は解釈しそれで「浸透しない」とか「防水性」という言葉が使われているとおもったので、「混ざらない」と言う言葉を探し"We are mingled like fish at sea"みたいな文章の逆の「unmingled」を入れてみましたが、、、大失敗でした。 >かくして私は、干からびて、生気のないフェルトの白鳥の体で、 >母なる命の蘇生を求めて、大海原へと漕ぎ出した。 こちらの解釈もありますね。 フェルトの白鳥が蘇生を求めてさまようけれど、満足できなかったのかもしれません。 様々な解釈がありますね。 今回もお付き合いいただきありがとうございます。
お礼
ご回答ありがとうございます。 >→機械翻訳は進歩したと見るべきか、ウヘとばかりに唾棄すべきか…。 微妙ですね。(笑) >It so happens I am tired of being a man. >So it happens I enter tailor's and movie houses. 私も2行続けて、It so happensは変だと思ったのですが、どうしたものだかと思いつつも何もできませんでした。倒置をつかってアクセントをつけるとは、これは素晴らしい技術ですね! 勉強になりました。 >*偶然ですし、取り上げるほどのことではありあせんが、2, 4行目の脚韻が >housesとashesだと、1, 3行目の場合同様音節ごとではありませんが、どちらも >〔-iz〕となって(cinemasの場合より)ピッタリ揃いますね 韻をふむとまた読んだ時の響きが格段と良くなりますね。 英文でもこんなに綺麗な響きにできるとは、さすがNakayさんですね! 私は、今回の自作の訳を通して「単語を入れ替えるだけのイメージ」から、「英語から和訳と同様に、ミッション・インポシブル」だと痛感しました(汗)。 本当に難しい。これからは、スペ語から英訳の翻訳者にもっと敬意を払います。 そしてNakayさんが英語でも文章の天才だと改めて敬服いたしました。 >で私は、ぬいぐるみの白鳥みたいにカサカサのヒョロヒョロ、 >ツヤツヤの生き返りを求めて、大海原へと漕ぎ出してみたとこさ。 いつもは優雅さと技術力がつよいNakayさんですが、ネルーダにはやっぱり人間味がある柔らかい文調で翻訳されましたね! 万能的な文章力が羨ましいです。 いつもお世話になっております。 これからもよろしくお願いします。