小説「レミゼラブル」の最後で、荒れ果てたお墓に関する描写が出てきます。
そして最もおしまいにくる4行の言葉、それは墓石に鉛筆で書かれたであろう文章だそうで、多分こう書かれていたであろう、という感じなんですが、レミゼラブルを読まれた方、この4行の文章を教えてください。
在米でして、最近息子が英訳のこれを読み終え、読んでいる時にも「時々フランス語の文章がある(そしてその部分は英訳されていない)」と言っていました。
そしてその、もっともおしまいに来る4行の言葉もその調子で、フランス語のみなので、意味が分かりません。(通常そういう場合は、巻末に注釈として説明がある筈なのですが、そういうものも一切なく)
息子が読んだのは、The Modern Library New York出版で訳者はCharles E. Wilbourとあります。
他の英訳で読まれた方に質問です。その場合も、フランス語が挿入されている部分に英訳はついていないのでしょうか?
もしも、英訳が付いているのでしたら、どうぞお教えください。
昔は(第一次世界他戦後くらいまでは)フランス語が世界共通語だったので、イギリスの小説でもフランス人が出てくると、会話はフランス語になっていました。
Wilbour訳も100年近く前のものですから、仕方ありませんね。
Il dort. Quoique le sort fût pour lui bien étrange,
Il vivait. Il mourut quand il n'eut plus son ange ;
La chose simplement d'elle-même arriva,
Comme la nuit se fait lorsque le jour s'en va.
He sleeps. Though fate was very strange to him,
He lived. He died when he no longer had his angel.
The thing simply happened, by itself
As the night comes when the day goes.
英語で読んだことはありませんが
これが最後の鉛筆で書かれた4行です。
Il dort. Quoique le sort fut pour lui bien etrange,
Il vivait. Il mourut quand il n'eut plus son ange.
La chose simplement d'elle-meme arriva,
Comme la nuit se fait lorsque le jour s'en va.
英訳すれば
He sleeps. Although his fate was very strange,
he lived. He died when he had no longer his angel.
The thing came to pass simply, of itself,
as the night comes when day is gone.
みたいなものでしょう。
お礼
ありがとうございます。 他の方がおっしゃられたように、たしかに、Wikiに訳が出てたんですね。知りませんでした!