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昆虫の名前を教えて下さい。(コメツキムシの仲間)
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画像の印象から恐らく… - クロツヤクシコメツキ (Melanotus annosus) - オオクロクシコメツキ (Melanotus cribricollis) - クロクシコメツキ (Melanotus senilis) 以上、3種の内のいずれかでは無いかと推測しますが、コメツキムシの仲間は日本国内で600種以上が確認されており、またいずれの種も色形が非常に似通っていて画像のみでの同定は極めて困難です。従って確実に同定させるためには、現物を実際に捕獲して頭部形状や翅脈の差異、そして解剖して交接器(生殖器)の形状の特徴などを総合的に調査評価するしか方法がありません。 …とまあ何時もの様に非常に難題なのですが(笑)。とりあえず以上の事を念頭に置きながら、敢えて的を絞り込んで行きますと… - 全体に短い微毛が生えているが前胸板は禿げ上がっている。 - 前胸板の中央部分に窪みが無く、鞘羽には点刻筋模様がある。 - 全体的にツヤがあり、触覚と脚部の色が黒色(に見える) ~以上の特徴が画像個体には見られますので、これらの特徴を持つコメツキは「クシコメツキ属」では無いかと推測しました。 また質問者の実地観察によれば「体長は17mm前後」との事ですので、この事から「オオナガコメツキ」は除外しました。同種は非常に大柄なコメツキで通常は20mm以上~30mm前後の個体が多く、また鞘羽先端部の形状がかなり鋭く尖った感じで突き刺さる様な形状をしているのが特徴ですが、この画像個体だとそこまで細くなって無くなだらかに丸い印象を受けるので。 それら以外にも非常に良く似た外見体長のコメツキが幾つか居ますが、これらの種はどれも「触覚と脚部の色が赤褐色」なのが特徴であるため、この画像個体の特徴には合致しないと判断しました。また「カバイロコメツキ」はその名の通り体色が「樺色(赤茶色)」なので、素人目にも容易に判別可能です(前胸部が黒色で鞘羽部分が赤茶色のツートンカラーになります)。 以上の事を総合し、私見ではありますが「クロツヤクシコメツキ」の可能性が一番高いかなあと思います。 P.S. 今回の画像個体の判別には使えませんが… - コメツキムシの分類方法 https://blogs.yahoo.co.jp/fushionotori1/54319902.html 一応、この様な判別方法もあります。 尚、コメツキムシの仲間は名前とは裏腹にお米を食べる事は無く。その習性や食生活はゴミムシの仲間とほぼ同じで、幼虫時代は主に植物を食べて育ち、成虫になったら主に他の昆虫の死骸を漁ったり小さな虫を襲って食べるオサムシに近い仲間です。 ただし一部のコメツキの幼虫はクワガタムシと同じ様に朽木の中に住みその木材を主に食べて成長しますが、同じ朽木の中に他の昆虫類の幼虫が居て出くわすとその場で襲って食い殺してしまう獰猛な習性があります(なのでクワガタ愛好家には忌み嫌われています)。普段は植物食ですが、与えれれば肉食も行う雑食性の昆虫で、これはオサムシ.ゴミムシ類に共通して見られる習性です。
お礼
ありがとうございました。 現物を実際に捕獲して頭部形状や翅脈の差異、そして解剖して交接器(生殖器)の形状の特徴などを総合的に調査評価するしか方法がありません。……カメラに納めるだけで、精も根も尽き果ててしまいます。(*^_^*)昆虫学というのは、根気のいる仕事ですね。それと重箱の隅の隅まで追求する気力と体力がないと。 これらの特徴を持つコメツキは「クシコメツキ属」では無いかと推測しました。……私には、到底、達し得ない境地です。安直に、これからも質問に徹しますので、よろしくお願いいたします。<(_ _)> また「カバイロコメツキ」はその名の通り体色が「樺色(赤茶色)」なので、素人目にも容易に判別可能です(前胸部が黒色で鞘羽部分が赤茶色のツートンカラーになります)。……ですよね。私も「カバイロコメツキ」には遭遇しているのですが、図鑑にツートンカラーが典型的でない写真が掲載されていると、「いろいろと変異があるのだろう」と考えてしまいました。 「クロツヤクシコメツキ」で整理します。 https://blogs.yahoo.co.jp/fushionotori1/54319902.html……ありがたいのですが、カメラに納めるだけで、精も根も尽き果ててしまいました。今度、コメツキムシに出逢ったら、避けて通ろうかと……。(*^_^*) 与えれれば肉食も行う雑食性の昆虫で、……人類よりも生き残れそうですね。