• ベストアンサー

昆虫(ゴミムシの仲間?)の名前を教えて下さい。

写真の昆虫の名前を教えて下さい。  11月7日に、札幌市内を流れる河川の堤防上の歩道の上を這っていました。比較的素早く動いていました。大きさは13~14mmくらいです。  図鑑で調べて、姿形から、ゴミムシの仲間ではないか???……たぶん(*^_^*)と推測したのですが、特定できません。もしゴミムシの仲間だとすれば、「アトマルナガゴミムシ」、「クロオオナガゴミムシ」あたりが近いかなぁ、と。いや、待てよ「ヒロゴモクムシ」、「ゴミムシ」も似ているなぁ……ということで、要するに全くお手上げということです。(T_T)(T_T)(T_T)

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • 4017B
  • ベストアンサー率73% (1336/1814)
回答No.3

この画像の個体はほぼ間違い無く「エサキマルキバゴミムシ (Licinus yezoensis Habu,1947)」だと思います。 - エサキマルキバゴミムシ http://www.biwahaku.jp/research/data/gomimushi/esakimarukibagomimushi.html 無論、北海道に固有の種で自分が住む関東近辺には全く見られない非常に珍しい種類のゴミムシ類です。希少種らしくその生態も変わっていて、ゴミムシの仲間にしては珍しくカタツムリを食べる事に特化した種です(コレ以外にも狩りをするゴミムシはそこそこ居ますが)。 前述の通り珍しい地域固有種なので生体写真が少ないのですが、下記webサイトの記事に添付された画像は鮮明で、質問者撮影の画像の個体と非常に良く合致した特徴が見て取れると思います。 - 参考リンク https://blog.goo.ne.jp/mushi_2010/e/ac92996c5762bc9b74b7b0225a7c8ac1 また添付画像では影になってて見えませんが、口の大顎が左右非対称になってキレイに噛み合わないのが特徴で、これは同じくカタツムリ専門のマイマイカブリにも見られる特徴です。同じ様に南西諸島に生息するカタツムリのみを専門に狩るヘビの仲間で「イワサキセダカヘビ」というのが居ますが、このヘビも同様に左右の歯並びがズレていて殻の中に閉じ籠もろうとするカタツムリを引きずり出して食べるためにこの様な進化を遂げたのだろうと推測されています。 ヘビとゴミムシ、全く種類も進化の過程も異なる生き物が偶然に同じ様な形状を持つ事を「収斂進化」と言います。昆虫類と爬虫類とで全く違う時間とアプローチでせめぎ合い進化した結果が全く同じ答えに辿り着くなんて、やはり生命の神秘を感じますますね。 P.S. 質問者が例として上げられた… - アトマルナガゴミムシ http://www.biwahaku.jp/research/data/gomimushi/atomarunagagomimushi.html - クロオオナガゴミムシ http://www.biwahaku.jp/research/data/gomimushi/kurooonagagomimushi.html - ヒロゴモクムシ http://www.biwahaku.jp/research/data/gomimushi/hirogomokumushi.html - ゴミムシ http://www.biwahaku.jp/research/data/gomimushi/gomimushi.html ~上記、参考リンクの画像で確認して貰えれば分かる通り、それも全体的にテカりというか光沢が強くまた前翅筋模様も深くしっかりと刻まれているのが見て取れると思います。さらに細かい特徴としてはいずれの種も前胸部の形状が異なり(特に前胸部終端の腹部との接合付近の形状)、またいずれの種も触覚や脚の先端部が色が抜けて黄褐色になっている事などから全て異なる種であると判別します。 尚、ゴミムシ類全般の特徴としてはこれらの「体全体が光沢が強く、前翅筋模様が深くハッキリ、触覚や脚の先端部が黄褐色」がほぼ全ての種に見られる普遍的な特徴となるため。近縁種のオサムシ等との大まかな判別に役立ちます。逆に言うとこの画像の個体にはこれらの特徴が一切無く、非常に異彩を放つ特徴的な外見をしていると感じましたので、これは恐らく本州等で普通に見られる一般種では無く北海道固有種ではないかと推測しました(或いは台湾樺太などからの飛来外来種)。 いや実は自分も最初は画像の印象から「ヒラタゴミムシ」か「ゴミムシダマシ」の仲間ではないかとは思いますが…ちょっと自分の知見と調べた範囲の中ではコレだと該当する種が全く思い付かず、つまり自分も「全くお手上げ」の状態だったのですが…(笑)。 しかしながら前述の通りこの画像の個体には非常に顕著な特徴が見て取れますので、よほどの希少種か或いは純然たる新種発見でも無い限り必ずや種同定にたどり着けると確信したので、調査範囲をむしろ「北海道」という地域性に絞って調べてみたところ…居ましたありました、ばっちりとこの画像の個体の特徴に寸分違わずに合致する種が…! そんなこんなかなり苦戦しましたが、無事に種の特定へ繋げる事が出来ました。また次の難問奇問をお待ちしております…。

noname#238475
質問者

お礼

ありがとうございました。 「口の大顎が左右非対称になってキレイに噛み合わない」も、他の写真で、何枚か「それらしく」確認できました。ヤッター。 植物でもそうですが、綺麗な花の写真を何十枚撮っても、私のような年寄りの肉眼では見えない、「雌しべの先端の形状を確認しないと、種を特定できない。」というようなことが多々あります。植物の場合は、次の日に、その場所にまた行けばよいのですが、動物の場合は……(*^_^*) 要は、「同定するためのポイント」というのが、肝心なのだと、いつも泣かされているのですが、そこまで到達するのが、私のような初心者の永遠すぎる悩み……。当たり前のことですが。その点で、ご回答は、いつも「貴重すぎる」と痛感しています。ありがとうございます。 札幌も寒くなり、昆虫も隠れてしまったのか???あまり見当たりません。「こんな虫けら」とも思ったのですが、「これまで見たことのないグループだし、今の時期、芋虫、毛虫は這ってはいるけど、こいつは貴重だぞ。」と思い直し、持ち帰って、カメラに納めました。「エサキマルキバゴミムシさん、ありがとう」という気持です。(*^_^*) それにしても、気のせいか昆虫はいないのに、やたらと芋虫、毛虫が這っている??? 下記webサイトの記事に添付された画像は鮮明で、質問者撮影の画像の個体と非常に良く合致した特徴が見て取れると思います。……素晴らしいほど合致しています。ただ、私のような素人は、「図鑑のかすれたような画像でも、合致していると思い込もうとしている」のが、落語に出てくる「熊さん」のようで自笑してしまいます。 「収斂進化」……はじめて知りました。しかし、漠然としていますが、今の環境の変化を観ていると、「生き物たちは一体、何処へ行ってしまうのだろうか???」という、用語以上の「深み」を感じました。 つまり自分も「全くお手上げ」の状態だったのですが…(笑)。……「全くお手上げ」の「質」が違います。(笑)(笑)(笑)

その他の回答 (2)

  • NOMED
  • ベストアンサー率30% (522/1725)
回答No.2

>ただ、「ナガマルガタゴミムシ」でしょうか??? いつも質問者様の画像を調べるときに、北海道の種から探しています ので、今回もその名を書かせていただきました ただ・・・温暖化によって、北海道にも台湾の虫などが上陸しているようですから、今後ますます、同定が難しくなかもですね^^;

noname#238475
質問者

お礼

ありがとうございました。 いゃ~~、温暖化に関わらず、「昆虫を同定する。」こと、そのこと自体が、私には不可能ですね。ただ、名前が知りたいのです。 これからもよろしく。

  • NOMED
  • ベストアンサー率30% (522/1725)
回答No.1

ナガマルガタゴミムシ だと思いますが・・・前回までのカメムシもそうですが種類が多く、ことさらゴミムシ・オサムシの世界に入ってしまうと、同定は捕まえないと難しいと思います

参考URL:
http://riishiri.sakura.ne.jp/Sites/RS/archive/232004/160309_.pdf
noname#238475
質問者

お礼

ありがとうございました。  「ゴミムシ類を研究して30年以上たつと、手元にはヒラタゴミムシ、ゴモクムシなど普通種でも同定に時間を要するグループの未同定種がかなり蓄積してしまった。」……ご紹介いただいたURLの書き出しから、「専門家でも、こんな状態なのだ」と、思わず吹き出してしまいました。(*^_^*)  笑っちゃいけませんね。否、むしろ「専門家だからこそ」というべきかも。私のパソコンの中に貯まっている不明種とは、「質が違う」とは思います。(*^_^*)  ただ、「ナガマルガタゴミムシ」でしょうか???私の使っている図鑑に「ナガマルガタゴミムシ」というのが掲載されていないので、ネットで調べてみたのですが、「ナガマルガタゴミムシは、前胸背板基部の凹が著しい」という特徴と一致しないような気がしたのですが???

関連するQ&A