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昆虫の名前を教えて下さい。
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質問者が選んだベストアンサー
画像の印象と体長、それに撮影時にイタドリ科の植物の上に居た点も食性と合致しますし、いわゆる普通の「カツオゾウムシ (Lixus impressiventris)」でいいと思いますよ。他のカツオゾウムシ種だと「ハスジカツオゾウムシ」も良く似ていますが、これらはヨモギ(キク科)を好む習性なので。 カツオゾウムシの仲間は羽化直後には全身に赤茶色の粉を吹いていて、まるできな粉餅みたいになっているのが大きな特徴なんですが、この粉はすぐに剥がれ落ちてしまい2~3日もするとこの画像の個体の様に体表面の周囲や溝などにわずかに残る程度になります。 質問者は図鑑に載っている出現時期とのズレが気になっている様ですが。まあこういうのは「図鑑あるある」で、要は全体的な平均値というか最頻出度を掲載しているに過ぎないので。2~3ヶ月くらいは余裕で誤差があります。とりあえず最近は何でも「温暖化の影響」と言っておけば丸く収まります(笑)。 それにカツオゾウムシは越冬して春になったら活動を再開する習性があるらしいので。例え厳寒の北海道でもある程度、寒さをやり過ごせる環境を見付け生態を適応変化させているものと思われます。ですのでその前段階の秋口くらいの気候であれば、普通に野外でカツオゾウムシ類を見かけても不思議では無いかと。 P.S. ゾウムシ種は日本国内におそそ750種と言われおり、ハチ類と並んで判別困難種の上位陣ですが(笑)。このカツオゾウムシは非常に外見に特徴があって見分けやすい部類の1つです。 添付画像でも良く撮れてますが、前翅の先端が豚足みたいにピっと2つに分かれているのが特徴的ですね。
お礼
ありがとうございました。 ネットなどで調べても、カツオゾウムシ以外に該当しそうな種は見つからなかったので、いったんは「カツオゾウムシ」で整理したのですが、以前「ハチとゾウムシは難易度高い」との回答をいただいたので、出現時期から多種の可能性が気になり質問しました。 それにしても、あんな小さな体で、北海道の冬を越すのですか。カツオゾウムシのたくましさには脱帽ですね。もっとも、どんな昆虫も何らかの形で越冬しているのでしょうが。