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札幌市近郊の森林公園で撮影した昆虫の名前を教えてください
- 5月22日に、札幌市近郊の森林公園で撮影した昆虫の名前を教えてください。
- 写真の昆虫はアキタブキ(キク科)の葉と比較して30mm前後の大きさと推測されます。
- マダラガガンボではない可能性もあり、特徴が分かりにくいため正体が分かりません。
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質問者が選んだベストアンサー
画像の印象から恐らくは「エゾシリアゲ (Panorpa leucoptera Uhler,1858)」では無いでしょうか。 自分も今知ったばかりなのですが、今まで「プライアシリアゲ/フタスジシリアゲ (Panorpa pryeri)」と分類されていたモノの内。北海道以北に生息するモノをこの「エゾシリアゲ」として新種に分類する様になったみたいです。2008年からみたいですので、ほんとについ最近ですね!いや自分も添付画像を見た瞬間に「ああシリアゲムシか」と思いましたが、そこから先がなかなか合致する種にたどり着けなくて「まさか新種?」とか思ってしまいました(笑)。 前述の通り姿形はプライアシリアゲで間違い無いと思ったんですが、体色や羽根模様がどうにも違う感じなんで、これは個体変異なのかそれとも地域亜種なのか頭を捻っていましたところ。このエゾシリアゲなる新種?の分類が新しく出来たみたいだとのweb記事を見付け、それで納得が行きました。 - 参考リンク:発見報告例 http://riishiri.sakura.ne.jp/Sites/RS/archive/282009/2815.pdf - 参考リンク:生体画像 http://daisetsuzan.sakura.ne.jp/kitoushi/animal/ezoshiriage.html 幾つかの種では元々、メスの方が色が薄い感じなるヤツが多いので、この画像の個体もメスじゃ無いかなと思いますが…ちょっと見え難いですが左画像のお尻の先の形状が僅かに除き見え、その形状がメス特有の形状に見えますので、この画像の個体はメスだと思います。そもそも名前の由来になっている「シリアゲ=尻上げ」てオスの生殖器の特異な形状を指したモノですので。ぱっと見でサソリの毒針みたいに見えるので英語圏だと "Scorpion-Fly" の名前で呼ばれています。 P.S. 見た目は何かいかつい感じですが強肉食の雑食性でトンボみたいに他の小さな昆虫類を狩る事もあれば、花の蜜や樹液に集まる事もあります。また変わったところでは「クモの巣に引っ掛かった獲物」を横取りする事例が観察されてます。 質問者が最初に想起した「ガガンボモドキ」も同じシリアゲムシと呼ばれるシリアゲムシ目に属する昆虫で、全体的な印象や生態が良く似ています。両者の区別は比較的に容易で、ガガンボモドキはとにかく手足が長い!明らかに体の比率に反して特に後脚が非常に長く、また草木に止まって休む際にこの添付画像の様に普通に草木の上に止まるのでは無く、前足だけでコウモリみたいにぶら下がって止まる習性があるので一発で分かります。 - 参考リンク https://mushinavi.com/navi-insect/data-siriage_gaganbomodoki.htm ガガンボモドキもそうですが、このシリアゲムシの仲間はオスが獲物を捕まえて来てそれをメスにプレゼントし、それをメスが食べるのに夢中になってる間にオスが交尾をするという面白い習性を持っています。カマキリ諸氏らにも教えてあげたいですね(笑)。
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- aran62
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シリアゲムシの一種だと思います。
お礼
ありがとうございました。 そもそも「シリアゲムシ」なんているのも知りませんでした。
お礼
ありがとうございました。 私の使っている図鑑にも、「プライアシリアゲ」1種のみが掲載されていました。「シリアゲムシ」のことを知っていたら、疑いなく、「プライアシリアゲ」で整理していたと思います。 「ああシリアゲムシか」……あの世に逝くまでに、この境地には到底届かないと思います。 前足だけでコウモリみたいにぶら下がって止まる習性があるので一発で分かります。……その時の気分次第、行き当たりばったりで止まっているのじゃなくて、こだわりの「スタイル」というのがあるということですね。うぅ~~ん。奥が深いですね。 ガガンボモドキもそうですが、~~カマキリ諸氏らにも教えてあげたいですね(笑)。……カマキリじゃなくて、私も半世紀前に知りたかったです。(*^_^*)中学生の頃、学校の図書館から借りて、「ファーブルの昆虫記」……かなりの冊数があったような???……というのを読んだ記憶だけが残っていますが、何も学ばなかったし、何も残っていません。こんな大事な教訓を人生で活かせていたら、「うちのかみさん」というのも、「今とは違う別の人」をゲットできていたかも。(*^_^*)