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ヨードホルム反応に関して
アセトアルデヒドがヨードホルム反応を起こすとき、アセトアルデヒドがヨウ素で酸化され酢酸イオンにならない?理由を知りたいのですが、どなたか解説いただけますか。
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回答No.1
ヨードホルム反応の反応機構を載せます。1~3段目は同じ機構です。カルボニルのα水素は若干酸性のため塩基で引き抜かれ、エノラートを生成します。このエノラートがヨウ素を攻撃し、α水素がヨウ素に置き換わります。すべての水素がヨウ素に置き換わると、塩基はδ+のカルボニル炭素に攻撃します。ここで立ち上がった負電荷を戻す際にCI3^-(トリヨードメチルアニオン)を押し出します。CI3^-はこのあとプロトンを受けてヨードホルムになります。もう一方のカルボン酸の構造はは元のカルボニル化合物の構造に依存します。ヨードホルム反応では結果的にアセチル基のメチル基がヒドロキシ基に変わりカルボキシ基となったカルボン酸が生じますので、ホルムアルデヒドでは酢酸ではなくギ酸が生じます。
お礼
解りやすく端的に説明いただきありがとうごございました。反応の優先順位がよくわかりまして、すっきりしています。