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※ ChatGPTを利用し、要約された質問です(原文:中山省三郎訳 カラマーゾフの兄弟について)
中山省三郎訳 カラマーゾフの兄弟について
このQ&Aのポイント
- カラマーゾフの兄弟について、中山省三郎訳の評価を知りたい
- カラマーゾフの兄弟の訳書として、中山省三郎訳が入手可能
- 他の訳書と比べて中山省三郎訳はどうか、評価や情報が欲しい
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noname#252332
回答No.1
【青空文庫】 二 長男を追い立てる いうまでもなく、かような人間が父親として、また養育者として、どんな風であったかは、容易に想像がつくであろう。父親としての彼は、当然やりそうなことをしたまでであった。つまり、アデライーダ・イワーノヴナとのあいだに生まれた自分の子供を、まるきり見すててしまったのである。しかし、それは子供に対する悪意によるものでもなければ、はずかしめられた良人としての感情によるのでもなかった。ただ単に子供のことを全く忘れ果てていたからであった。 【原卓也】 二、遠ざけられた長男 もちろん、こういう人間がどんな養育者であり、父親であったかは、想像できるだろう。父親たる彼には、まさに当然起きるべきことが起った。つまりアデライーダとの間にもうけたわが子を、まるっきりほったらかしにしたのである。それも、子供への憎しみからでもなければ、恥をかかされた夫としての何らかの感情からでもなく、ただ子供のことなぞすっかり忘れていたからに過ぎなかった。 原卓也訳のほうが日本人に読みやすい工夫がしてあります。たとえばこの後の文ですが、青空では「三つになるミーチャの」「グレゴリーの」となっている個所が、原では「三歳になる男の子ドミトリーの」「召使のグレゴリーの」と人物を把握しやすい工夫(ロシア風の愛称をあえて使わないとか)があり、私だったら楽に読めそうです。そもそも私は原卓也訳で読んだのでそれ以外は敵みたいなもんですが、しかし青空をちょっと読んでみましたがほとんど同じくらい楽しめそうに思いますよ。「長男を追い立てる」はいただけないでしょう。
お礼
誠にありがとうございます。私も、「罪と罰」や「悪霊」「貧しき人々」などは20年以上とかの前ですが新潮で読んでいるので、原先生にはずいぶんお世話になりました。バランスの良い訳なのだろうと思います。確かに、中山訳は、あるいみ逐語訳的な印象があり、愛称もなかなかすぐ分からず、けっこうもどかしさはありましたね。しかし掲載いただいた部分の訳でもそうですが、この逐語訳的なところが、理解して読む分には、おそらく原著の字句表現の雰囲気がよく出ており、好感が持てる部分でもあります。愛称も徐々に慣れてきましたし(^^;) あとで最初の方、再度読み返し見ようと思います。この点、亀山訳をみると、ちょっとやりすぎだろ、という感じがしますね。
補足
長男を追い立てる→? 誤訳ですね(^^;)