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札幌市内の堤防で見つかったシデムシの名前は?
- 札幌市内の中河川の堤防で15mmのシデムシを見つけました。
- 「オオヒラタシデムシ」か「ヒラタシデムシ」の可能性があります。
- シデムシの特徴として、「浅い縦溝がある」と解説されています。
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質問者が選んだベストアンサー
画像の印象から「ヒラタシデムシ (Silpha perforata)」の可能性が一番高いと思います。質問者が仰る通り、確かに「オオヒラタシデムシ (Necrophila japonica)」は前胸部の中央に浅い縦筋が1本入るので、この画像の個体にはそれが無く全体的に平坦に見えますので、北海道という地域性と15mmという体長から「ヒラタシデムシ」だと思います(名前の通りオオヒラタの方は20mm近い大きな個体がほとんど)。 - ヒラタシデムシ https://sites.google.com/site/beihaidaonokunchongshengtai/home/jia-chong/hiratashidemushi - オオヒラタシデムシ http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/DOUBUTSU/09kochu/shide/oohira/08.html いつもの事ながら質問者の添付画像が非常に精緻鮮明なおかげで返って本種の判別の手掛かりの1つである「体色の色味」が分かり難くくなってしまってますが(笑)。一応、オオヒラタの方は体色が黒一色を基調としながらもほんのりと藍色味が感じられるのが大きな特徴で、それに比べると他のヒラタシデムシ種はどちらかと言えば褐色よりだったり全く光沢が無かったりするので。その辺も考慮して北海道固有種の「ヒラタシデムシ」かなあという感じがします。 P.S. 日本自然保護協会が出している野生動物の指標によると、人間の手が入って自然開発度合いが進んでいるほどオオヒラタシデムシの出現頻度が増して他のシデムシ類は減少するとの事ですので。この画像の個体が「ヒラタシデムシ」ならば、この個体に遭遇した地域はまだまだ手付かずの自然が残されているという証明でしょうか。 ちなみに北海道だと「ファーブルの森」という施設内に多くのヒラタシデムシが生息していて夏場はいっぱい見られるみたいです。
お礼
ありがとうございました。 前胸部の中央に浅い縦筋が1本入るので、この画像の個体にはそれが無く全体的に平坦に見えますので、……なんか???「縦筋」というのを根本的に誤解していたようです。「前胸部の両サイドある浅い溝らしいもの」のことだと思い込んでいました。ご紹介いただいた画像を比較して、やっと「縦溝」の意味が分かりました。 これで「ヒラタ」と「オオヒラタ」、区別できるのではないかと思います。「幼虫」も含めて。(*^_^*) この画像の個体が「ヒラタシデムシ」ならば、この個体に遭遇した地域はまだまだ手付かずの自然が残されているという証明でしょうか。……中心部を除けば、札幌自体がまだまだ自然度が高いのかも。 「ファーブルの森」……知りませんでした。調べてみましたら「南から来た生きものと、北から来た生きものの交流拠点になっており」と解説にありました。そういえば施設のある「栗山町」の「栗」も、野性のクリの北限に由来するという話を聞いたことがあります。