>密勅には毎度花押が無いものなのでしょうか?
多くは、三条実美・岩倉具視一派による「偽物」だからです。
最初の偽造は、孝明天皇の許可を得ないで出した勅旨。
中山忠光(明治天皇の叔父)が、この勅旨を信じて奈良五条で「天誅組の乱」を起こしました。
孝明天皇・中山侍従(中山忠光の実父)も、大変驚かれたと記録にあります。
最終的には、孝明天皇は「天誅組一派の追討」を命じています。
※明治政府になって、国賊から忠臣に変更。
まぁ、三条実美・岩倉具視一派は色々と偽物を用いていますからね。
鳥羽伏見の戦い時の「錦の御旗」も、天皇とは無関係な偽物でした。
※三条実美は、長州への都落ちの時に祐宮(後の明治天皇)を人質として逃げています。
※祐宮は、長州で死亡。伊藤博文を隊長とする「相撲隊」から偽物の明治天皇を擁立したとの逸話もあります。^^;
話がそれましたが、「流石に、偽の花押」を書くのは恐れ多いと感じたのでしようね。
また、「私が書いたものではない」「文書を書いた証拠が無い」と花押が無いと良い訳が出来ます。
江戸初期の有名な花押事件は、伊達政宗の密書でしよう。
幕府から「この密書は、如何に!」と追求された時、2通りの対応をしています。
1.この密書と言われる文書には、花押が無い。無関係だ。
1.この密書は、確かに正宗の花押がある。が、この花押は偽物だ。本物の花押には「目」が付いているが、この密書には「目」が付いていない。
密書は、「公に出来ない文書」ですよね。
ですから公然の秘密である「表文書」には、花押をつける。完全秘密である「裏文書」には、花押を付けないのです。
お礼
ご回答ありがとうございます。幕末の二通しか見たこと無いのと密勅の性質上、それより過去の密勅もどうにも花押があったか怪しい気がしてます。