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倫理のソクラテスについて質問です。

今やっている問題集で 『ソクラテスは魂に配慮して善く生きることこそが、人間にとっての徳であると考えた。』 が×と書いてありました。 しかし教科書をみると、魂が優れたものであることこそ徳にほかならない。と書いてありました。 問題集的にいうと徳は知識を得ることだかららしいのですが、そうではなく、なぜこの文章が×になるのかがわかりません。 正しいのはどちらか教えてください。よろしくお願いします。

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  • marukajiri
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回答No.1

『ソクラテスは魂に配慮して善く生きることこそが、人間にとっての徳であると考えた。』という文章には、ソクラテスが主張する徳を正しく解説しているものではありません。 この文章では「魂に配慮して善く生きることが徳」となっていますが、それって一体どんなことなのかがわかりませんし、ソクラテス自身がそんなことを言ったということはどこにも書かれていません。 ソクラテスが主張したのは、魂に配慮することなどではなく、おのれの魂を向上させるよう、優れたものになるように、絶えざる自己吟味としての知恵を磨き、自己反省を重ね、正しく知ろうとすることが徳であると言っています。 魂に配慮するという前提ならば、一つの確定した魂があり、その魂を傷がつかないように配慮して大事に保護し、いつくしむような生き方をするということは、ソクラテスの主張する魂の考え方とは違っていると思います。 なぜなら、ソクラテスの魂の考え方では、魂は向上し続けるような生き方をすることが徳であるのに対し、質問文の方は、一つの魂のあり方を保護し、尊重し、過保護のように配慮する生き方を徳としており、そこには魂の向上など一切あり得ないのです。質問文が✖になるのはそのためです。この違いがおわかりですか? そして教科書の一文「魂が優れたものであることこそ徳にほかならない」というのは少し言葉が足りず、それだと私は△の評価をします。ソクラテスの主張を正確に言い表していないので補足して言い換えると、「魂が優れたものになるように日々努力研鑽を続けることこそ徳にほかならない」となると思います。

ringo0411resin
質問者

お礼

とてもわかりやすい解説ありがとうございました!納得がいきました!

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