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仕損の概念について
- 会計的なことは全く分からない設計者です。当社では、製品見積⇒価格決定⇒設計⇒製品製造⇒実績原価集計という流れです。
- 製品の性質は1品ものから量産物まであり、1品ものは試作はほぼ無く、製品製造時に問題や修正があった場合、部品の追加や修正が多いのです。
- 設計者としては仕損を減らす設計努力はもちろんしていますが、試作もできない製品において、後から追加した部品は全て仕損といわれると納得できない部分があります。
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「仕掛品損失」は名称が良くないのですが、会社の花形である技術(設計)では製品開発と 並び製品作り内容は重要視されます。(設計の品質と考えて) また、本質問内容ではないですが、営業や経理は製品を売る売上(ノルマ)や銀行等からお金 を調達(し、いかに効率よく運用)するかをもう一つの会社の花形として頑張っています。 さて、 会社の内情や実力を経理/金額面で『どんぶり』にしますと、 ※ 正確な原価把握ができないので、正確な見積もできない ※ 費用発生では、例えば製造工数の増加は、 * 設計ミスによるリカバリー工数増 * 組立ミスによるリカバリー工数増(自分の処なので、あまり情報が上がってこない) * 見積工数ミス(製造長が過去のデータから積算し、会社目標値を加味し見積工数とする) 製造長の目標管理能力がない 等々での集計ができなくて、何が問題でどんな対策をするべきかが見えなくなる 等となります。 また、製品や部品を納入してからのアフターコストも含めて、本来の会社の実情コストですが、 コスト分析ができるようになると、より具体的な対策が考えられ、より実行できるメリットが あるので、本来のコストとは別の内容は「仕掛品損失」+α(微細な項目に分けられる)と なっていて、余計にドキュメントを記述して工数増となっていると想像します。 ですから、感情的になっていると思うのですが、そのシステムにより少しづつコストが 低減しますと、会社的に利益が出て給与に反映したり(後廻しだが)、会社の体質強化に なり倒産し難い会社となるので、貴殿のためと考えてください。 試作に関しては、見積時点で新規性が高い場合には費用として計上するように設計長に具申 すべきです。 でも、試作費用は仕掛資産となり、減価償却/税金対象となり、面倒であり小額内容は 設計のアサイメントの一部として、見積未計上とするケースが多です。 (昔的な記述では、実物を作る前に紙上で試作/試組して設計しているので…) が、サラリーマン時代の小生の会社でしたし、小生の考えでもありました。
「仕損」と呼ぶからカンに障るだけなのでは? 仕損費は原価集計のための単なる仮勘定に過ぎません。 ご存知だとは思いますが、材料費・労務費・製造間接費などの費目は「仕掛品」勘定に実費集計されます。 その際作業指示伝票に合わせて実費計算される訳です。 追加オーダーで作業が発生すると、指示伝票が追加になります。 するとそこで集計した原価は、一度「仕損費」勘定に集めてから、「仕掛品」に集計することになる訳ですね。 追加オーダーを別にまとめるか、一緒にするかは企業によって違いますが、いずれにせよ、本来は管理面よりも計算事務上の要請からこの処理をしたものと思います。 それで「仕掛品」価格が最終的な原価になるのですが、一番重要なのは予定原価(見積もり原価)と実績原価の間の原価差異です。 見積もり原価より安ければいいんじゃないの、というのはこの事を言っている訳ですよね。 下記の回答にあるように、単なる仮勘定である「仕損」勘定を積極的に評価するか否かは企業の方針によりますが、質問者さんのような単品生産の場合、あまり意味がない気がします。 もし文句が出たら、仕掛品の原価差異の方を見てくれ、といえば良いだけでは? ちなみに「仕損費」というのは原価計算上呼び習わされている費目なので使っていますが、仮勘定なので本来どんな名前でもOKのはずです。どうしても気に入らないなら「試作一時費用」とか、カンに障らない名前に変えてくれ、とか陳情してはどうですか? 「納得いかない」感性は大事だと思います。 原価計算はあくまでも作業の実態を数字に直す作業です。 そこが正しくないと経営者は正しい判断が下せません。 教科書にあわせて作業を数字にあわせるべきではないと思いますから。
お礼
ご解答ありがとうございます。 私自身が「仕損」=悪、又は駄目なことをした、というイメージになっていました。ご説明頂いた様に会計上の言葉であって、今までのイメージを変えれば、いろいろな部分で納得できそうです。
単品(一品)製造の場合は、予算管理が主になります。 予算の根拠は見積になるのが普通です。 したがって、見積の精度が適切で、予算管理が実行可能で、予定通りの利益が確保できれば、めでたしめでたしです。 言葉は悪いが、一発勝負のどんぶり勘定が一般的ではないでしょうか。 製造側の仕損は、かなり明確ですが、 果たして、設計側の仕損をどう定義して、把握するか、問題ですね。 設計は、相当なグレーゾーンですから、会計原則をばっさり適用すると、「納得いかない」みたいなことになりますけど。 「追加部品=仕損」は、「どんぶり勘定にはしない」という意思表示で、ひとつの見識かもしれません。(これを論破するのには、かなり無理がある。) 「製品製造時に問題や修正があった場合の部品の追加や修正」は、不具合費用で集計するのが原則論ですよ。 儲かったかどうか(結果)で、仕分けを変えるというような考え方は、究極のどんぶり勘定、ご都合主義ですよね。(気持ちはそうでも、システムとしてはありえない。) 試作していないために追加になった費用は、仕損に含めるのは、納得がいかないとおっしゃるが、設計のポカなのか、そうでないのか、仕様忘れなのか、試作してないためなのか、そんなこと端からわかるわけなじゃないですか。性悪説ですよ。 試作なしで請けているなら試作なしは当たり前でしょう。 試作が必要であれば、試作をやればいいでしょう。 試作なしの合理、非合理も端からわかりませんよね。 追加部品=仕損となると、設計者としては追加部品を減らしたいので、熟慮設計して、また、見積時も追加部品が出ないのでマージンを圧縮できるようになっていきます。 ってな感じにイケませんかね。 追加部品=仕損となると、設計者としては追加部品を減らしたいので、熟慮設計して、また、見積時も追加部品が出ないのでマージンを圧縮できるようになっていきます。 これは、間違いでした。 訂正します。 追加部品=仕損となると、設計者としては追加部品を減らしたいので、熟慮設計して、また、見積時も追加部品が出ないので 製造原価を圧縮でき、利益率を上げられるようになっていきます。
お礼
ご解答ありがとうございます。 会計としての考え方は理解しました。 試作の考え方はもっともだと思いますが、現状のメーカーは試作をするお金も時間も無い、しかし仕事を取るにはある程度リスクを犯してでも顧客の要望にこたえなければならなくなり、設計としては無理と思われる仕事でもNOとはけして言えない…こういう中で見積外のことが全て仕損といわれると、悲しくなる現状があります。 会計的なやり方や考え方は間違ってないというのが分かったので、設計者も納得できる会社の仕組みを考えた方がよさそうですね。
ソンソンと言われ気分的に良くない会計方針ですナ http://www.ogatainvestment.com/keieisyanotamenoyougoshyu766.html 仕損を処理する方法には、度外視法と非度外視法があり、度外視法とは、仕損費を考慮せずに 原価計算をする方法で、非度外視法とは、仕損費を計算する原価計算の方法です。 http://www.shinnihon.or.jp/shinnihon-library/column/shimizu/2011/2011-02-02.html 仕損費や減損費を標準原価で計算している企業はおよそ1/3、仕損費・減損費の計算はして いないという企業が1/3超 度外視、つまり仕訳・計上しなくともよいということ。 ? 材料費+労務費+水道光熱費、、、、+減価償却費=製造原価 ? 製造原価+販管費+利益(損失)=販売価格=見積価格 なので、?に見積価格をもってくるのは変。 仕損は?の製造部門の段階で材料の内訳として、そのように仕訳して計上され、製造部門に損失と認識させて、※減らす努力を促すため※ >部品の追加 しなければ製造できないなら、必要そのもの、見積が甘かったことになる。イヤそれでは見積価格をオーバーするというのは、?の製造部門の責任ではなく?の問題。そこに損失を計上する。営業ガンバレ! 小企業で?、?の部門意識が希薄なら、仕損の仕訳せずにドンブリ勘定。 >当社では全て仕損扱い それが間違いとまではいえないにしろ >納得できない部分 当然そうなって、※の意義が薄れてしまう。 製造過程の仕損ははっきりします。オシャカなら形が残り、屑の価値となったり廃棄に費用掛かったり、薬剤などなら蒸発して消えるモノでも、材料が余分に掛かるからカウントできる。 この場合、追加部品なりも行き先は得意先。相手は最初から有って当然と涼しい顔。 通常は仕損とすべきものと、そう扱うべきでないものとのドンブリが生じている。それこそが問題。適切に分けないと改善方策が見えてこないですよね
お礼
ご解答ありがとうございます。 会社によって考え方は色々なんですね。 会社の性質に合った考え方を探るしかないようなので、もう少し会計の知識を勉強してから、会社の実情にあった方法を会社に提案してみます。
お礼
ご解答ありがとうございました。 私自身の、仕損に対する考えを変える必要がありそうですね。 経営的にも仕損を明確にし、正確なデータに基づき次の改善をする必要があるので、そこらへんを理解したうえで、考えたいと思います。