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斟酌と推察
説明と意味の合致する語句を選択する問題で、「事情・心情を汲み取ること」の答えが「斟酌」でした。しかし、手持ちの辞典で意味を調べた限り、選択肢にある「推察」でもよい、むしろその方が適切なような気もしたのですが…。私は何か誤解しているのでしょうか? ご意見いただけると嬉しいです。 よろしくお願いします。
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うーん・・・ どちらもちょっと違う気がします。 斟酌・・・ その時の事情や相手の心情などを十分に考慮して、程よくとりはからうこと。手加減すること。 [株式会社岩波書店 広辞苑第六版] つまり、「斟酌する」は、事情・心情を汲み取るだけではなく、「手加減(処理)する」という「行動」までの意味が含まれます。 「遺族の話に同情した裁判官は、目に涙をためた」という場合、泣くくらい深く、裁判官が遺族の事情をくみ取ったのは間違いありませんが、斟酌したことにはなりませんね。 慰謝料を通常よりたくさん認める判決を出して、ようやく遺族の特殊な事情について「斟酌した」ことになります。 したがって、斟酌とは、単純に「事情・心情を汲み取ること」ではないと思います。 「推察」は、頭の中だけで終了してしまう(行動は伴わない)ので、「事情・心情を汲み取ること」に近いと言えば近いのですが、「冷静」というか、「感情的でない」というか「くみ取った」というニュアンスが薄い気がします。 AがBの心情を「くみ取った」、と表現されたら、心情をくみ取った人AはBに同情した、か、好意をもった、と思いませんか? 「探偵Aは、残された遺族の心情を"くみ取った"。そして、遺族Bは復讐のために、犯人Cに罠を仕掛けたに違いないと感じ、Cに警告した」とかいうストーリーはおかしいと思うのです。Bの心情をくみ取ったのなら復讐を助けてやれよ、と思いませんか? 「探偵Aは、残された遺族の心情を"推察した"。そして、遺族Bは復讐のために、犯人Cに罠を仕掛けたに違いないと感じ、Cに警告した」なんて展開なら、違和感はないと思います。 つまり、推察は、「事情・心情を汲み取ること」から、少し離れていると思います。
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- Dr_Hyper
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事情・心情を汲み取ることは,次のうちのどちらか? という問題で 1 斟酌 2推察 となっていたのであればテクニック的には,汲み取る。という言葉があれば,1になります。もともと水や酒をくみ分ける意味から来ているので,汲むという言葉が出てくると1 逆に言えば語源をしっているのか問われている問題ともとれます。 推し量るや,思い浮かべるといった言葉が入ってくると2を選ばざるを得ないのだと思います。 使い方を熟考して「意味」を辞書を調べてもおそらく正解にはたどり着けず,その答えに使われる単語を元に他の選択肢と明確に差異を示せるものを探すしか無いのだと思います。ここでは汲むという水気をひしゃくなどですくう言葉が使われているのがポイントです。 センター試験やその手の検定試験のテクニック的な回答で申し訳ございませんが,ご参考になれば幸いです。
お礼
ありがとうございます。
お礼
つまり問題を作った方は、「斟酌」には行動が伴わないと考え、かつ「推察」には無感情なニュアンスがあることを読み取ってほしかったと…いうことなんですかね…。 ところで例についてですが 不自然な例の「そして」は、因果関係を示したくて使ってるんですよね?理解が誤っていたらすみませんが。 探偵は遺族に同情(汲み取った)したため、Cに警告した。 →逆説でないと不自然 探偵は遺族の考えを察して、Cに警告した。 →こちらは因果というより、時間経過かしら?