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(独)名詞+zu 不定詞の名詞は必ず4格?

ドイツ語の質問です。 「名詞+zu不定詞」という形の文における名詞は、必ず4格でしょうか。 いままでの経験からするとそうだったのですが Dudenのオンライン辞書(?)のVerstand:「Fähigkeit zu verstehen」は、4格で取ると、手持ちの和独辞典の意味に該当しそうなものが見つかりませんでした。 (この場合は、むしろ「理解する能力」としたほうが適切な感じがしたのですが 何か誤解しているのでしょうか…?) よろしくお願いいたします。

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回答No.1

二つの点で誤解があります。 「Fähigkeit zu verstehen」の意味は、おっしゃる通り「理解する能力」です。 これは「zu不定詞」ではなく、「zu不定詞句」です。 「Fähigkeit」は1格で、「verstehen」の目的語ではありません。 「Fähigkeit」とはどういう「Fähigkeit」かを説明するために、 そのあとにzu不定詞句があるので、zuの前で切れます。 辞書の説明は簡略化してあり、文になっていないので、 下のように補足して考えるとわかりやすいでしょう。 Verstand ist die Fähigkeit zu verstehen. これは正書法に関係することですが、 zu不定詞句の中に目的語があれば、コンマで区切られます。 Dudenのその説明では、そのあとにさらなる説明が羅列されていますが、 これらを別々に分けて書くと、 (Verstand ist die) Fähigkeit zu verstehen(コンマなし) (Verstand ist die) Fähigkeit, Begriffe zu bilden(コンマあり、Begriffe = 4格、bildenの目的語) (Verstand ist die) Fähigkeit, Schlüsse zu ziehen(コンマあり、Schlüsse = 4格、ziehenの目的語)) (Verstand ist die) Fähigkeit zu urteilen(コンマなし) (Verstand ist die) Fähigkeit zu denken(コンマなし) 理解する能力 概念を構築する能力 結論を導き出す能力 判断する能力 考える能力 つまり、この場合のFähigkeitはVerstandとイコールであり、 上のような文に書き直せば、Verstandの補語としての1格になります。 もう一つの誤解は、もしzu不定詞句だった場合、 その前の名詞が必ず4格になると考えていることです。 これは、動詞が何格を支配するかによるので、 3格もあり、ごくまれに2格もあり得ます。 3格目的語を含むzu不定詞句の例 Die Fähigkeit, den anderen zu helfen. den anderen (Menschen): 複数3格 他者を助ける能力 2格目的語を含むzu不定詞句の例 Er kam in die Lage, meiner Hilfe zu bedürfen. meiner Hilfe: 単数2格 彼は、私の助けが必要となる状況に陥った。

noname#229077
質問者

お礼

ご回答ありがとうございます!

noname#229077
質問者

補足

>zu不定詞句の中に目的語があれば、コンマで区切られます。 目的語なしの場合は、区切られたり区切られなかったりするのでしょうか。 ある辞典の用例で、目的語が含まれない(と思われる)zu不定詞句でもコンマが使われていたのですが。(よろしければ…)

その他の回答 (2)

回答No.3

>悩んだ用例は >der Plan, in Deutschland zu studieren >(アポロン独和辞典(第三版)、同学社) >だったのですが、ふたつめになるのでしょうか…? 申し訳ありません。回答の一部を訂正します。 参照したDudenの「So schreibt man jetzt!」という書物の解説がやや簡略にすぎて、 説明を誤解しました。 もう少し詳しく正確な文法解説を見つけたので、 そちらに沿って回答し直します。 回答No.2で、コンマが必要となる二つ目のケースとして挙げた、 「zu不定詞が名詞と関係する場合」という説明中の「名詞」は、 zu不定詞句に含まれる名詞のことではなく、 zu不定詞句に先行する名詞のことでした。 つまり、「Fähigkeit zu verstehen」の「Fähigkeit」や、 「der Plan, in Deutschland zu studieren」の「der Plan」を意味します。 このように、名詞と、その内容を規定するzu不定詞句の間にはコンマが置かれます。 ただし例外として、zu不定詞句が「zu」と「動詞」のみからなる場合、 誤解の危険がない場合はコンマを省略してもかまいません。 言い換えると、「Fähigkeit, zu verstehen」とコンマを打つのが基本の形で、 誤解の余地がなければ「Fähigkeit zu verstehen」とコンマを省略してもかまわないということです。 したがって、回答No.1に書いた、Verstandの説明として並べられている説明に関しても、 以下のように訂正します。 ★名詞と、その内容を規定するzu不定詞句の間には、コンマが置かれるのが原則 (Verstand ist die) Fähigkeit, zu verstehen または Fähigkeit zu verstehen → zu不定詞句が「zu+動詞のみ」で、誤解の危険がないのでコンマの省略が可能 (コンマを打ってもまちがいではない) (Verstand ist die) Fähigkeit, Begriffe zu bilden → zu不定詞句が「zu+動詞のみ」ではなく、 「Begriffe」というさらなる情報がzuの前に置かれているため コンマは省略できない (Verstand ist die) Fähigkeit, Schlüsse zu ziehen → zu不定詞句が「zu+動詞のみ」ではなく、 「Begriffe」というさらなる情報がzuの前に置かれているため コンマは省略できない (Verstand ist die) Fähigkeit, zu urteilen または Fähigkeit zu urteilen → zu不定詞句が「zu+動詞のみ」で、誤解の危険がないのでコンマの省略が可能 (コンマを打ってもまちがいではない) (Verstand ist die) Fähigkeit, zu denken または Fähigkeit zu denken → zu不定詞句が「zu+動詞のみ」で、誤解の危険がないのでコンマの省略が可能 (コンマを打ってもまちがいではない) Zu不定詞句が「zu+動詞のみ」で、センテンスが短ければ、省略される方が多いと思います。 『アポロン独和辞典』にある、「der Plan, in Deutschland zu studieren」という文の場合は、 zu不定詞句に「in Deutschland」という、「studieren」をより詳しく説明する語が付加されているため、 コンマの省略ができないケースです。 似た様な例で示すと、 Der Plan, zu reisen. → Der Plan zu reisen.とコンマを省略する方が多い。 Der Plan, nach Italien zu reisen. → コンマの省略不可。 以上です。

noname#229077
質問者

お礼

本題でないのに、お聞きしてしまってすみません。 ありがとうございます。よく理解できました。

回答No.2

補足コメントの件ですが、目的語なしの場合、 コンマを打つかどうかはケース・バイ・ケースです。 辞書に載っている例文なら短いものなので、 辞書名、出版社名その他を添えて引用していただければ、 具体的に答えられるかもしれません。 Dudenから出ている、新正書法でのコンマの打ち方の解説で、 zu不定詞句の場合にコンマが必要なのは、以下の三つのケースです。 zu不定詞句が、als / (an)statt / außer / oder / um で導かれる場合はコンマを打つ。 例(1)  Er konnte nichts Besseres tun, als zu reisen. 例(2)  Sie ging in die Stadt, um ein Geburtstagsgeschenk zu kaufen. zu不定詞句が名詞と関係する場合はコンマを打つ。 文法的な説明では「名詞」となっていますが、 すでに説明したような目的語が含まれる場合などです。 例 Er fasste den Gedanken, den Arbeitsplatz zu wechseln. zu不定詞句を指し示す語が主文にある場合はコンマを打つ。 例(1)  Ich denke nicht daran, zu kommen.(daranがzu不定詞句を指し示す) 例(2)  Wichtig ist es, sich mit den Regeln auseinanderzusetzen.(esがzu不定詞句を指し示す) 以上の三つのケースに当たらない場合は、コンマを打たなくてもよいのですが、 当たる場合でも、「誤解を招く心配がない場合に限り」、 コンマの省略が可能とされます。 この辺で、人によって判断が異なることは考えられます。 例を一つ挙げると、 Juliane denkt nicht daran, zu spielen. oder: Juliane denkt nicht daran zu spielen. 上の文は、zu不定詞句を指し示すdaranが主文にあるので、 原則としてはコンマが必要ですが、 文全体が短くて誤解の心配がないので、 コンマの省略も可とされています。 (以上、Duden社 So schreibt man jetzt! 122~123ページ参照) なお正書法は、ドイツ語を母語とする人たちでも必ずしも熟知していないので、 日常的に目にするドイツ語では、コンマの打ち方は統一されていません。 特に昨今は、SNSなどにおいて、コンマを打つのが面倒がられているのが見て取れます。

noname#229077
質問者

お礼

くわしくご回答くださり、ありがとうございます。 いただいた情報をもとに、自分でも少し確認してみます。 悩んだ用例は der Plan, in Deutschland zu studieren (アポロン独和辞典(第三版)、同学社) だったのですが、ふたつめになるのでしょうか…?

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