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天賦人権説の不変性について教えてください。

天賦人権説はひとつの説であると理解したうえで、天賦人権説の中では、人権は不変的な真理として扱われているのでしょうか?それとも時代によって変化すると考えられているのでしょうか? また、天賦人権説は、民主主義に馴染むと直感的に思うのですが、イスラム圏にみられる人権より神権が優先されるという考え方においては、人権はどの程度重んじられているのでしょうか?民主主義に慣れている私にとって天賦人権説はかなり真理に近いものと考えるのですが、そうでないとする反対の考え方が知りたいです。

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  • hekiyu
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回答No.3

天賦人権説の中では、人権は不変的な真理として扱われているのでしょうか? それとも時代によって変化すると考えられているのでしょうか?    ↑ 普遍的な真理、ということになっています。 逆に言えば、普遍的な真理であることを示すために、 天賦人権ということにしたのです。 この思想はキリスト教に基づくものです。 全知全能の創造神によって与えられた人権なので、 天賦人権というのです。 神では、異教徒には通じませんので、日本では中国の天思想 を借用して、天から与えられた人権、という訳にしたのです。 全知全能の創造神から与えられた人権が、時代によって 変わっては困ります。 天賦人権説は、民主主義に馴染むと直感的に思うのですが    ↑ 憲法学者はそのように説明しています。 人権は天から与えられた。 天というと、怪しげなので、自然法という名に変えました。 人権は自然法によって基礎づけられる。 そう構成することによって、人間である権力者はこれを 侵害出来ない、としたのです。 そして、民主制の基本的価値は個人の尊厳であり 個人の尊厳から人権が導出されます。 だから、天賦人権思想と民主制は親和性がある、と 説明しています。 イスラム圏にみられる人権より神権が優先されるという考え方においては、 人権はどの程度重んじられているのでしょうか?   ↑ 天賦人権思想によれば、人権は天=神 から与えられた ものだから、人間はこれを侵害できない。 しかし、神なら侵害できる。 イスラム教はこう理屈づけているのだと思われます。

AZ90
質問者

お礼

神なら人権を侵害できるという視点ありがとうございます。なんとなく、なんとなく、そのような解釈がされているように感じます。ご回答ありがとうございました。

その他の回答 (2)

  • koosaka
  • ベストアンサー率43% (78/179)
回答No.2

天賦人権という言い方は、明治の啓蒙思想家・中江兆民が翻訳語として使ったもので、今では簡単に、人間は生まれながらにして自然権を有する、と言っています。 この場合の自然権とは、社会が成立する前に、自然状態というものがあり、そこに自然人がいて、その自然人には自然権がある、というものです。 自然権=人権というわけです。 でも、よく考えてみましょう。 果たして自然状態なんてあったのでしょうか? それはルソーの「自然に帰れ!」というスローガンで、実際は人類の歴史をさかのぼっても、自然状態なんてありません、それはマルクスのいう「原始共産制」というユートピアと同じです。 人類の歴史をさかのぼっても、氏族制という拡大家族の制度があっただけです。 そして自然権と言いますが、その中身は動物でも持っている、自己保存の本能だけです。 自己保存の本能だったら、不変的な真理として扱われたものですが、人権には、それだけでなく、歴史的に言って、人民と国王との闘争の中から獲得した権利も含まれています。 だから、それを「生まれもって有する」とは言えません。 また時代によって、自動的に変化するものでもありません。 闘争しなければ、変化しません。 また、ロック・ホッブス・ルソーの「社会契約説」はロックのように共和制の理論としても利用されましたが、ホッブスのように絶対王政の理論としても利用されましたから、社会契約説は「諸刃の剣」です。 共和制にも、絶対王政にも、使えます。 あなたは「天賦人権説は民主主義に馴染むと直感的に思うのですが…・」と言っていますが、民主主義だけでなく、独裁制にも馴染みます。 イスラム圏はだいたい「神聖一致」で、イランでいえば、イスラム法学者の独裁体制です。 男尊女卑ですから、民主主義に反します。 民主主義は男女平等です。

AZ90
質問者

お礼

動物としての自然発生的な権利もあれば、知る権利など、歴史の中で勝ち取ってきた権利もあり、これらについて大別してそれぞれ考えてみたいと思いました。後者は、時代とともに変化しそうな感覚もあるように思いました。いずれにしても、ご回答ありがとうございました。

  • kurinal
  • ベストアンサー率10% (128/1195)
回答No.1

AZ90様、こんにちは。 >「天賦人権説はひとつの説であると理解したうえで、」 なるほど。 >「天賦人権説の中では、人権は不変的な真理として扱われているのでしょうか?それとも時代によって変化すると考えられているのでしょうか?」 普遍的な真理という部分もあれば、時代によって変化するという部分も有りそうですが、 「場所によって、人権の内容が異なる」という説には、小生は反対です。 >「また、天賦人権説は、民主主義に馴染むと直感的に思うのですが、イスラム圏にみられる人権より神権が優先されるという考え方においては、人権はどの程度重んじられているのでしょうか?」 それは・・・宗教家の方にお会いすると、「アナタは、「信教の自由」を認められますか?」と問いたくなるのです。 >「民主主義に慣れている私にとって天賦人権説はかなり真理に近いものと考えるのですが、そうでないとする反対の考え方が知りたいです。 hekiyu様が、「天賦人権」ということを仰っていたと思います。 小生は「天賦」という表現は、いかがなものか、と思っています。 「人間が、勝ち取ってきたもの」というニュアンスで。

AZ90
質問者

お礼

確かに天賦というと与えられた感じがあり、神道の感覚の視点では違和感を感じますね。当然にある権利を勝ち取ってきたという表現ですかね。ご回答ありがとうございました。

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