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地理的条件や民族などの生み出すもの。
ニュースを見ていて、今回のイラク戦争でのアメリカ側の主張に、「民主主義国家の建設」というものがありました。 現在は世界を見て、民主主義ではない国家の方が少ない時代です。 私は民主主義の中に生まれて育ちましたから、それ以前の日本は実体験をしていませんし、想像しかできません。 けれども歴史を学ぶと、なくしてしまったものや忘れ去ってしまったことはとても多いのだと思うことがあります。 イラクの現状を変えるために民主主義をという考えは分からなくもありませんが、あの砂漠のイスラム教を信仰する人々が多い国に、それが本当にイラクのためになるのかなと疑問に思います。 あの地だからこそ生まれた思想や文化がそれによって失われるということは、時代の流れかもしれませんが少し勿体無いなと思うのです。 長くなりましたが、ヨーロッパ的な民主主義をイスラム的なイラクに押し付けるのは、どうなのでしょうか?
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民主主義の一応の定義として 『政治は国民の意思にもとづいて国民の手で行われるべきだ』という思想を「民主主義」といい、 それにしたがってつくられた政治制度を「民主制」。 その制度のもとで行われる現実の政治を「民主政治」。 その発達には、人権の尊重、権力分立、法の支配、国民主権などの原則が挙げられます。 フセイン大統領はどちらかと言うと西欧に近い物の考え方をしています。また、複雑な民族構成、宗教構成ですがイラク自体は社会主義的国家で、社会主義は宗教を否定しますので宗教色は他のアラブ諸国に比べて前面には出てきません。女性が平気で顔を出しています。女性の社会進出も多く認められています。 イラク人の勤勉さと宗教にとらわれない政治体制、豊かな石油資源をもとに中東諸国にあってはかなりの工業国家です。 中東で民主的国家は「イスラエル、トルコ、その次にイラク」と言われています。国民によって、一党独裁が崩せない政治体制ではなんともいえませんが・・。 北朝鮮も正式には「朝鮮民主主義人民共和国」です。 民主主義の定義を持って言うならばイラクにはイラクの民主主義のあり方があります。 アメリカ人の好きな言葉をもって言えば 「イラク人の、イラク人による、イラク人のための政治」がもっともふさわしく、押す付け民主主義であって言い訳はありません。 イラク戦争後の2年間にわたるアメリカの軍政構想なんかもってのほかです。 「解放軍」と迎えられなかったのも、そこに戦争後の「統治のあり方」を憂慮するイラク人の想いが出ているのでしょう。
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米国は米国のために新政権を強引に作ろうとしているのですから、新しく作られる政権が「民主国家」という名目での米国の傀儡国家であることは明白です。戦後の日本もそうです。完全に米国の支配下にあります。 だから私はblancheさんの考え方が正しいと思うのです。その国家によって国家のあり方が違うと考えます。まして中東はイスラムでキリストの米国とは水と油です。考え方も民族も違います。政治制度が違っているのが自然です。それをなんだかんだ言って独裁はイラク国民によくないから民主的な政府を新しく造るなど、イラク国民からすれば「よけいなお世話」としか映らないでしょう。一番のポイントは将来できるであろう新政権は米国が米国のため「だけ」に造る政権であるということです。米国がイラク国民のために資金と兵力を投入するはずがありません。このくらいの事は小学生でも分かるでしょう。米国が本当にイラク国民のために戦争しているのなら、なぜアフリカにもっと資金と兵力を出さないのか、なぜチベット、ウイグルなど他に独裁に苦しめられている国があるのにそれは黙認して、なぜイラクなのか、そこのところの説明がつきませんよね。結論をかくと、ヨーロッパ的な民主主義をイラクに押し付けるのは米国の戦略意外の何者でもありません。
お礼
不思議なことに日本は異なる文化や制度を取り入れることに、あまり躊躇わないことが多いと思います。 古くは中国や朝鮮半島から様々な知識を得ていましたが、これは古すぎて、受け入れたものを含んだものを今の私達は日本的と思います。 ところが、明治維新と戦後は日本が良くなるのだからと、積極的に日本的なものを捨てている部分があるように思われます。 日本では、明治維新。 フランスでは、フランス革命。 その地に住む人々が自分たちで考えて、行動して成されたものならば、現状のシステムが変わっても、私は何の不思議も疑問も抱かないと思うのです。 その地の料理や服装や思想や政治体制などの文化というものは、その土地であるからこそ生まれたもの。 私は、日本が失ったものや捨ててしまったものを感じることがあります。 だからこそ、イラクに今もたらされようとしているこの出来事に、思うところがあります。 すみません、長くなってしまいました。 回答をありがとうございました。
- gon1234
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民主主義というといかにも「公正」な感じがしますが、要は多数決主義ですから、「力」のあるものの思うがままの仕組みです。強いものはより強く、弱いものはより弱くなるシステムです。ある意味では独裁の社会契約?みたいなものです。 フランス革命で王族・貴族をギロチン虐殺して作り上げたシステムですから暴力的システムであることは間違いないでしょう。 現在のイスラム社会のシステムと比べてどちらが優れているとは言えませんが、攻撃して住民を虐殺してまでも伝える(与える・押し付ける)べきシステムではないと考えます。
お礼
回答をありがとうございました。 つい「民主主義」という言葉は悪いものではないのかな思ってしまう所に、自分自身がこの社会に属しているのだと実感してしまいます。 ヨーロッパでは革命を起こしてまで成されたシステムですが、イスラムの社会では根底に流れるものが違うだけに、文化や思想の破壊を生んでしまうこともあるのではないかと思ってしまうのです。 もちろん、社会システムには優劣はつけられませんよね。
- scoch
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アメリカの考える民主主義と、ヨーロッパの民主主義は、ちょっと違う気がするのですが。 アメリカは、民主主義=アメリカ的、と言う感じでしょうか。 でも、今中東で民主化をしたら、多分100%反アメリカ政権ができるでしょ? 実際、今ある中東の親アメリカ政権は、王制などの絶対主義(?)で、政府と国民感情が違うために、常に暴動の火種をかかえてますし。 だから逆に、民主化したほうがよりアラブ的(?)社会が生まれる可能性も、あるかなあ、なんて思うのですが。
お礼
ああ、そうですよね。 アメリカの考える民主主義とヨーロッパの民主主義はちょっと違いますね。 民主化にした方が、よりアラブ的。 反作用ですね。 面白い考え方です。 その可能性もなくはないでしょうね。 伝統的なアラブ社会とアメリカの民主主義が混ざると、新たな何かが生まれるかもしれませんね。 遅くなりましたが、回答をありがとうございました。
お礼
回答をありがとうございました。 確かに、イラクの女性は比較的表に出てくることが多いですね。 イラクの人々の手によって行われる政治は、おそらくアメリカの意図するものとは多いに異なることでしょう。 イラクという国が国としてある限り、 その国とそこに住む人々のあり方は、外部が決められることではありませんね。