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デルタ関数の性質についての証明
デルタ関数を δ(x)=lim[ε→∞] δε(x) δε(x)=1/2ε (-ε≦x≦ε) =0 (otherwise) とおいたとき、 デルタ関数の性質である ∫[-∞→∞]δ(x)f(x)dx=f(0) を証明していただけませんでしょうか。 お願い致します。
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#1さんと同じですが、ちょっとだけ説明が多いです。 まず、δε(x)=1/2ε (-ε≦x≦ε)なら#1さんの仰るように、やっぱりδ(x)=lim[ε→+0] δε(x)でないでしょうか?。そうでないとデルタ関数になりませんから。デルタ関数は、(a)一点で∞の値を持ち、(b)積分すると何故か1、という関数(?)です(実用的には、これで十分(^^;))。 δ(x)=lim[ε→∞] δε(x)だと、δ(x)=0(on all x)って事になっちまいます。 δ(x)=lim[ε→+0] δε(x)というデルタ関数の定義は、理論方面ではあまり使われませんが、実用的には最も簡単明快で役に立ちます。定義が簡単なので、以下の話をε-δ論法に持ち込むのは、そんなに難しくないはずです(必要であれば)。 以下「f(x)はいたるところ連続」とします(重要!)。添付図をご覧下さい。 とりあえず(1)の積分を考えます。理由は、上手く行くから(^^)。 (1)→(2):δεの定義から、-ε≦x≦εの外での積分は0だから。 (2)→(3):δεの定義。 (3)→(4):εに制限はないので、ε→0でも良いはずだ。 (4)→(5):ε-δを使うならここ。「f(x)はいたるところ連続」が本質的に効いてくる。 f(x)は連続だから、[-ε,ε]→[0,0]の極限では、f(x)=f(0)の定数になる。 (5)→(6):f(0)は定数だから、積分とlimの外へ。 (6)→(7):当然の結果。 わかりにくいのは、(4)から別系統の積分を考えるところです。 (4)→(8) :再びδεの定義から、-ε≦x≦εの外での積分は0だから。 (8)→(9) :積分がlimと無関係になったので、limは積分の中へ。 (9)→(10) :δεの定義。 (10)→(11):δ(x)の定義。 そういう訳で、(4)から別れた2系統の積分結果を等置すると、 ∫[-∞→∞]δ(x)f(x)dx=f(0) となります。 同じ事を2重の意味に捉えて、最後に結果を等置すると結論になるという手は、数学では良く使われますが、順番に考えれば、そんなに難しい事をやってる訳じゃありません(^^)。
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- info222_
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このデルタ関数の定義↓↓は間違っています。 >デルタ関数を >δ(x)=lim[ε→∞] δε(x) .... × (間違い) >δε(x)=1/2ε (-ε≦x≦ε) > =0 (otherwise)
お礼
ありがとうございました。
- info222_
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>δ(x)=lim[ε→∞] δε(x) ?? δ(x)=lim[ε→+0] δε(x) なのではないでしょうか? > I=∫[-∞→∞]δ(x)f(x)dx =∫[-∞→∞] {lim[ε→+0] δε(x)}f(x)dx =lim[ε→+0] ∫[-∞→∞] δε(x)f(x)dx =lim[ε→+0] ∫[-ε→+ε] 1/(2ε)f(x)dx =lim[ε→+0] (1/(2ε))∫[-ε→+ε] f(x)dx =lim[ε→+0] (1/(2ε)) ∫[-ε→+ε] f(0)dx =lim[ε→+0] (1/(2ε)) 2εf(0) =lim[ε→+0] f(0) =f(0) (証明終)
お礼
お礼遅くなりもうしわけありません。確かに定義が間違っておりました。 証明ありがとうございます。 =lim[ε→+0] (1/(2ε))∫[-ε→+ε] f(x)dx =lim[ε→+0] (1/(2ε)) ∫[-ε→+ε] f(0)dx の変形がずっと疑問だったのですが、回答#2さんのイプシロンデルタ論法で納得できそうです。ありがとうございます。
お礼
お礼遅くなり申し訳ありません。定義は間違っておりました。 詳細な解説ありがとうございます。今回の(4)→(5)の変形について、イプシロンデルタ論法を持ち出すというのが今回の学びです。ありがとうございました。