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なんで旅客機と管制って電話方式で通信しないの?
メーデー14、テネリフェの悲劇を見てふと疑問に思いました。 なぜ管制と旅客機って電話方式で通話できないのでしょうか? 同時に会話できず交互に送信と受信を繰り返したらそりゃあコミュニケーションの失敗も発生します。 同時に送信したら雑音になるなんて不便きわまりません。 長距離通信ならいざ知らず、現代の技術なら狭い空港の中くらい通話方式や会議方式で通信を結ぶくらいわけないと思います。すべての小型機まで改造するのは無理にしても、旅客機くらいは通話方式にできると思います。 なぜ不便な無線方式がいまだに使われているのでしょうか?
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技術的には全二重方式での通信は容易です。 しかし、管制は1台の飛行機だけを相手にしているのでは無いと言う事を考えなければいけません。 一番容易な無線を使った全二重方式は、管制の送信周波数と飛行機の送信周波数を分ける事です。 これで管制と飛行機が同時に送話してもコリジョンは発生しません。 しかし、2台の飛行機が同時に送話したらコリジョンが発生してしまいますし、他の飛行機は管制からの声しか聞こえず飛行機側が何を言っているのか聞けないと言う問題があります。 この方式は鉄道無線やタクシー無線などで利用されている通信方式で、管制側からの送信が主で移動局(飛行機)からの送信が少なく、管制と移動局が一対一で話ができればいい場合に有効です。 飛行管制の場合、周囲にいる飛行機も状況を把握するため、他の飛行機と管制のやりとりを知る事で自身の安全を確保するための判断に利用しているのです。
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- hue2011
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トランシーバー様式は、独自の利点が存在するのです。 倉庫なんかで見ていたらそれはすぐにわかります。 誰にもその内容が聞こえるのです。だから、自分でないけど誰が誰に呼び掛け何を指示したかが聞きとれます。 それを基に自分の行動に制御を加えることができます。 すぐ目の前にフォークリフトが緊急荷物を運ぶことがわかったら自分の出荷はしばし待ちにすることができるのです。 これを携帯電話でやると、当人同士だけは意思の疎通が滑らかにできても、他のメンバーはわかりませんから、台車とフォークリフトが衝突したり、事故の原因になります。 誰それ、とよびかけ、はい誰それです、と答えるやり方だと誰がいまいて何をしているのかが皆に知れます。 また、携帯電話でやりとりをすると、片道の送信がおかしくなったとき受信も同時にダメになります。 電話が切れるという事態です。 誰かにどうしても通じたいときトランシーバーだったら、何度も何度も呼びかけることができます。 その事態は他のメンバーにも聞こえます。 そうすると、当然各自自分の周りをぐるり見回します。そして、その呼びかけた相手が機械にはさまれていたり、倒れていたりするのを発見することができるようになります。 命の危険になる寸前に対応することができるのです。 飛行機も、何かの不測事態が発見された時、それを発信すると、近々その空港に入ろうとしている機体にも聞こえますし、これにより自分は迂回するなり待つなりという判断が即時にできます。 不測事態ってなにかって? ニアミスだとか北朝鮮のミサイルが飛んできたなんていうことはめったにありませんが、しばしばやるのは、鳥をまきこむ事故です。 また、最近はドローンとのニアミスです。 ドローンをみかけたら、そのあたりに来る飛行機全部に警戒せよといえないと危険です。 直接通話をしたらどれだけあぶなくなるかはわかりません。不便なんていう価値観でトランシーバー様式を捨てるのは自殺行為です。
お礼
ご回答ありがとうございました。
- Mokuzo100nenn
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>なんで旅客機と管制って電話方式で通信しないの? セルラー方式の通信・通話技術が発達する以前に航空管制の世界標準が決まったからです。 現在のデジタル通信技術を基準にゼロから航空管制のルールを制定するなら、セルラー方式の通話を採用し、ブロードキャスティングの共存させることになるでしょう。
お礼
それはわかりますが、別に現在でも同じ方式を引っ張り続ける意味が無い様に思いました。ご回答ありがとうございました。
- catpow
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>>なぜ管制と旅客機って電話方式で通話できないのでしょうか? 電話は、有線接続のため、2本の電線しかなくても、通信回路を工夫することで送信と受信の両方が同時にできています。 でも、無線通信は、そういう芸当はできません。 1つの周波数において、両方が送信すると、相手の電波が受信できなくなってしまいます。 だから、お互いに交代しながら送信するしかないのですよ。 もし、電話方式を採用する場合は、2つの周波数が必要になって、実質的に通信回線で使える回線数が半分になってしまいます。 だから、貴重な周波数の有効利用のために、無線通信は、現在のような方式になっています。 また、送信アンテナが送信動作中、同じ周波数のアンテナは受信アンテナとして使えません。 送信アンテナの近くに、受信アンテナを設置したら、下手すると受信回路が壊れる可能性もありますからね。 ちなみに、無免許で使える子供向けの安価なトランシーバや簡易無線、免許が必要なアマチュア無線もいずれも、交互に送信を行なうようになっています。
お礼
>1つの周波数において、両方が送信すると、相手の電波が受信できなくなってしまいます。 はい、それが史上最悪の大事故の原因となっていたので、空港内用に短波小出力の回線を別に用意すればいいのにと思いました。
- r3350
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電話方式ですと、送話していない時もコクピット内の通話やエンジン騒音も送信してしまいます。 コックピット内の通話とは、フラップや脚の操作の指示、エンジン計器の状況報告、速度や高度の読み上げ、機外見張りの報告など多岐に渡ります。 同じ周波数で複数機と交信しますので、全ての機からのコックピット内通話が流れている状況になると却って判らなくなってしまいます。
お礼
なるほどコックピットからすると電話マイクのONOFFするのも送信受診を切り替えるのも大差ないってわけですか。 ご回答ありがとうございました。
- fazazaz
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追記・・・ 警察庁や消防署等も 同じ理由で 専用回線なのです・・
- fazazaz
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No1さんの回答と 電話方式の周波数は傍受し易いのと 混線を防ぐ為・・等から 専用回線での送受信に なるのです・・
お礼
傍受されて困るんですか????
- notnot
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送受信の周波数を分ければ同時に話せますが、同時に話すと却って聞き間違いとかが発生しやすいと思いますけど。
お礼
ご回答ありがとうございました。
お礼
ああそうか、管制と飛行機での同時送信を防いでも飛行機同時の同時送信の問題もあるのか。ご回答ありがとうございました。