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ドイツ人とホロコースト:ドイツの世論を探る
- ドイツ人のホロコーストに対する考え方について探求します。
- ドイツ国内での戦時中の行動への自己評価や世論について考察します。
- 日本とドイツの世論を比較し、それぞれの国での意見の違いについても検討します。
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人間が人間に対して犯した未曽有の犯罪・残虐行為をドイツ人が行ったと言うことで国家として反省し、法的にも防止策をとっています。多くの国民もそれを理解していますが、ネオナチと呼ばれる団体はそれに反発しています。ただ、ドイツではナチスを称賛することを言えばそれだけで罪にとわれるので、規制が聞いているとも言えます。最近の出来事としては長らく禁止されていたアドルフ・ヒトラーが著した「我が闘争」の出版がドイツで認められたことで、賛否両論と、ネオナチの動きが活発になることを恐れる人たちのことが報道されました。「我が闘争」の出版も、各内容に対して注釈として批判を加えたもので、ヒトラーの考えを伝えると言うよりは歴史研究の意味合いを込めたものです。 ネオナチの動きは心配である者の、過去の反省から、謝罪・償いと人権に対して前向きなリーダーシップをとっている姿には感心させられます。中東難民の受け入れも掛け値なしの人道的な考えからで、ドイツ国内でも反対する人は多かったものの、積極的に支援する人たちも多く、日本では考えられないほど、人権、平等に対する考え方が進んでいると思います。 しかしながら、昨年末の移民・難民による暴行・犯罪によって、人道的な考えに水を差してしまったのが残念でしょうがありません。 すでに終戦から70年以上たち、ホロコーストに関わった、影響を与えることができた人たちもほとんどいなくなっているでしょうから、今のドイツ人が直接的に反省をすることは無いとは思います。ただ、不幸にしてドイツ人があのような犯罪を犯してしまったこと、同じようなことは他の国でも起こるかも知れないけれど、もうドイツではそうそう言うことは起こさないと言う意思と合意は国民にあるように思います。でなければ、経済面だけで見れば決して得ではないEUの設立や、今でもEUの中心となって人権問題に取り組んだり、経済援助を進めたりと言うようなことに国民が納得するはずはないと思います。 日本は戦後、アメリカを中心とした連合国が天皇陛下を日本国民の心のよりどころとして道立国に向けての復興を支援しました。逆に言えば、戦争は帝国時代の政治家・軍人の責任でその人たちを東京裁判でさばき、天皇陛下と一般国民の責任は問いませんでした。中国は日本の敗戦時の中華民国・蒋介石や中華人民共和国の毛沢東など、日本の軍隊による非道・横暴は許せないが、日本国民には罪は無いと言う態度を取っていて、そう言う経緯もあってか日本人全般には戦争が一部の悪い人間の仕業と言うムードはあると思います。 ただドイツ、日本に限らず歴史を見れば人権・人道を蹂躙するような犯罪はどこの国でもどの民族でも起こしているし、今だって起こっています。人間と言うのはそう言う物なのだと思います。日本と言う国が当事国であったことは残念だし、二度とそうならない意思と仕組みは考えるべきだと思います。残念なことに、中国から南京大虐殺で40万人が死んだと言われると、日本からはそんなに殺していない、最大でも6万人だとか、証拠がはっきりしていないから大虐殺かどうかもわからず、南京事件にしようとか、言う話があります。それをまた誤解して南京大虐殺など無かったと言う人まで現れる始末。私はもっと恐れているのは、アメリカとの秘密合意の中で埋もれてしまった731部隊の人体実験について。今は公式な文章が廃棄されたかアメリカによって隠蔽されているので、問題の規模がわかりませんがいずれ公開される日がくるでしょう。今大事なのはやってしまったことではなく、日本人も残虐なことが平気でできるのだと言う事実を認め、それをどう起こさないようにするかと言うことと思います。 ドイツでは少なくともそれが出来ていると思い、だからこそ周辺国と緊密な関係を築きリーダーシップが取れるのだと思います。
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ドイツの歴史認識(Wikipediaより ) https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E8%AA%8D%E8%AD%98
お礼
早速のご回答、誠に有難うございます。 お張りいただいたリンクは、大変参考になります。 >>ナチスの政治的指導者は、あまりユダヤ人虐殺に直接関わりのなかった人物も、ほとんどが裁判で極刑または終身刑に処されている。 この一文をみる限りでも、かなり厳しい制裁が加えられたようですね。 >>ドイツで追及されているのは「戦争犯罪」とは別の「ナチ犯罪」であり、日本でよく見られる「ドイツの戦争犯罪追及」との表現は正確ではない。 ナチスと自分たちを切り離して見なすということでしょうか。それが広く一般的な認識なのでしょうか? ご回答いただき感謝いたしております。
日本では、かの大戦以前の「大日本帝国」「大日本帝国軍隊」などと現在の「日本国」とを別物として切り離す教育をしてません。 日本の軍国主義による日本軍の戦争犯罪を受け止め自虐的に捉えている国民が大半です。 しかし、ドイツでは、ナチのホロコーストは、ドイツの国が起こしたものではなく、ナチスという政党とその党首であるヒトラーが起こしたもので、「ナチスの犯罪」としてドイツは関係ないという認識です。 「ナチスの犯罪」と「戦争犯罪」とは完全に無関係とされてます。 ホロコーストについて積極的に市民に教育はされてません。 「ホロコースト」と「日本の戦争犯罪」を同等に扱う言論はドイツでは違法です。
お礼
ご回答、誠にありがとうございます。 >>ホロコーストについて積極的に市民に教育はされてません。 やはりそうなのでしょうか? だとすれば、一般市民があまり意識することはないのかも、しれません。 私の個人的な感覚からすれば、70年なんてすごく短い間隔という気がします。 正月が70回って、そんなに長いでしょうか・・・・ そんなわずかな期間で、ホロコーストが「もう関係のない過去のことで、現在となんら繋がっていない事象」になるとは思えないのです。 「日本」と「大日本帝国」も、互いに完全に独立した関係にあるとは、個人的は思えないのです。 「A級戦犯を裁いて、アメリカ万歳、はい終わり、はい生まれ変わった!」 にはならないと思います。 自虐と言われれば確かにそうかもしれませんが・・・・ ご回答感謝いたしております。
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ドイツ人の場合 1.ほとんどすべてのドイツ人はユダヤ人のホロコーストについては恥ずかしく思っている。 2.同時に「あれはヒットラーに洗脳されたことだ」と責任を回避している。 3.6百万人虐殺の数については異論があるものの、うっかり弁解すると厳しく叩かれることをわかっているので敢えて反論しない。 日本人の場合 1.朝鮮併合も満州国も所詮、豊臣秀吉の国盗り物語のようなものでした。馬鹿な事をやってしまったという認識はあります。 2.中国の南京大虐殺については中国の言う30万人の百分の一以下だろうと思っています。完全な中国のプロパガンダと思っています。(左翼を除きます) 3.韓国併合については「してあげるんじゃなかった」と後悔しています。立派な国にしてあげて70年経った今日まで文句を言われているのではまったく馬鹿げていると心から残念に思っています。反省があるとしたら韓国を併合してあげたことです。 ロシアの脅威に対して軍が駐屯するだけでよかった。日本は親切過ぎたんです。日本語を教えたり日本の名前を与えたり発電所を作ったり、ダムを作ったり、道路を作ったり、大学を作ったりした。朝鮮が堕落した最大のガンであった両班制度をぶっ壊してあげ、日本と同等の国にしてあげて文句を言われています。 併合時代、GDPはどんどん上昇し人口も増えた。いくら韓国が日本統治がひどかったという大嘘をついても統計が証明しているんですよ。そもそもイギリスやフランスが植民地に大学を建てましたか。
お礼
早速のご回答、誠にありがとうございます。 成程、 ドイツ人は、意外にも?結構内省しているのですね。 日本が植民地の文化水準向上に幾ばくか貢献したという側面は、 私には無かった視点でした。 確かに、そういう面もあったのかも、しれません。 ただ、日本が善意でそれをやっていたとは考えにくいと個人的には思います。 南京大虐殺の正確な数については、確かに事実ではない可能性があると思います。 ただ、最近図書館の軍事関係の古書を読んだら、中国人をどうやって殺したかが記録されていて、あまりの残虐な内容に気分が悪くなりました。やはり、大虐殺と言われるほどの何かではあっただろうと思います。 この度のご回答感謝いたしております。
お礼
早速のご回答、誠にありがとうございます。 ご回答は熟読し、大変考えさせられました。 >ナチスを称賛することを言えばそれだけで罪にとわれる こちらは、当方も聞いたことがあります。 ただ、「ネオナチ」と呼ばれる層が若い人の間にも増えていることが この間TVでやっていたので、実際のところはどうなのだろう?と 質問するにいたった次第です。 ご指摘を受け、ネットで調べてみたところ、 難民を百万人以上?受け入れていると知り驚いている次第です。 戦後に過去の反省をし、国家としての信頼を勝ち取ろうと必死で努力してきた国なのですね。 むしろ私たち日本人の方こそ見習うべき点があると知り、勉強になると同時に、ドイツに対する暗い印象も少し変りました。しかし難民の受け入れ数が、あまりにも度を超えて多すぎる気がします。 >>昨年末の移民・難民による暴行・犯罪 これは恥ずかしながら初耳でした。 移民の件ですが、やはりいくらなんでも百万人という受け入れ数は異常だと思います。そして、多くの国民が反対していたにも関わらず、政府が難民受け入れを強行し、反対世論を検閲し規制していたという事実も驚きです。 >>アメリカとの秘密合意の中で埋もれてしまった731部隊の人体実験 無知無学のため、初耳でした。インターネットで調べられる範囲で、調べてみましたが、その全てが事実ではないであろうことを差し引いても、確かに酷いものですね。 >>日本人全般には戦争が一部の悪い人間の仕業と言うムードはあると思います。 戦争について、ドイツでは国家全体の問題としてこれを受け止め、日本では一握りの戦犯に責任を押し付けたという姿勢の違いがあるということでしょうか?もしそうだとすれば日本人である私がドイツを批判する資格はないのかもしれません。 >>ただドイツ、日本に限らず歴史を見れば人権・人道を蹂躙するような犯罪はどこの国でもどの民族でも起こしているし、今だって起こっています。人間と言うのはそう言う物なのだと思います とても考えさせられました。 そうかもしれません。 日本やドイツに限定した見方はそもそも視野が狭く、残虐さとは人類全体の本質なのかもしれません。 もしかしたら、人間はストレスにさらされると、その本来の残虐さが無意識から表出するのかもしれません。そういえば、フロイトも同様のことを言っていたそうです。確か、人を犯罪や戦争に向かわせるような攻撃性の心理を「死の欲動」?などというそうです。そしてその回避策は、「文化」であるとフロイトは結論したそうです。 文化とは何なのでしょうか?芸術? 哲学や文学や、音楽や絵画のことでしょうか? それがあれば、「死の欲動」を昇華することができるのでしょうか。 それもわかるのですが、 個人的に思うのは、「ヒトとして生存の適さない場所や状況下では人権意識が薄れる」と思います。つまり生理的ストレスがヒトを残虐にすると思います。 そういう場では、人間は人種や国に関らず、かつてのドイツや日本と同じようになりやすいと思います。当たり前のことかもしれませんが。 だから、移民難民の人たちがドイツで犯罪を起こしたとして、それは彼らが悪いというよりも、難民という「ヒトとして生存に適さない状況」が悪の温床なのだと個人的に思いました。 今の日本は色々な意味でストレスが強い国だと思います。だから、「戦争のような人権侵害は昔のこと」と楽観視はできないように思えます。 ドイツも人道支援をするのは素晴らしいですが、それが行き過ぎて自国民を疲弊させたら、結局、同じことの繰り返しになりそうで、ご指摘の通り確かに心配ですよね。 話をまとめると、「生理的ストレスを可能な限り回避」しつつ、「文化的素養を積む」ことで、その宿命的な残虐性から人は解放されるということなのかな、と感じました。その手段として科学技術や経済の発展ばかりが強調されている風潮がありますが、そのために長時間残業など人権侵害が正当化されるのであれば、ミイラ取りがミイラだと思います。人としての尊厳と理性を保つためには、どのような境遇でも本を読んだり、創造的活動をすること、そしてそれを周りにも広めること、ただし同時に健康に気を配り休養をとるといった努力をしなければならないのだろうと思いました。 この度のご回答に心より感謝致しております。 不勉強のため、長文駄文となり大変失礼いたしました。