ソクラテスが残したとされる言葉ですかね
知らないということを知っているという「知」ということです。
>あと40単語覚えてないことを自覚することが無知の知ですか?
>まだ全部は覚えてないだろうと何となく自覚することが無知の知ですか?
自覚することが無知の知である、とご理解される点ではよろしいかと思います。
但し、上記の例えですと、知識が不足しているだけで、それを補えばよいのだ、と考えられておられるのではないのかと誤解されます。
この言葉をソクラテスが言ったとされる古代ギリシャでは、賢哲は全てのことを知っていると考えられていて、いかに知識が豊富な博識、博学であるかということを誇っていた時代でした。
これを戒めるための言葉だったと解釈されています。
この解釈に従いますと、ご質問の例えよりも広い考え方となります。
ノーベル賞学者さんが異口同音に「調べれば調べるほど解らなくなってくる」と言っているのが「無知の知」です。
ユークリッド幾何学では平面上のことは説明できても立体上となると説明できない、ということが起きます。
例えば、地球上の緯度と経度の関係を見ていただきますと、北極点で四等分しますと経度は何れも90度で交わっています。
この経度も赤道では赤道(緯度)と直角に交わっています。
この緯度と経度に囲まれた三角形の内角の和は270度となってユークリッド幾何学の三角形の内角の和は180度である、というのが適合しません。
つまりユークリッド幾何学だけの知識ではダメダということです。
ユークリッド幾何学の知識を全部覚えても通用しない世界があるということです。
同じことがニュートン力学でも起きています。
ニュートン力学で説明できなかったことがアイシュタインの相対性理論で説明されるとされていましたが、現在はそれでも説明できない現象があるとされて確率論などが持ち出されてきています。
このように知識というのは、増えれば増えるほど解らないことが増えてくるという性質を持っています。
つまり、知れば知るほど解らなくなるということです。
ソクラテスはこのことを理解しろ、と言ったのだとされています。
蛇足
科学的な考えでなければ信用できない、科学的な考え方が万能だと主張される方が数多くおられますが、第一線の科学者ほど、科学的な考え方だけでは解決ができない問題が沢山あるとします。
科学が万能だと信じるのは科学教の教徒だ、と揶揄されます。
お礼
ご回答ありがとうございます。