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人工衛星の開発についての疑問
- 人工衛星の開発プロセスとはどのようなものなのか?観測対象や予算、スタッフなどを含め、一連の流れを教えてください。
- 人工衛星の開発過程での技術の進歩や材料の変化による設計のやり直しはあるのでしょうか?その場合、どのような影響がありますか?
- 長期間の開発期間において、人工衛星や他の先端技術において最新の技術や素材を活用することはできないのでしょうか?リニアの鉄道の例を挙げて説明してください。
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>長すぎる開発期間の先端技術の粋を集めたようなメカって、そうならないのでしょうか? 御心配の点が事実起きていることがあります。 IT技術で多発しています。 役所や大企業で個人情報が漏れたり、機密情報が洩れるのはこのケースです。 大企業や役所のように規模が大きくなりますと、使っているソフトやPCを一斉に更新するのには多大な費用と時間がかかります。 事前の検討に会議会議の連続になります。 この間に次々と新ソフトや新システムが発表されて、結論が先延ばしになることがよく起こります。 特に役所のように前例主義の組織では常態化してしまっています。 結果としてハッカーに狙われて情報が流失しています。 問題が起きると担当者のセキュリティーに対する認識不足だのなんだのとマスコミが報道しますが、大企業の場合は決断を下さない経営者の責任です。 役所は、議会で野党が古い技術に予算を使うのか、とかなんとか党利党略の材料に使うことが最大の原因です。 攻撃質問をする方も答弁をする方もマスコミもIT技術に不案内でシドロモドロです。 ご質問の人工衛星やリニアや鉄道などの場合の技術や素材は、実績と信頼性が最重要視されます。 いかに良さそうなものでも、どこかで似たような使用実績や信頼性が確認されていませんと採用しません。 設計担当の技術者も、自分が確信を持てない技術や素材は採用しません。 コロコロ設計を変えるようなことはしません。 途中で変えるためには、それなりの確信が必要となります。 大学の研究者とは違います。 大企業の研究所というのは大半がこの信頼性の証明に時間を費やしています。 アメリカでは戦闘機の開発に当たり何人ものテストパイロットが死んでいます。 軍人ですので命懸けでやります。 軍人が死んでも大騒ぎになりません。 日本の自衛隊でこれをやったら内閣が幾つあっても足りないでしょう。 上へ下への大騒ぎになります。 オスプレイもテスト中の事故が報道されれただけで、配備反対運動が起きています。 アメリカの飛行機メーカーの売上の大半は軍用機です。 命懸けの実証データーが豊富にあります。 信頼性を最重要視する飛行機の開発が日本では進まないのはこのためです。 自社内に命がけの膨大な実績データーをもつ欧米の企業になかなか追いつけないのはこのためです。 最近数十年ぶりに国産機が生まれたようですが、納期が遅れに遅れてやっと長距離飛行の実証実験にとりかかっているようです。 YS-11が比較的早かったのも過去のプロペラ機の実証データがあったおかげです。 人工衛星の技術もミサイルの技術そのものです。 ミサイルの試射など年中やっています。 紛争地帯では実戦に使っています。 これほど貴重な実用データはありません。 日本で大型の人工衛星用のロケットは開発されていますが、迎撃ミサイルなど小型のものがすべて輸入品なのはこのためです。 日本の技術者も最新技術や素材の知識や情報はいくらでも持っています。 確信などもてなくてもいいから作れ、と言われればその場で最新鋭のものを簡単に作ってしまうでしょう。 昨日打ち上げられた人工衛星もそういう意味では古い技術の塊です。 30回目ですので過去の実績に基づいて改良は加えられているでしょう。
その他の回答 (4)
宇宙開発は基本枯れた技術を使ってます。 それは最新技術では何が起きるかわからんからです。 すでに知り尽くし使い古された技術を使うのです。 先端より信頼性を優先するんです。 車とかの方がよっぽど最先端ですよ。
お礼
ありがとうございます。^^
- 92128bwsd
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これは人工衛星に限った話ではなく一般的に予算と人件費と時間がかかる開発にあるリスクですね。 人工衛星に関して言うと、それこそ目的によってピンきりで、一方で人工衛星の開発以上にお金がかかるのが打ち上げ費用。ところが最近では何か打ち上げた時の余ったスペースに小さな人工衛星をあいのりさせて格安の費用で場所を取らない小さな衛星を打ち上げられるようになってきました。結果、大学の研究室などで超小型衛星の開発をするようになってきました。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E8%A1%9B%E6%98%9F また、グーグルなどが衛星軌道に数百機の通信衛星を載せて、地球上のインターネットを衛星でカバーしようと言う計画を持っていますが、これも衛星を小型化低コスト化すれば一回のロケットで大量の小型通信衛星を軌道に載せられるため、想像するよりも膨大な費用はかからないと言われています。こういった動きは、地上でのハイテック分野での短期での開発、小型化、低コスト化のトレンドにも合致していると思います。どちらかと言うと新ぱいなのは、超小型衛星とは言え、打ち上げすぎて、宇宙船や宇宙ステーションとの衝突、地球落下のリスクなどが心配です。すでに問題になってきていますね。 人工衛星以外でのご心配はいたるところにあると思います。それが最初から予見できていれば、大きな予算はかけないだろうし、予見できていなければリニアの様にリスクを犯して投資するか、誰かがよりよいものを開発するのを待ってそれを買うか、そう言う選択をしていると思います。何をしないよりも何かを開発しつづければ、それが新しい技術に抜かれたとしても、特定の技術や特許、優秀な技術者を残すことはできるとは思います。 軍事利用となると話が厄介です。軍事利用では最先端に技術に膨大な予算をつぎ込んで投入するわけですが、その技術が機密事項。一方で新たな核心的な技術が開発されたとしても秘密なので、ここで心配していることが起こっているのか起こりそうなのかすらわかりません。 少し前まで、世界で最初のコンピュータはIBMのエニアックだと言われていましたが、今ではイギリスの情報期間MI6(あの007が所属した)でチューリングが戦争中に開発したと言われる暗号解析機が世界最初のコンピュータだと言う定説になってきています。重大な機密事項であったために、チューリング自身がが自慢することが無かったのはもちろん、長い間情報も封印されていました。良く衛星からの北朝鮮や中国の軍事施設の写真を見ますが、軍事スパイ衛星は人を認識できるレベルまで解像度があげられると聞きます。でもひょっとしたらスマホのLineの内容が読み取れるかもしれないけど、ごく一部の人にしかわかりません。暗号の解読に関しても、まだまだ実用化は先と言われている量子コンピュータがあれば、一瞬で解けると言われていますが、どこかの国が量子コンピュータの実用化に既に成功していても、我々には知るよしがありません。
お礼
私の振ったテーマと少し離れたお話しになったようにも見受けられますが、 そんなことはどうでも良くなるくらい良いお話しを聞くことが出来ました。 ホントにありがとうございました!
- Sasakik
- ベストアンサー率34% (1695/4881)
例えば、1981年から2011年にかけて135回打ち上げられた、アメリカのスペースシャトルのミッションコントロール用に5台登載されたのコンピュータは、1970年代に開発されたIBM AP101シリーズを地道に改良し続けたもの(1981年当時でも、すでに古い世代になっていて、2000年代には化石のような代物)。 優秀なスタッフが携わっていたとしても、ベースがベースだけに処理能力の改善には限界があったけど、NASAは動作の安定性・信頼性を優先した機種選択をしている。 勿論、旧世代のコンピュータでは飛行などに関する計算の全てを処理することは出来ないけど、複雑かつ迅速に処理しなければいけない計算は、地上のミッションコントロールセンターのスーパーコンピュータにお任せして、出てきた結果を無線で伝達して貰っていた。 人工衛星の話しじゃ無いけど、宇宙開発は、一般の人が考えているような最新技術の塊ではなく、案外と「枯れた技術の集大成」だったりする一例として・・・
お礼
勉強になりました。 ありがとうございました。
- tetsumyi
- ベストアンサー率25% (1946/7535)
人工衛星に最新技術なんか使えません。 実用化されて信頼性が確認された素材や技術でなければ、金を掛けて製作した衛星が故障してしまえば莫大な損失となります。 打ち上げ時の衝撃や宇宙環境での温度差、宇宙線の影響などもありますから地上の常温で使う安物機器と同じように考えてはいけません。
補足
高価でスタンダードなものが使用されるんですね。 ありがとうございます。
お礼
色んな角度からのお話し大変勉強になりました。 ありがとうございました!
補足
みなさま良い返しで思わぬ良い読み物を楽しませていただきました。 迷いましたが、一番の長文の方でもあるこちらをBAとさせていただきます。 また、よろしくお願いします。