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華氏温度での科学対応
華氏温度と摂氏温度、日常生活では所詮慣れの問題だとは思うのですが、華氏温度の国の人達は科学(特に物理や化学)の分野ではどうしてるんでしょう。1度の幅が違うからケルビンに換算して使う公式とかそうとう面倒くさいですよね… そういう分野だけは摂氏や絶対温度を使っている?学生がボイル・シャルルとか勉強する時は、実感のない単なる数値として摂氏で出題されたりしてる?
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温度が温度だけであれば話は簡単、問題は熱の分野はすべて温度が関係してきます。°Fで泣かされたのが欧米のヤード・ポンド法と組合わされていることです。1970年代までアメリカでもヤード・ポンドが主で、BTU(British Thermal Unit)が熱量(J,Kcal)の単位です。定義は1ポンドの水を1°F上昇させるのに必要な熱量です。これをJに直すなんて死にたくなります。 1BTU=1055Jを盲目的に使うしかありません。昔、熱伝達の研究をしていました。ヤード・ポンド法の熱伝達率の単位はBTU/hr/ft^2/°Fです。アメリカ・ヨーロッパの文献はすべてこれを使っていました。1BTU/hr/ft^2/°F=5.678W/m^2/°Kが聖書の言葉よりありがたく見えました。しかし、そのころからフランスが中心になってSI単位への統一が進み、今日ではBTUはほとんど見なくなりました。しかし今でも頻繁に参照される昔の文献があります。BTUはまだ死んではいません。当時熱工学に関するあるアメリカの文献を翻訳しました。もちろんボイル・シャルルも含めてヤード・ポンド・°F・BTUが単位です。 実用性が生命の工学においてすべての基礎である単位が一貫していることは最も重要なことです。SI単位に深く感謝しています。工学に関する国際会議においては発表論文はSI単位で記載することということが規定されています。雑誌への投稿論文はSI単位でない単位で書いたものは頭からリジェクトされます。従って、現在は欧米でもSI(温度は°K)がほとんどと理解しています。
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- f272
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#1です。 アメリカとその影響を受けている地域向けではft, inch, acre, lb, degF, psi, BTUどれも普通に使っています。ヨーロッパ向けでは全部SIにするんですけどね。換算係数表は手放せません。学校でも,どちらの単位系も使っていましたよ。 論文でもやむおえず非SI単位を使うことはSIとの換算係数表をつけることを条件として認められています(そういう分野もあるということであってすべての分野でそうだということではありません)し,最近でも実際にそういう論文を見かけます。 実用的にもBTUなんてガスの取引単位(ようするにガス料金ということ)として使われますし...
お礼
>学校でも,どちらの単位系も使っていましたよ。 どちらもってまた効率の悪い… そこまで努力して使い分けてるならもう何も言うまい(笑)
- f272
- ベストアンサー率46% (8477/18147)
絶対温度はRankinでしょ,普通は... 華氏温度の数値に459.67を加えるだけで,とくに難しいことはありませんよ。
お礼
熱力学とかの分野でランキンはあんまり普及してる印象はないですけど、ランキンを前提とした公式や方程式で教えてるんですかね。
お礼
ありがとうございます。 学問としての研究ではSI系でほぼ統一されて華氏はほとんど使われないのですね。確かに世界中の人に読んでもらう論文では大事でしょうし、価値が大きく変わってきますよね。 (一部の学校を除いて)アメリカではキリスト教徒でも宗教的には創造論を信じてるけど、学問では進化論を学ぶってよく言われるけど、そんな感じの区別があるんですかね…(違う?)