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微分積分学・接線・教科書の説明でわからない点
- 微分積分学の教科書での接線の定義の説明について不明な点があります。
- 具体的には、g(x)=f(x)-l(x) が、(1)の形の他のどんなl'(x)よりも小さいことを示す証明がわかりません。
- もし私の解釈が間違っている場合は、訂正をお願いします。
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任意のε>0に対して l(x)=f(x0)+α(x-x0) l1(x)=f(x0)+(α+ε)(x-x0) l2(x)=f(x0)+(α-ε)(x-x0) g(x)=f(x)-l(x) とすると あるδ>0が存在して 0<|x-x0|<δ → |g(x)|=|f(x)-l(x)|<|f(x)-l1(x)|だから |f(x)-f(x0)-α(x-x0)|<|f(x)-f(x0)-(α+ε)(x-x0)| |g(x)|=|f(x)-l(x)|<|f(x)-l2(x)|だから |f(x)-f(x0)-α(x-x0)|<|f(x)-f(x0)-(α-ε)(x-x0)| |{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α|<|{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α-ε|…(a) |{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α|<|{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α+ε|…(b) (a)で {f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α-ε>0 を仮定すると {f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α>ε>0 だから {f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α<{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α-ε 0<-ε 0<ε<0となって矛盾するから {f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α-ε<0 {f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α<ε…(c) (b)で {f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α+ε<0 を仮定すると {f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α<-ε<0 だから α-{f(x)-f(x0)}/(x-x0)<α-{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-ε 0<-ε 0<ε<0となって矛盾するから {f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α+ε>0 これと (c)から -ε<{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α<ε |{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α|<ε ∴ lim_{x→x0}{f(x)-f(x0)}/(x-x0)=α β≠α l'(x)=f(x0)+β(x-x0) とすると lim_{x→x0}g(x)/{f(x)-l'(x)} =lim_{x→x0}{f(x)-l(x)}/{f(x)-l'(x)} =lim_{x→x0}{f(x)-f(x0)-α(x-x0)}/{f(x)-f(x0)-β(x-x0)} =lim_{x→x0}[{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-α]/[{f(x)-f(x0)}/(x-x0)-β] =[α-α]/[α-β] =0
お礼
ありがとうございます!完璧な証明だと思います。 ただ、もっと簡単な証明があるのではないかと想像しています。 また、この教科書では、傾きαが lim_{x→x0}{f(x)-f(x0)}/(x-x0) であることは、証明していただいた命題を用いた議論の結論から導かれています。 もうしばらく回答を受け付けたままにしておきたいと思います。