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通訳への無茶ぶり?
- 技術系メーカーで働く通訳が専門的な内容に対応できずに辞めていく問題について。
- 突然の会議で要求される何も考えずに訳す無茶な通訳スタイルについて。
- 専門外の通訳が来た場合のスムーズな対応方法について考える。
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弊社でも多くの通訳を雇っています。私自身は日常会話程度でビジネス時は通訳と一緒に商談を行います。通訳を伴っての商談は週に2~3回程度ですので年間130回程度は通訳を伴っての商談を行っています。 通訳を使う上で基本的な事を書かせていただくので失礼に感じられる事があればご勘弁くださいませ。 ・基礎的な話。 センテンスを区切って、一文ずつ話す。 事前のやりとりをCCで入れておく。仕事が無い時はメールを見て次の商談(及びそれに使用される単語)に備えてもらう。 異文化コミニュケーションなので「常識でしょ」「常識的に考えたら」「普通は」「普通に考えたら」というような語句は禁止。 話を急に別の話へ飛ばさない。飛ばすときは「話は変わりますが」と入れる。 通訳者の年齢・背景を考えて話す。20代女子に野茂選手の翻訳を依頼しても伝わらない。 冗談を伝えてほしい時(商談相手に笑ってほしい時)は必ず「これは冗談なんだけど」と冒頭に入れる。 あれこれそれ等の代名詞はできるだけ使わない。 通訳から聞き返された場合は別の言い回し、別単語で再度はっきりと言い直す 二度以上発言者が言い直しても意図が通訳者に伝わらない場合は絵を描くか身振り手振りするか携帯電話やタブレット等でインターネットでの情報を直接商談相手に見せるか等言語以外の方法で伝達する。 可能であれば、雇ってすぐの通訳者をいきなりメイン通訳にはせず、しばらくはサブ通訳として会議に参加させる。何回かサブとして参加させた後簡単な会議からメインに昇格させる。 ・初回、全く初めての顔合わせで全く専門外の通訳が来る場合 正直なところ考え辛い状況ですがもしこのような場合であれば少なくても会議議題、出席者名と肩書及びとあればニックネーム、前回の議事録は3日前までにメールしておきます。此方側出席予定者へはように指示しておきます。 会議の前に最低30分顔合わせを行い、外国籍の方であれば留学歴・留学先地域学校等の話を聞き例えば方言は聞き取りにくい等の苦手分野を聞いておきます。 5分ほど長い文章の例題を口述し通訳して貰い、その通訳者相手にどの程度長文を話していいかを掴みます。 #凄い人だと、5分位のスピーチを丸々翻訳できる人もいますが、多くの通訳は長くて20秒程度です。 頻出する難単語などを再度チェック。また、聞き取りにくかったり理解できなかった場合は「それどういう意味ですか?」等 必ず、2度まで、再度発言者へ聞き返すように命令します。 また、可能であれば会議中商談の商品現物やその写真を通訳者の近くに置いておきます。 参考にならないと思いますが、私は「休め」のハンドサインを入れています。 会議中最も聞き・最も話す通訳者は一番疲れます。トイレに行けないので出されたお茶もコーヒーも飲めない通訳者が多いです。所々のポイントで休ませないと重要局面でこちらが伝えたくて10話しても要約して3しか伝えなくなります。 通訳者のモチベーションを「当日は」下げてはいけません。結婚式で言えば司会と牧師と仲人が一緒になったような役です。当日は甘味を与えて感謝感謝。細かい点を指摘・怒るのは次の日以降です。 重要な商談はサブの通訳者を入れて下さい。日常会話程度できる人間であれば構いません。 これらに気を遣うだけで通訳者は安心し能力を発揮できます。同じ給与払ってるなら給与以上の働きをしてもらわないと会社に利益が残りません。 ・専門用語が出始め、通訳者が混乱しだした場合 通訳者のための通訳をしましょう。 例えば「金型ショットカウンタの数値管理方法をご教示下さい」という質問であれば、これはどうとでも取れる質問自体に問題があります。 「質問者は商品を作るための金型をどれくらいでメンテナンスしているかを知りたいと考えている。そのため何回プレスする度にメンテナンスしているのか?その数字はISOのやり方を使っているのか?独自のやり方を行っているのか?その管理者は誰か?等を教えて下さい」と質問者の意図汲んで通訳のために通訳すると通じる事が多いです。 通訳者が慣れてくると面倒な言い方をする階級の低い人の質問はコイツの質問は面倒だから流してしまえなどと悪慣れしてきて別の対策が必要になってくるものですが、多くの初対面の通訳はすべて訳さないとと気負って混乱するように思います。 ・会議が迷走しだすと よくあるパターンですが、少し会議が壁にぶち当たり日本語話者側がこそこそ話し始め、相手側も自国語で身内同士で話し始めると通訳者は非常に困ります。本来相手方に聞く・伝える必要のない時間帯は通訳者の唯一休めるはず時間ですが慣れない通訳者は両方の雑談を拾おうとして消耗してしまいます。 迷走後急に「今部長と話してた話をお客さんに伝えて」なんて言われてもそれは聖徳太子でも不可能です。迷走しだしたら商談相手も言葉が通じなくても迷走してるなというのはよくわかるものですので、適度に休憩を入れた方が良いように思います。 ・御社の通訳者待遇について 御社には通訳者への研修プランというものはありませんか?頻出する難単語を集めた対訳表は用意していませんか?キャリアアップのための評価するためのスキル表であるとか、能力評価は行っていらっしゃいませんか?通訳者同士で評価させるとお互いの足りない点がよくわかるため評価時はお勧めします。 通訳者は、ハッキリ言えばどこの会社どこの土地でも働けますので給与か自分への評価が低ければすぐ辞めます。もし定着させたいのであれば、御社が社風をかえにくい場合、美人を雇うのが良いのではないでしょうか?美人相手に強い口調で話せる人は少ないと思います。結果として定着し専門用語に慣れれば御社にとって良い武器になるかもしれません。 以上長々と書きましたがひとつでも質問者様の参考になれば幸いです。
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- 4237438
- ベストアンサー率28% (278/974)
英語ではありませんが、通訳をしています。 以前はどんな分野でもチャレンジしておりましたが、いまは司法通訳としてのみやっております。裁判所、検察、弁護士、入管、税関、警察の取り調べなどです。他の分野が来た場合は翻訳のみ内容次第で受けています。翻訳なら辞書を引きながらゆっくりできるので受ける場合があります。一読して無理とわかったら即断ります。 医学、工学、演劇、競馬、印刷機械、宗教、植物、スポーツ、観光、 まあこれらの分野すべてに精通するのは無理があります。 いまは司法通訳としてその分野のみでやっておりますので楽です。 通訳は無理をしてはいけません。受けなきゃいいんです。通訳は神様ではありません。わからないことを通訳はできません。すべての分野に精通している人がどこにいますか。たとえば植物。日本語で知っている花の名前を全部外国語で言えますか?
お礼
専門家のご意見大変参考になります。 日本語でも他分野の議論にはついていけませんから、 通訳ならなおさらですよね。 私の職場に来る通訳は、おそらく数か月単位の有期雇用契約で、 通訳会社から派遣されてきています。契約は最低でも一か月 ですので、もし自分に合わなかったらその時が辞めるチャンスですが、 通訳さんには地獄の一か月ですね。 なぜ工学系に文系の通訳が派遣されるのかと疑問に思っております。 おそらく、工学系英語ができる通訳というのが少ないというのと、 派遣法上こちらから指定できることに限りがあるのかもしれません。 また、回答者さんのように専門性を持つわけでない、英語の通訳は 仕事を選んでいられないのかもしれません。 工学系の通訳を派遣する会社もあると思うのですが、なぜそうしないのか。 部署に雇用に関する意識が低いのかもしれません。
- trytobe
- ベストアンサー率36% (3457/9591)
そのために、「専門性が高いから」「派遣で対応すべき職種」とされてきたのが「通訳者」なので、社員として抱え込むくらいなら自分が英語話者になれ、とそいつらに言うことでしょう。 労務費削減のために製造業派遣も認めて全然専門性が「派遣される通訳者」に期待されなくなってる日本の弊害です。 ともあれ、派遣される通訳者ならば、嫌なやつにも一度あって嫌われたらお声がかからないだけせいせいできますから、雇われじゃないだけ有り難いものです。 契約社員とか正社員なら、「金を払っているんだから」と言われたら従うのが仕事ですので、「通訳ができる社員」として活動します。
お礼
ご回答ありがとうございます。 「専門性が「派遣される通訳者」に期待されなくなった」というのは 興味深く感じました。 この人たちは何でうちなんかに来たんだろうか、 もっと専門性を活かせるような場所があるんじゃないだろうか、 そういう風に感じることもありました。例えば、テレビ局で同時通訳を していたというような人が来て、すぐ辞めたことがありました。 彼女にとっては無理せず早めに辞めて正解だったかもしれません。
- sknuuu
- ベストアンサー率43% (408/934)
通訳には同時通訳と会議通訳と大きく2つの通訳があります 私の知識はそこまでなんですが(笑笑)、"どちらにせよ" 発言者との綿密な打ち合わせをすると聞いています 専門用語は当然ですし、その人がどういうものの言い方(クセなど)をするのかもできるだけ押さえるようです そういう"事前準備"は、会議通訳であれば数日かけて寝る暇もなく勉強することもあるようです こういう打ち合わせをしていてさえも、実際の場面では会場の雰囲気で発言の内容も脇道に逸れたり、打ち合わせ以外の内容を話したりするわけで、通訳者は頭の中が一瞬真っ白になるということも書いていました それを何とかやり過ごすのがプロ中のプロなのでしょうが、こういうことに対応するのはプロであっても非常に難しいことと思います 会議というものには時間制限がありますし、反応が遅い通訳は場をしらけさせてしまいます プロ中のプロがそういうことを書いた本で知ったことですが、本当に大変らしいです 元からその知識を持っていれば問題ないわけですが、会議などの打ち合わせは専属とするには回数が少なすぎるでしょう ただし、会社全体として頻繁に英語での会議があるのであれば専属が好ましいのは言うまでもありません(その場合であってさえも、"その都度"の打ち合わせは必須です) 同時通訳もテレビを見ればすぐわかることですが、ほとんどが「お抱え」の通訳で、いつもその人ですよね アルバイト的にその場だけこなすようなのはあまり見ません ま、テレビ局のアナウンサーが"対話"で英語を使うことはこの頃ではめずらしくないですが、「通訳」とは"全く"別の話です 「英語ができれば通訳ができる」と思っているのは甚だ非常識で無知なことと思います 私はヘタに少し英語ができるので、会社に"外国の人"が来た時に対応を依頼されることがたまにあります 対応すると、実は日本語でのやりとりのほうがうまくいくことが多いです その方は、中国とか、東南アジアとか、インドとか その人らにとっては、日本語よりも英語のほうが流暢だというだけで、もともとの母語は別に存在します また、"話すことは"苦手でも"聞くこと"においてはほぼ100%理解できている人も多いです 言いたかったことは、"英語"というものが色々な面で勘違いされていることが多いということですが、もともと私自身がその外国の方と「何の理由でどういう対応を」しなきゃいけないかをきちんと理解しなければ、英語でのやりとりができる土台が整っていても、その対応がうまくいくはずがありません 「おい、外国人が来たから英語で対応してよ」と急に言われても、「は? 」としか言いようがありません ましてや通訳ということであれば、何を話すのか事前に教えてもらわないとできるはずがありません (できないわけではないですが、"質"はとても低いものでしょう) 遊園地のゴーカートを乗りこなす子供ならフェラーリにも乗れると思うようなことかも知れません とにかく、大人の世界ではきちんとしたルールがあるわけで、通訳の出来が云々という前に、「大事なお客さま」に事前準備もなしに応対する"失礼な対応" を恥じるべきです 通訳の能力の問題ではないですね そういう無茶ブリをする人の "無能さ" の問題です そして、相手のことを考えない"世間知らずさ"の問題です
お礼
英語ができれば通訳できる というのは最大の無知ですよね。 私は留学後に就職した先で、英語ができるだろうから通訳してほしい と言われ、機械の何かの問題を話す電話会議に呼ばれたのですが、 内容が分からず用語も分からずで、まったく通訳になりませんでした。 今は、専門分野であれば通訳の真似事はできますが、英語力が上がった わけではありませんね。そうとう真面目に英語を学んでいる人じゃない とそういうことが理解できないようです。 回答者さんが書かれたようなプロの通訳の本などを引用して、 通訳の大変さというものを理解させる活動が必要かもしれません。
- SPS700
- ベストアンサー率46% (15297/33016)
まず、学生時代に通訳まがいのバイトをした者として、極めて気配りの行きとどいた、状況のご説明に、お礼を申し上げます。 ともすればゴミ扱い(僕の場合はド素人でしたから無理ないにしても)される通訳に深いご理解をいただいてあり難いです。 で、ご質問ですが 1。こうした「無茶ぶり」に対応するのも通訳の仕事の内なのでしょうか?「 僕は、入っていないと思います。 2。「金を払っているんだから」という理屈は分かりますが、専門語彙を知らない畑違いの人を、金で買ったと思う方が少々おめでたいのではないかと思います。 3。ここは専門家たちの外国語の無知と、通訳たちの専門語彙の無知とをお互いに理解し合い、補い合ってのみ、前に進めるのではないでしょうかか。 通訳は、回転ドア式に年中換えるのではなく、専門面の学習力旺盛な人を、半恒常的に雇っておくのが賢明だと思います。
お礼
通訳経験の方からのご回答、大変参考になります。 専門分野の通訳ですと、専門語彙などの情報の共有が重要ですよね。 ときどき事前に資料を説明している人がいるのですが、 新人技術者に説明するような感じで、本人は易しく説明しているような 気でいるのでしょうが、通訳には通じていない気がします。 本気で説明して理解してもらう気持ちが必要かもしれません。 また、おっしゃるように専門面の学習意欲旺盛な人を雇うのがベスト ですよね。今数人通訳がいると書きましたが、彼らは文書の翻訳も てがけていて、翻訳文を見ると内容を理解しようとしているのか 諦めているのか一目瞭然です。
- drum_KT
- ベストアンサー率43% (1108/2554)
質問の内容を読ませていただいて、よくそれで仕事が回っているなというのが私の抱いた感想です。 私は仕事上、直接英語で対人間のコミュニケーションを取る場面はありませんが、英語の文献を解釈してサマリーを日本語でレポートしたり、英語のセミナーや講演を聞きに行ったりすることがあります。英語の聞き取りについては、自分の専門分野であれば7割方は自分で聞き取れるのですが、同時通訳が用意されている場合は通訳を聞きます。 で、色んな通訳さんの同時通訳を聞いてきましたが、通訳さんに専門分野に関する予備知識が不足している場合、とても聞いていられない訳になってしまうことがあります。変な日本語から元の英語を想像しないと意味が取れない。そういう場合は、7割しか理解できなくてもいいかと割り切ってイヤフォンを外します。一方で、きちんと専門用語がわかっている人が訳してくれたときはすごく聞きやすく確実に理解ができます。 また、自分で文献を訳してみて思うのは、専門用語は一般の辞書に載っていないことが多いですし機械翻訳に通しても上手く訳してくれません。なので、どうしても専門分野に関する自分の知識を総動員して自分で内容を正確に理解した上でないと、サマリーのレポートを作ることができません。 もうひとつ、何年前だったか、もっと最近だったか、テレビで同時通訳さんの特集番組がありました。NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」だったかな。そこで紹介されていた通訳さんは、専門分野の言葉に関する下調べを相当入念に行った上で会議等の場に臨んでいました。 質問者さんの会社が、通訳さんを介したやり取りで仕事が上手く回っているのかどうかわかりませんが、もし海外とのコミュニケーションミスで仕事に支障をきたしているようであれば、通訳さんに対する考え方を根本的に見直すべきかもしれませんね。 あるいは、通訳なしで自力でコミュニケーション取れるようにするか…ですけども。
お礼
ご回答ありがとうございます。 やはり予備知識なしというのは無理がりますよね。 事前に通訳に予備知識をうまく与えるような工夫が必要ですね。 各チームに英語がある程度できる人は一人はいるので、 その人+通訳で何とかコミュニケーションがとれているようです。 あまりできない人と通訳だけっていう会議だと、通訳が専門表現を 間違って訳した時に補正できる人がいないので、会議が滞ります。 部署全体としての考え方を改めるべきかもしれません。
お礼
詳しいご回答ありがとうございます。 具体的に御社のやり方を説明していただき、非常に参考になります。 私の部署が何も考えていないという事が良く分かりました。 おそらく、そういうやり方に行きつくまでには色々失敗があったの だと思いますが、うちでは失敗が活かされず、次から次へと通訳を変える というやり方を取ってきました(実際は通訳がいたたまれなくなり自主的 にやめられたのですが)。サブ通訳など、通訳が混乱しだした時のための フォロー体制を充実させることが重要だと感じました。 「美人を雇う」のはよいアイデアかもしれません(笑) 工学系にはあまり少ないようですが。