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昔の研究者で複数の研究をしていた人が多いのはなぜか

以前から昔の研究者に関する本や身の回りの自然現象に関する本を読む事が好きで今も電車に乗っているときなどに読みます。しかし、気になった事が一つあります。 これは例なので適当な組み合わせですが、化学や生物学、天文学と物理学、中には3つかそれ以上を研究している人がいるのを見て、初めて読んだときは”何故複数も研究できたのか”という疑問がわきました。 私なりに考えた理由としては ・当時は現代と比べて必要とされるレベル(専門性)低かったため ・単純にその人がさまざまな分野の研究をしたかったため では無いかと考えました。 もし正確な理由や詳細などがあれば教えていただきたいと思います。

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  • trytobe
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回答No.1

貴族階級など、食うために働かなくとも暇がいくらでもある階級だけが、いくらでも考え事をしつづけては観察・観測などをする費用や時間もねん出できたので、 現在のように「研究施設」というものが、ごく限られた「大学」という教育機関として形成される時代までは、研究者が勝手に研究しては、知り合いと文通して情報交換する、という程度のものだったからです。 それが、近代になって、だんだん「大学で講義してくれ」というヘッドハンティングのような形で、「大学で教えながら自分も研究をする」というタイプの研究者が出てくるようになり、ジャンルとして「○○学」という系統樹が整備され、 1900年を過ぎると、世界大戦などとともに貴族階級以外の教育レベルも「○○学」の基礎を啓蒙する形で義務教育が提供され底上げされて、家柄に関係なく、大学で学んでは研究者として活動を続けることで「収入を得る」というポジションの人が増え、加速度的に研究者が増えるとともに、学問の急速な発展とともに人間が1人でカバーできる範囲が非常に狭く深くなった、 という、「暇でいくらでも研究の時間と費用があって、とくに学問の分類も決まってないテーマ基準での研究を、趣味の会のように個人的に自慢しあっていた時代の人だから」と受け止めていただければよいかと思います。

puffball443
質問者

お礼

現代のように研究施設や大学などといった教育・研究機関が設立される前の時代では、複数の分野に特化しているというよりは個々の研究したい対象について調べて、それについて手紙でやり取りしたりそのような人が集まる場を作っては発表しあっていたというわけですね。 これなら確かに一人の研究者が様々な分野にわたって活躍していたのは納得できます。 かの有名なパスカルに関する本も前に読みましたが、父親が役人であったというのが記憶にあり、その当時では相当な金持ちだったのではないかと思います。 そのおかげで、哲学や自然科学などの幅広い分野で自分の能力を発揮し活躍することができたのでしょう。 なかなか詳しい回答でした。ありがとうございます。

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